田のあぜに想う
週末から気持ちの良い晴天が続いている。
ことさら暑くもなく寒くもない。
青空の下で清涼感ある新緑に癒やされる。
遠い山並みには残雪が光る。初夏の風景に溶け込むように農作業にいそしむ人々を、至る所で見かけた。

田植え機に乗る人、苗箱を運ぶ人。
トラクターで田打ちをしている圃場もあれば、あぜで除草剤を噴霧する姿もある。
地域により工程に差はあっても、それぞれの営みが日本の食を支える。

見慣れた景色とはいえ、この時季、農業県であることを実感させられる。
広大な平野部も盆地や傾斜地が広がる中山間地も、県土の多くは農地からなる。
農業従事者は年々減りゆくが、勤め人も学生もこの風景の中で暮らしている。
代かきを終えた農地は静かな水鏡となる。植えられた苗が伸びるまでの限られた期間ながら、連なる水田が夕焼けを映し出すぜいたくな光景にも立ち会える。
冬場にうんざりするほど降った雪が、その豊かさの源なのだから感慨深い。

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