歳を取っても明るい色の服を着ていたい
若い頃はおじさん臭い服ばかり着ていた。
黒系ばかり。
それに明るい色の靴なんて持っていなかった。
とにかく外に出て、目立たないような服ばかりを着ていた。
はっきり言って後悔している。
還暦になって白いスニーカーを買った。
とても気に入っている。
いつも履いていると、白いスニーカーに合う服を着た方がいいなぁ、と思った。
派手な色の服を着る必要はないが、気が付けば上下とも白っぽい服を着るようになっていた。
若い頃にそんなファションで出掛けたことなど一度もない。
若い人は、ただのおじさんの無い物ねだりじゃないのか、と思われるかもしれない。
しかし、それは違う。
周りの人から若く見られたいと思った訳ではない。
本当に気が付いたら、そんな服を着ていた。
ぼくは中年になってから、老けて見られることが多かった。
40歳を過ぎてから、髪の毛の半分以上が白髪になったせいかもしれない。
地味なファションを好んでいたのは、その影響なのだろうか。
それがこの歳になって、やっと見た目年齢を実年齢が追い越したと言ってもらえた。
表現がややこしい、見た目年齢が停滞したと言った方がいいだろうか。
生まれて初めて、年齢の割に見た目が若いと言われるようになった。
ぼくにとっては奇跡が起きたような気分だ。
この軌跡は、10年近く続けてきたトレーニングのお陰だと思っている。
トレーニングはただ筋肉を付けたかっただけ、ぼくにとっては趣味の域を出なかった。
若返りたいなんて思っていた訳ではない。
しかし、気がつかないうちに、髪の毛は白くなっていったが、体型と肌のツヤがそれに逆行していたようだ。
全く自覚なんてしていなかったが、自分自身に対する意識が変わっていたのかもしれない。
子供たちが独立して生活に余裕ができたことも、タイミングがうまく合ったのかもしれない。
それが良いことなのか、悪いことなのかわからないが、まさか、まさかの心境の大変化だ。
最近はインターネットでスニーカーを物色するようになった。
もういい歳なので、ほどほどにしておかなければ・・・。
この心境の大変化、もう少し若い頃に来て欲しかったなぁ。
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小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。