予定が埋まっているのに成果が伸びない人へ。成果を出す人は「顧客」より先に「自分」にアポイントを入れる
断言する。
一流の営業は「顧客」より先に「自分」にアポイントを入れる。
営業なら、お客様とのアポイントは大切にする。
14時から商談なら、
その時間に別の予定は入れない。
ところが、
「自分で考える時間」
になると急に扱いが雑になる。
時間があったら振り返ろう。
落ち着いたら資料を整理しよう。
余裕ができたら来月の戦略を考えよう。
そして、その「余裕がある日」はなかなか来ない……。
昔の私もそうだった。
予定表はお客様とのアポイントでいっぱい。
なのに、未来の売上をつくる時間はほぼ入っていなかった。
忙しいのに、なぜか成果が伸びない
朝からメールを返す。
電話する。
資料をつくる。
移動する。
商談する。
戻ってまたメールを返す。
気づけば夕方。
「今日もよく働いた」
確かに働いている。
でも、ここに落とし穴がある。
忙しいことと、仕事が前に進んでいることは同じではない。
振り返る時間がなければ、
同じ失敗を繰り返す。
仮説をつくる時間がなければ、
毎回似た提案になる。
ツールを整備しなければ、
同じ作業を何度もやる。
次の一手を考えなければ、
目の前の案件を追い続けるだけになる。
忙しいのに成果が伸びない。
その原因は、能力不足ではなく、
「考える時間」が予定表に存在していないこと
かもしれない。
「空いた時間にやる」は、ほぼやらない
昔の私は、
「今日の商談、あとで振り返ろう」
と思っていた。
でも次の電話が入る。
メールが来る。
別件の相談を受ける。
そして翌朝。
昨日の商談の細かい反応は、もうかなり薄れている。
人間の記憶は便利だ。
都合の悪い反省から先に消してくれる。
だから途中から、
「大切なことほど、空いた時間にやらない」
と決めた。
予定表に先に入れる。
つまり、自分にアポイントを取る。
私が「自分とのアポ」でやること
30分でもいい。
その時間は、目の前の仕事を処理する時間ではなく、
仕事を良くするために使う。
たとえば、
・最近の商談を振り返る
・うまくいった理由を検証する
・提案資料や営業ツールを整える
・次の商談の仮説をつくる
・顧客への連絡タイミングを考える
・次の一手を決める
こういう仕事は緊急ではない。
今日やらなくても、たぶん誰にも怒られない。
だから後回しになる。
でも半年後の差をつくるのは、案外こういう仕事だ。
緊急ではない。でも重要。
ここに時間を使えるかどうかで、仕事の精度は変わる。
営業は「時間の量」だけでは勝てない
若い頃は、行動量を増やすことをかなり意識していた。
もちろん、営業に行動量は必要だ。
でも長く続けて分かった。
量だけ増やしても、
同じ方法を繰り返していたら限界が来る。
必要なのは、
動く時間と、動き方を良くする時間。
この両方だ。
商談を増やす。
そして商談の質を上げる。
提案する。
そして提案の精度を上げる。
走る。
そして、ときどき立ち止まって地図を見る。
走るのが速くても、
方向が違えば目的地から元気よく遠ざかってしまう。
まず「自分との15分」を予約する
20代・30代の人に、今日から試してほしいことがある。
来週の予定表を開いてほしい。
そして空いているところに、
「自分とのアポ」
を一つ入れる。
最初から1時間はいらない。
15分でも30分でもいい。
その時間に、
「最近うまくいったことは?」
「繰り返しているムダは?」
「来週、一つ変えるなら?」
この3つだけ考える。
できれば、そこで決めた一つを次の仕事で試す。
それだけでも、
ただ忙しく一週間を終えるのとは違ってくる。
お客様とのアポイントを守るように、
自分とのアポイントも守る。
誰からも催促されない時間だからこそ、自分で確保する。
未来の売上は、未来になってからつくるものではない。
未来の売上は、今日の「自分との30分」がつくる。
予定表に、自分の名前を入れておきたい。
