67 気付けば、オムツがいらなくなってた
ほぼ失敗することもなく、パンツで過ごせる日が続くようになった。
療育センターへ行く日も、パンツで行ってみることにした。私が対応できるし大丈夫だろうと思いながらも、少しドキドキしながらバスに乗った。
途中で漏れることなく、無事に到着した。
始まってからも、何度か「トイレ行く?」と声をかけるけれど、手遊びに夢中であまり気にしていない様子だった。
しばらくすると、息子がこちらに来て「出る」と言った。少し焦った顔でトイレへ向かう。
パンツは少し濡れていたけれど、着替えは持ってきているから大丈夫だと伝えて、一度トイレを出て着替えた。
その後は何事もなかったように、またみんなのところへ戻って遊んでいた。
プレの日も、思い切ってパンツで行かせてみた。
予備のパンツを持たせてバスを見送る。
うまくいきますようにと、少しだけ願いながら。
その日も大きな失敗はなく過ごせた。
少しずつ、「パンツで外に行く」ということが特別ではなくなっていった。
気づけば、オムツを買わなくなっていた。
トイレに行くことも、特別なことではなくなっている。
前は「そろそろ行く?」と声をかけたり、時間を気にしたりしていたのに、そのやりとりもほとんどなくなった。
息子が自分でトイレに行って、戻ってくる。
それが当たり前のようになっている。
前はあんなに気にしていたのに、今は気にすること自体が減っている。
終わった、というはっきりした実感はない。
ただ、気づいたら日常の中に入っていた。
できるようになった瞬間を見ていたはずなのに、それが「いつ終わったか」はよく分からない。
そうやって、少しずつ変わっていくのかもしれないと思った。
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