IVSレポ:DeNAではプロダクト企画は企画書ではもう通らず、Devin等の生成AIを使ってプロトを作ってこないとダメになった
生成AIによってITエンジニアの仕事、採用基準、採用数等がどう変わるのかを肌で感じるため、京都で2025年7月2日(水)〜4日(金)の3日間で行われているインフィニティベンチャーサミットに参加しています。
7月2日(水)夜に京都入りして、その足でサイドイベント(ネットワーキングのための懇親会)に参加し、本日7月3日(木)は計6つのセッション参加、数名の方とのmtg、ネットワーキングイベントなどに参加し、色々と生成AI周りに関する話を聞けたので、それをまとめました。
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■今日一のホットトピック
「DeNAではプロダクト企画は企画書ではもう通らず、Devin等を使ってプロトを作ってこないとダメになった。」
これはなかなか衝撃的でな話でした。
こちらの内容をセッション終わったあとにXポストしたところ100万インプを超えました。この領域に関する皆さんの関心度の高さが伺えます。
IVSで聞いたホットトピック。DeNAさんではプロダクト企画は企画書ではもう通らず、Devin等を使ってプロトを作ってこないとダメになった、とのこと。
— 片山 良平@paiza代表 (@rk611) July 3, 2025
やばい。
■やや生成AIバブル感がある状況
シリコンバレーは生成AIバブル状態。起業が民主化した結果、差別化が難しくなっている。
3日でプロダクトを作り、会わずに出資が決まるというような状態。FOMO(Fear of Missing Out 「取り残される恐怖」や「見逃す不安」)で投資が加速している
AI関連スタートアップでは、ARR(年間経常収益)の信憑性が低下している。PoCやトライアルが多く、継続性がないためSaaSと違ってARRでみるのは適していない。
大企業がAIに乗り遅れまいと大規模な資金が入っているが、まだPoC段階がほとんど。
そのためAIスタートアップはPoC開発で短期的には売上が急増するが持続しないという問題を抱えている。
■大企業のAIスタートアップM&A活性化
東証の上場維持基準変更(上場5年後に時価総額100億円でないと上場廃止という基準になったので、上場基準のハードルが格段に上がった)に伴ったM&Aが活性化。
また大企業がAI人材の採用ができなかったり、自前ではスピードがたりず、AIスタートアップの買収(M&A)に積極的になっている。
この2つの要因でM&A市場は活況
起業する若者も最初からスモールビジネス、M&Aゴールが増加
■エンジニアの役割変化
AIエンジニアやデータサイエンティストには、従来の専門性に加えて顧客とのコミュニケーションやビジネス感覚が重要になっている。AIエンジニア領域は開発部分より提案書を生成AIに作らせるなど苦手領域の引き上げに生成AI使うことで生産性が高まっていることも多い。
ジュニアエンジニアよりAIでいいのではという話がある一方、ずっとシニアの採用だけで賄えるわけでもない。
プロトタイプを作るのは非常に早くなった。DeNAではプロダクト企画は企画書ではもう通らず、Devin等を使ってプロトを作ってこないとダメになった。
一方でまだプロダクションコードは必ず人の目をいれる必要がある。また金融系は生成AI使えないので、完全自動化にすべてが倒れるには結構時間がかるのではないかという意見が多い。
自分がよくわかってないものを生成AIが作ってきて、それを本番に上げる気になれない。
教育育成事業者はITエンジニアは専門職から総合職へ変わるという一方、AI事業者はほぼ全員、専門性は必要、更にドメイン知識、顧客折衝にも染み出し、という意見。苦手な部分とかにAI活用するほうが良さそうに見える。両者共通項はエンジニアの業務領域はビジネスサイドに染み出すという話(とはいえアジャイル・DevOpsの流れですでにそうなってる気がする)
■ AI・ロボット分野への日本の投資不足と課題
なぜ今ヒューマノイドが再注目されているか?
1.日本の生産人口が今後劇的に減っていく
2.既存の生産設備がそのまま活かせる
3.データを元に学習するので人のデータがたくさんある人型が良い注目される一方、中国と比較すると投資規模が極端に小さい(中国の約100分の1)。
AIやロボット分野での日本企業のKPI設定が目先の成果に偏りがちであり、長期的な改善率を重視する海外とのギャップが課題となっている。
■まとめ
色々話を聞く中で、「とにかく変化が早い、1ヶ月立つと新しいAI製品が出てそちらのほうが性能が良かったりする。とりあえず試すしかない」という話を繰り返し聞きました。
この生成AIのうねりの中で、眺めているだけではだめというFOMO(Fear of Missing Out 「取り残される恐怖」や「見逃す不安」)にみんな駆られている状況と言えるかもしれません。ただ、結果が出てから乗ろうと思うと遅すぎると言うはそのとおりだと思います。
「すごく早くなった」という話はみんな口にする一方で、「業績インパクトがでたか?」と聞くと、ほとんどが「うーん…どうだろう?」という反応だったのもとても印象的でした。大企業も殆どがPoCで、乗り遅れないように、みんながAIを使うのに慣れるさせるためのものを作っており、そこに大量の資金が流れている、というが現状のようです。
ただ波は来ているので、「もうのるしかないですもんね、このビッグウェーブにね」という感じです。
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IVS3日目のレポは下記の記事をご覧ください。
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