求人を送られる前に、話を聞いてほしかった|Michinori for careerという選択
転職エージェントに登録した3日後、メールが届きます。
件名は「ご経歴に合う求人のご案内」。開くと、20件ほどの求人が並んでいます。
ありがたいはずなのに、画面を閉じてしまう。
だって、まだ何も決まっていないのです。何が嫌で辞めたいのかも、次に何をしたいのかも。そこを一緒に考えてほしくて登録したのに、いきなり選べと言われても手が動きません。
Michinori for careerは、その手前から始めてくれるところです。
Michinori for careerへの無料相談はこちら(公式サイト)
コーチングと、転職支援のあいだ
運営はMichinori株式会社。大阪市福島区に拠点を置いていて、人材紹介のほかに人事コンサルティングなども手がけています。掲げているコンセプトは「キャリアを、もっと平等に」です。
位置づけとしては、キャリアコーチング型の転職エージェントになります。
この言い方が分かりにくければ、次のように考えてください。普通のエージェントは求人紹介が中心で、面談は1回きり。コーチングは深く掘るけれど、求人は出てこない。そのあいだにいるのがここです。
中心にあるのは「過去・現在・未来」をつなぐディープヒアリングです。一度の面談で経歴を確認して終わりではなく、有料のコーチングに近い深さで複数回かけて掘っていきます。
そのうえで、書類の添削、厳選した求人の提案、1on1の面接トレーニングへと進みます。
支援の流れは、キャリアの棚卸しから始まって、戦略の提案、選考対策、そして意思決定とその後まで。相談は対面のほか、オンラインや電話でもできます。
公式に出ている数字はこうです。サービス満足度95%、決定者の年収アップ率90%、支援実績3,000名以上。対象は20代から30代で、この年代の転職に強みがあるとしています。
年収アップ率90%という数字を見て、身構えた方もいるかもしれません。年収を上げたいわけではない、消耗しない場所に行きたいだけだ、と。
その気持ちは分かりますし、実際そちらのほうが切実だと思います。ただ、条件が下がる前提で探すと、選択肢は思っている以上に狭くなります。給料を下げてでも楽になりたい、という決め方は、数か月後に別の形で効いてくるのです。生活が苦しくなると、心の余裕からなくなっていきますから。
下げなくて済むなら、下げないほうがいい。そこは切り離して考えてください。
「今は転職しないほうがいい」と言ってくれるか
このサービスで、いちばん目を引いたのはここでした。
転職を止める提案もすると、はっきり書いてあるのです。今動くべきではないと判断すれば、コーチングだけで終えることもある、と。
エージェントは、あなたが入社したときに企業から報酬を受け取ります。だから、止めるという結論は本来いちばん出しにくい。それを明示しているのは、少なくとも姿勢としては誠実です。
そして、これは弱っているときほど効きます。
消耗しきっている状態で相談に行くと、勢いで話が進んでしまうことがあります。とにかく今の場所から出たい一心で、次の会社をよく見ないまま決める。数か月後に「また同じだった」となる道筋は、だいたいこれです。
止まれと言ってくれる人がいるかどうかは、実は大きいのです。
もちろん、今すぐ離れたほうがいい職場もあります。怒鳴られている、体調に出ている、条件が求人票と違う。そういうときに「もう少し様子を見ましょう」は要りません。
ここで言いたいのは逆で、止めるという結論を出せる相手のほうが、動けと言われたときに信じられるということです。何を相談しても転職を勧めてくる人の「今が動きどきです」は、判断材料になりません。
同じ言葉でも、誰が言うかで重みが変わります。
「棚卸し」を飛ばすと、手が止まります
キャリアの棚卸しというのは、これまでやってきたことを事実として並べ直す作業です。担当した仕事、関わった人数、任された範囲。
自分では「大したことはしていない」と思っている部分に、書き出してみると説明できる材料が残っていることがあります。
ここを飛ばしたまま職務経歴書に向かうと、たいてい手が止まります。書くことがないのではなく、材料を並べていないだけなのですが。
そして棚卸しの先に、何のために働くのかという話が来ます。
これがないまま求人を見ると、条件でしか判断できなくなります。給料、勤務地、休日。数字で比べられるものだけが並んで、どれもそこそこに見えて、決められない。
前の職場を選んだときも、たぶん同じでした。
軸がひとつでも決まると、求人の見え方が変わります。「静かな環境で正確な仕事をしたい」でもいい。それが決まると、年収が20万円高いだけの求人を落とせるようになります。
落とせるようになると、選ぶのが速くなるのです。
軸がない状態で求人を見るのは、買うものを決めずにスーパーを歩くのに似ています。全部それなりに良く見えて、カゴには何も入らない。1時間歩いて、疲れただけで帰る。
転職サイトを開いては閉じるのを繰り返している方は、たぶんこの状態です。
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「深く聞かれる」のがしんどい方へ
ディープヒアリングと聞いて、身構えた方もいると思います。
過去を掘り返されるのがつらい。うまく話せる自信がない。そもそも、自分のことを長く話すという行為自体に体力を使う。
その感覚は、間違っていません。
