麻辣湯が好きだ(2026年7月の振り返りに代えて)
単刀直入に言う。麻辣湯が好きだ。
それも中国の方が経営しているお店で食べる、所謂ガチ中華と分類されるタイプの麻辣湯が好きだ。
昨年9月からだから、もう1年近く。ほぼ週1ペースで、記録によると45回は麻辣湯屋さんに行っている。同じお店に何度も通っていることもあるから、制覇したお店の数は半数程度ではあるが、基本的に同じ食べ物をリピートしない習性を持つ私が、よく続いているなと思う。
代償として体重は増えた。体脂肪率も笑えない。でも後悔はしていない。
好きになったきっかけ
挙動不審なデビュー戦
職場が所謂繁華街にあり、女子高生・女子大生が行列を作り麻辣湯を食べている光景はずっと視界の端にあった。SNSでフォローしている人が結構麻辣湯を食べていて、それもぼんやりと気になっていた。
いざ自分が行こうという決定打になったのは、行きつけの美容院の近くに麻辣湯屋さんができたこと。
そこは職場の繁華街と違って、普段使いの街。ほどよい田舎(失礼)に現れたことで、ようやく自分の中でハードルが下がって、「じゃあ入ってみるか」となった。
初めて入ったお店は後から知った話だがとにかく塩対応。お店のシステムを何も教えてくれない中、美容院の中でスマホで調べたなけなしの知識をもとに、挙動不審になりながら(店員さんのさっさと選べよオーラも感じながら)具材を取り注文をした。
実際食べてみた感想としては美味しいは美味しいのだけれど、正直飛び上がるほど美味しいとは思わなかった。「異国の食べ物だな〜」というのが率直な感想。『ドキュメント72時間』のガチ中華食堂特集に出ていた男の子が言っていた「知らない食べ物を食べると自分が拡張される感じがする」という言葉、あれをそのまま借りるとしっくりくる感覚。

間髪入れず再挑戦したくなった理由
でもなぜか、もう一度食べたくなった。理由は自分でもうまく言葉にできないけれど、スパイスに中毒性があったのは間違いないと思う。
あと、具材を自分で選んで食べるという行為自体が単純に面白かった。野菜不足の解消になりそうという実利もあった。そして地味に大きかったのが、私はエビカニアレルギーなのだけれど、具材を自分で選べる麻辣湯なら、アレルギーを気にせず安心して楽しめること。この自由度の高さは大きなポイントだった。
そして職場の近くにはどれくらいお店があるのだろうと調べてみたら、想像以上に店舗数があることを知った。せっかくだから食べ比べてみようと2店舗試してみたら、これが思っていた以上に面白かった。
たとえば、口コミで「地域で一番美味しい」と評判だったお店に行ってみたら、ニンニクを致死量レベルで入れてくるお店だった(美味しかったけれど午後の仕事はブレスケアを大量に飲み込み、マスクをしてもなお臭った……)。この一件で「麻辣湯はお店ごとに全然違う」ということに、はっきり気づかされた。
こうなってくると、職場周辺の麻辣湯のお店を全制覇したくなってきて、どうせ食べ比べるなら何がどう違うのか記録に残したほうがいいと思い、Instagramでアカウントを作って発信していくことにした。投稿したいから・比較したいから食べに行くという、若干本末転倒なモチベーションも味方となり麻辣湯愛が加速して行った。
お店によって違いすぎるという面白さ
具材から見ても、野菜中心のヘルシーな具材を中心に置いているお店もあれば、リアルな形の鶏足(鶏もみじ)を置いているお店、黄色いブンモジャ(粉耗子)を置いているお店などでラインナップはお店によって様々。よく置いてある具材である揚げパン(油条)ひとつとっても、カリッカリの状態で出してくれるお店と、スープを吸ってシミシミの状態で出すお店で分かれたりする。
スープも奥が深い。辛さのあり・なしを選べるお店もあれば、全く選べないお店もある。辛さを段階的に定めているお店もお店を跨いだ共通の基準などなし。ニンニクの強弱、唐辛子の火入れ具合で味が本当に変わる。ベースも牛骨だったり豚骨だったり、スパイスの辛さで旨味を出しているお店もある。
トッピングの違いも楽しい。刻みパクチーを選べるお店だと、パクチストとしては単純に嬉しい。黒酢とゴマだれを足すと味に深みが出るし、煎ったピーナッツを乗せるのも美味しい。同じ「麻辣湯」というくくりでも、実はここまで違う。本当に面白い。麻辣湯。
今後目指したい方向性
誰か一緒に語れる仲間が増えたら嬉しいけれど(ハマる人にはたまらない沼だと思うけれど)、積極的に勧めたいわけではない。
というのも正直異国情緒の強い食べ物なので、エスニック料理が苦手だったり、五香粉が苦手な人は味の面で難しいだろうし、接客が雑だったり、お店が汚かったり、海外旅行が苦手な人には勧めたくないお店もある。
だから、無理に布教するつもりはなくて、ただ自分が好きだという気持ちを、これからもXやInstagramで発信し続けたい。
もうひとつの目標としては、家で美味しい麻辣湯を作れるようになること。これがまた結構難しくて、正直かなり難航している。牛骨の旨みがガツンと来る、現地感の強いお店の味には、まだ全然たどり着けていない。
再現できる日が来るかどうかは今も分からないが、麻辣湯・中華食材店に定期的に通い、新しい味に出会い自分を拡張させながら、少しずつ答えを探していこうと思う。
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