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人生という名の本棚

ふと、頭に浮かんだ。

私の頭の中には書斎があって、
後ろに大きな本棚がある。

一冊ずつ、丁寧に本が並んでいる。

その一冊一冊が、
私がこれまで出会ってきた人たち。

私は書斎の中を歩きながら、

「今日は、どの本を読もうかな」

なんて思いながら、何気なく一冊を手に取る。

少しページを開いてみる。

「わぁ、素敵」

思わずその本を、胸にぎゅっと抱きしめる。

そんな自分の姿が、目に浮かんだ。
そうか。

これが、私にとっての「ご縁」なのかもしれない。

ふと手に取った一冊を開いていくこと。

それが「出会い」。

ページを開けば、

「こんな考え方があるんだ」
「私とは全然違う!」
「この人、素敵だなぁ」

いろんなことを感じて、
私自身の本のページも増えていく。

私は、人を変えたいわけじゃない。

むしろ、人は変えなくていい。

だって、その人という一冊そのものが、私の大切なコレクションだから。

本の表紙を勝手に変えたり、文章を書き換えたりしたら、おかしいでしょう?(笑)

その本をどんな物語にするのか。

それを決められるのは、
その本の主人公である本人だけ。

だから、誰かを変えようとして、苦しくならなくていい。

私は、その人の本を読ませてもらう。

「こんな物語があるんだ」と楽しませてもらう。

人との出会いによって、

相手の本を書き換えるのではなく、
私の本が書き換わっていく。


もちろん、何度も読み返したくなる本もある。

大好きで、抱きしめたくなる本もある。

途中で読むのをやめた本や、

「うーん、この本は私にはちょっと難しいな(笑)」
と思う本もある。

本棚の奥に戻す本もある。

でも、戻したからといって、
出会いが消えるわけじゃない。

その人から受け取ったものは、
ちゃんと私の本の中に残っている。

だから、

「出会った人を全員、
ずっとそばに置いておかなきゃ」


とは思わない。

一冊読み終えたら、

「ありがとう」

と本棚に戻してもいい。

そして私は、また本棚を歩いていく。

ふと、次の一冊に手が伸びる。

「この本、ちょっと読んでみようかな」

そんな出会いが、私は好きなのだ。

もしかしたら、
私自身も誰かの本棚に置かれている一冊なのかもしれない。

そう考えたら、人との出会いって、
なんて愛おしいんだろう。


人生とは、本棚の間を歩きながら、
ふと手に取った一冊を開いていくこと。

その出会いが、また私自身の物語を
書き足してくれる。

今日も私は、
人生という本棚を歩いている。

さて、次はどんな本に出会えるのだろう。


読んでいただきありがとうございます🙇‍♀️

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