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昆虫食をどう伝えるか

昆虫食をどう伝えるか?

昆虫食と聞いて、最初にどんなことをイメージするのか。
ポジティブ?
ネガティブ?

悲しいことに否定的な見方の方が多く、ゲテモノとしての扱いが多数派意見として挙がります。
「衛生面への強い抵抗感」
「見た目がグロテスク」
「気味が悪い」
「味や安全性が想像できない」といった強い心理的抵抗やなじみのなさ。

肯定的にな意見としては
「環境に優しい次世代のスーパーフード」という先進的な期待も含めた見方。
牛や豚に比べて温室効果ガスや水・飼料の排出・消費が少ない「地球環境に優しいタンパク源」として注目。
「昔イナゴの佃煮食べたことある」等地域に根付いた伝統食としての側面。

どちらも良く聞く意見ではありますが、否定的な意見の方が圧倒的に多いです。
当然ですがそれが昆虫食を扱う大きな障壁であり、伝えることが難しい所でもあります。

まず、全方位に宣伝・告知・拡散することが難しい。
虫が好きではない人も多いので(特に昆虫食は)虫が嫌いな人に宣伝したらただの嫌がらせです。
嫌なモノを食べろと言われて喜ぶ人は、一部の変態さんを除いてあまりいません。
ですので、好き・もしくは興味のある人に伝えないと、逆効果になりどんどん嫌われていきます。最悪、誹謗中傷やデマも流れます。

当店を例に挙げると、通常時には一般的な食材を使ったレストランなので、昆虫食を大々的に宣伝告知すると、昆虫食肯定のお客さん以外は顕著に引きます。他の料理がいくら良かったとしても、次に来店することはありません。
(オープン当初はそれがきっかけで潰れかけました…)

なので昆虫食を扱う際は、メインの事業が別にある場合は昆虫食の宣伝告知によりマイナスになることもあります。
それが批判的意見の多い昆虫食の難しいところで、市民権を得ていないんだと落胆してしまうところでもあります。
(かなり慣れましたが悲しくはなります)
某陰謀論ではよもやの批判を招いてしまったのは記憶に新しいところ…。

昆虫食が売り上げや利益のメインを担っているならその心配は必要ないと言えそうですが、それでも誹謗中傷を受けた事例もあります。
(直接関係ないなら黙ってればいいのにと思いますが)

ではどうやって広げていくのか?
・元々相手との人間関係が構築されている
・相手が話しを深く聞いてくれる
・昆虫食を伝える人間自体に魅力を感じてもらえている
等の関係性があると、割と伝えられるのではないかと思います。

私の経験上、批判的な意見を持っている方でも、話しが通じる相手であれば昆虫食のメリット・デメリットを伝えてある程度理解してもらえるのではと思っています。
(食べてもらえるわけではないですが、根拠のない批判はしなくなる)

難しいのは、上辺だけの話だとなかなか伝わりにくいこと。なのでそれなりの労力と時間が必要になります。
人気コンテンツなら安易に拡散して広めても問題は起こりにくいですが、元々ネガティブなイメージを持たれている為、ただ広めることはマイナス面の方が大きくなる恐れがあります。
そして一度間違った情報が流れてしまうと、正しい情報を再度伝えることがとても困難になることも経験しました。

それぞれ昆虫食に関わる方、特に仕事として関わっている方は少なからず需要を拡大したいと考えているとは思いますが、試行錯誤されていると思います。
世間の批判の目に晒されるリスクもある中での発信は、決して容易ではなく最善を模索しているのだと思います。

当店は食材としての魅力を最大限引き出すにはどうしたら良いかを常に模索していますし、各社各人も昆虫の魅力をそれぞれ発信されています。
元々万人受けを狙うこともないので、“誰かの何かに刺さる”を発信することが出来れば良いのだとは思いますが。

“○○をしない事が怠慢ではなく、○○をすることが最善”
と、それぞれの発信で業界が活性化して、様々な視点からの面白さを見つけられる昆虫界隈であって欲しいと思います。

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