呪いのぬいぐるみが、名前を持ったその後
先日、自主的に50の質問に答えた日記があったんだけど(固定記事になってる)
そこに、私の年齢と同じ39年間一緒に寝てる呪いのようなぬいぐるみがあるって書いたんですが、
今日はそのぬいぐるみについて、お話しようと思います。
♢
彼女の呼び名は「すうちゃん」(メス設定)
「すう」と呼び捨てにする時もあるけど、大体みんな「ちゃん」を付けて呼ぶ。
小さい頃からいるから、家族公認、付き合いの長い友達も知ってて、
「すうちゃん」と呼ばれて、かわいがられている。
そんな彼女はスヌーピーのぬいぐるみである。
たぶん昔は白くてふさふさのふかふかだったはずなんだけど、
今はグレーががった色味に、プレスしたような貧相な体格で、毛はところどころはげている。
黒目は糸がほつれて、白内障。鼻の上も白い。
口も半分は笑ってて、半分は無表情。
首にはいくつもの手術痕が残り、もうそろそろ何度目かの手術をした方がいいと思われる。
見た目はまさに呪いのようなぬいぐるみです。
そんな「すうちゃん」が私は愛おしくて、いまだに一緒に寝ている。
だから、すうちゃんを受け入れてくれる人としか結婚できないと思い、
旦那もすうちゃんの存在を受け入れてくれて、「すうちゃん」と呼んでくれている。
だけど、私がすうちゃんを使って、旦那にウザ絡みするので、
旦那はすうちゃんを持った私を見ると、逃げる。
♢
そんな小さい頃から一緒のすうちゃんなので、
幼稚園のお泊まり会に同行させたことがある。
その頃は、まだ幼児だったこともあり、すうちゃんのようなぬいぐるみを持つ子は、一定数いた。
なので、先生はぬいぐるみを持ってくるときは、名前を必ず付けてきてくださいという
お手紙をおうちの人(私の母)に配布していた。
ぬいぐるみのタグか何かに苗字、あるいは子供の名前を書くという意味だと思うんだけど、
なぜか母は、すうちゃんの胴体の右横に布を縫い付けた。縦長で大きめの布だった。
そして、そこに油性ペンで、
「◯◯(苗字)すぬうぴい」
と、苗字+ぬいぐるみの名前を書いた。
持ち物として持ち主の名前を書くのではなく、ぬいぐるみ自体の本名?を書いて名札を付けてしまった。
私はこの時はじめてすうちゃんが、「すぬうぴい」という名前だと知った。
しかも、幼児向けに平仮名でかいてあるから、カタカナのスヌーピーより攻撃力が高い。
幼稚園の先生からみたら、かなりのカオスだったと思う。
この時、すうちゃんは自分のフルネームを持ってしまったので、
私と一緒に苗字も変わっている。
今は結婚して旦那の苗字になっているので、自動的にすうちゃんの苗字も変わっている。
「●●(苗字)すぬうぴい」と、
名札も旦那の苗字に修正されている。
「すうちゃんはいていいんだけど、何で僕の苗字名乗ってるの?」
と、旦那はぬいぐるみが自分の苗字を名乗ることに疑問を感じている。
いや、そもそもぬいぐるみに苗字があることに疑問を感じている。
このぬいぐるみにフルネームを持たせるというのは、
このような環境で育った娘に見事に遺伝している。
娘のぬいぐるみにも、名前の前に全て苗字がついている。
【例】●●くま ●●メンメン(メンダコ) ●●にしきさん(錦鯉) など
旦那はぬいぐみたちに向かって、
「君たちは僕の嫁でも子供でもない。
嫁と子供が持っているぬいぐるみっていうだけなんだから、
僕の苗字を勝手に名乗らないでくれ」
旦那も真剣にぬいぐるみたちに、俺の苗字を名乗るなと説明しているが、
「●●にしきさんだにしき、おかえりなさいだにしき」
と、娘ボイスでフルネームを名乗るぬいぐるみたちが、今日も生活している。
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