ただ、深く聞かれること自体がしんどいのではなく、準備してから話さなければいけない気がしているのがしんどいのだと思います。整理してから行かないと迷惑をかける、と。
整理するために行く場所なので、そこは持ち込まなくて大丈夫です。
不安なら、メモだけ用意してください。「残業が多かった」「電話が苦手」「人の機嫌に振り回された」。箇条書きで十分です。読み上げるだけで、相手は理解します。
複数回に分けて進むつくりなので、1回で全部話し切る必要もありません。
むしろ、1回きりの面談のほうが繊細な方にはきついものです。限られた時間で経歴を説明して、希望を伝えて、その日のうちに方向を決める。話し終わったあとに「あれを言い忘れた」と気づいても、次の連絡は求人の紹介メールだったりします。
回数が分かれていると、前回言えなかったことを次に持っていけます。あとから出てくる本音のほうが、たいてい重要なのです。
「本当は人と関わる量を減らしたい」「実は前の職場のことをまだ引きずっている」。こういう話は、初対面の1時間では出てきません。
メンタルが弱っているときに頼れるキャリアサービスは、こちらにまとめてあります。
並行して、求人だけ眺めておく手もあります
相談を始めても、いきなり応募するわけではありません。棚卸しに時間をかけるぶん、最初のうちは求人を見ない期間ができます。
その時間に、相場だけ知っておくのは悪くない使い方です。
リクナビNEXTは、Indeed Japan株式会社が運営する求人掲載型の転職サイトです。会員数は約1,000万人、掲載求人のうち85%が独自求人。誰とも話さずに、自分のペースで眺められます。
担当者はつきませんし、書類の添削も面接対策もありません。ただ、この段階でほしいのはサポートではなく相場観です。自分の条件でどんな会社が出てくるのかを知っておくと、相談の解像度が上がります。
「事務職を探しています」より「この求人みたいな環境がよくて、この求人は無理でした」のほうが、担当者も動きやすいのです。
こういう状態の方に合います
Michinori for careerが向いている方
・辞めたい気持ちはあるが、次に何をしたいかは決まっていない
・求人を送られる前に、自分の整理をしたい
・勢いで決めてしまいそうで、それが怖い
・自己分析を一人でやろうとして、途中で止まっている
・20代から30代で、最終的には転職まで進めたい
逆に、行きたい業界も職種も決まっていて、あとは求人の数がほしいだけという方には、ここまでの工程は不要かもしれません。その場合は、大手の求人サイトを回るほうが速いです。
自己分析の途中で止まっているなら、止まったまま何か月も過ごすより、一度誰かに話してみてください。
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相談する前に、引っかかりやすいこと
Q. 自己分析って、具体的に何をするのですか?
これまでの仕事を振り返って、何をしているときに消耗して、何なら平気だったのかを言葉にしていく作業です。
一人でやると、たいてい「特に強みがない」で終わります。人に聞かれて答えるほうが出てくるのは、質問が用意されているからです。
Q. 何回くらい面談があるのですか?
1回きりではなく、複数回に分けて深めていくつくりです。具体的な回数や期間は状況によって変わるので、最初の相談で確認してください。
Q. 大阪の会社ですが、遠方でも相談できますか?
対面のほか、オンラインや電話でも相談できるとされています。ご自身の地域の求人をどこまで扱っているかは、最初に聞いておくと確実です。
Q. 紹介された求人を断ってもいいですか?
断って問題ありません。むしろ、断った理由を伝えるほど次の精度が上がります。合わないものを黙って受けて、面接まで進んでしまうほうが、お互いに時間の無駄になります。
Q. 在職中でも進められますか?
進められます。面談の時間帯をどこまで合わせてもらえるかは最初に確認しておいてください。
働きながらのほうが、収入が途切れないぶん焦らずに済みます。辞めてから探すと、貯金が減っていく速度に判断が引っ張られます。
Q. 一度相談したら、断りづらくなりませんか?
そこは気にしなくて大丈夫です。合わないと感じたら、連絡を止めてかまいません。
それでも気が重いなら、最初に「今日は情報収集で来ました」と言っておいてください。あとから断るより、先に言っておくほうがずっと楽です。
まだ決まっていない、で相談していい
転職相談に行くには、それなりに考えをまとめてから、と思っている方が多いはずです。
準備してから行かないと迷惑ではないか。何がしたいか聞かれて答えられなかったら気まずい。その気持ちは分かります。
ただ、決まっている人はそもそも相談に来ません。求人を見て、応募して、それで終わりです。
決まっていないから行くのです。
ほかの選択肢も含めて、頼れるサービスはこちらにまとめてあります。
いきなり転職を決める必要はありません。今は動かないほうがいい、という結論も出してくれる相手なら、話すこと自体のリスクは小さいはずです。
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こちらも参考にしてみてください。
メンタルが弱っている時の助けになるキャリアサービスレビュー
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