【評価されても、自信が持てない人へ】“ちゃんと悩める人”は、後から伸びる〈キャリア・女性活躍・管理職・自分軸・人事・メンタリング〉
「私なんて、まだまだです」
面談をしていると、本当に優秀な人ほど、こう言います。周囲から見れば、ちゃんと結果も出している。仕事も丁寧で、後輩からも頼られている。上司からの評価も悪くない。でも本人は、「自分なんて全然です」と、自分をかなり低く見積もっていることが多いのです。
例えば、チームの数字を支えている人ほど、「周りに助けてもらっただけなので」と話す。後輩育成を任されている人ほど、「自分も全然できていないので」と言う。管理職候補として名前が上がっている人ほど、「自分より向いている人がいる気がします」と悩む。
でも私は、こういう人たちを長年見てきて、「この人は長く伸びていくだろうな」と感じることが本当に多かったのです。なぜなら、「自分はまだ足りないかもしれない」と思える人ほど、自分を止めずに学び続けるからです。

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現在、20〜40代で、まだキャリア形成の途中にいる方に向けて、無料のキャリアセッションを行っています。
「このままでいいのかな」「自分の強みが分からない」「転職すべきか悩んでいる」「何を軸に働けばいいのか分からない」。そんなモヤモヤを抱えている方も多いと思います。
ただ、最初から悩みが明確になっていなくても大丈夫です。「なんとなくモヤモヤしている」「うまく言葉にできない」という状態の方も、実際とても多いです。
これまで、数多くの社会人の方や管理職、経営者の方々とセッションを行ってきましたが、今回は、「普段どんな形で対話をしているのか」を知っていただく機会にもなればと思い、改めて無料で実施することにしました。
“正解”を押し付けるというよりも、これまで積み上げてきた経験や価値観を整理しながら、その人自身がまだ気づいていない“軸”や“強み”を一緒に見つけていくことを大切にしています。
「とりあえず話してみたい」という感じでも大丈夫ですので、もし今、「このままでいいのかな」と感じている方がいたら、お気軽にご相談ください。


■「自分はまだ未熟かもしれない」と思える人ほど、成長が止まりにくい
「私なんて」と思ってしまう人は、自分を過信していません。これは一見、自信がないようにも見えます。でも実際には、“自分を客観視できている”ということでもあります。
例えば、仕事で成果を出しても、「もっと改善できた気がする」と振り返る。会議でうまく進んでも、「あの伝え方で大丈夫だったかな」と考える。つまり、“うまくいった後”にも、自分を見直そうとするのです。
逆に、「自分はできている」と思い込みすぎると、人は修正しなくなる。人の話を聞かなくなる。「自分のやり方が正しい」が強くなっていく。すると、一時的には勢いがあっても、どこかで成長が止まりやすくなるのです。
実際、組織の中で長く活躍している人を見ると、“最初から自信満々だった人”というより、“ちゃんと悩める人”の方が多い。自分を疑えるからこそ、人から学べる。改善できる。だから、長く伸び続けるのです。

■ 「私なんて」と悩んだ経験が、人への接し方に出る
そしてもう一つ、「私なんて」と思ったことがある人には、人の苦しさを想像できるという強みがあります。
自分に自信が持てなかった経験。周囲と比べて落ち込んだ経験。頑張っているのに、「自分なんてまだまだだ」と感じた経験。そういう時間を通ってきた人ほど、人を簡単に否定しなくなるのです。
例えば、後輩がミスをした時。ただ「なんでできないの?」で終わらない。「今かなり焦ってるだろうな」と想像できる。あるいは、会議で誰かが発言できずにいる時、「この空気だと話しづらいかもしれない」と気づける。
こういう力は、数字には見えません。でも、実際の組織では、本当に重要です。なぜなら、人は“正しさ”だけでは動けないからです。
「この人なら相談できそう」「この人は頭ごなしに否定しない」。そう思える相手がいるから、人は安心して挑戦できる。だから私は、“人の痛みを理解できる”というのは、単なる優しさではなく、“組織を支える力”だと思っています。

■ 慎重な人ほど、責任を軽く扱わない
「私なんて」と思う人は、簡単に自分を過信しません。だからこそ、確認する。準備する。相手の立場を考える。軽い気持ちで物事を進めない。
例えば、メール一つ送る時も、「この伝え方で大丈夫かな」と考える。会議前には、細かく資料を見直す。部下への声かけでも、「傷つく言い方になっていないかな」と気を配る。
本人は、「考えすぎなんです」と言うこともあります。でも実際には、その慎重さが、“安心して仕事を任せられる人”という信頼につながっていることも多いのです。
特に管理職やリーダーになると、“勢い”だけでは仕事は回りません。周囲への影響を考えられること。軽率に判断しないこと。相手の立場を想像できること。そういう慎重さが、組織の安定感につながっている場面は本当に多いのです。

■ 「自信がある人」が、必ずしも強いわけではない
キャリアの相談をしていると、「もっと自信を持てるようになりたいです」と言われることがあります。もちろん、自信があること自体は悪いことではありません。
でも実際には、“自信があるように見える人”が、必ずしも強いわけではないのです。
むしろ、長く信頼される人ほど、ちゃんと悩む。ちゃんと考える。人の意見を聞く。自分を疑う。そういう姿勢を持っていることが多い。
そして、その土台には、「自分はまだ未熟かもしれない」という感覚があります。だからこそ、人から学べる。改善できる。変わり続けられる。
私はこれまで、多くの人を見てきましたが、“最初から自信満々だった人”より、“悩みながらでも向き合い続けた人”の方が、後から大きく伸びていく場面を本当にたくさん見てきました。

■ 「私なんて」と思ってしまう自分を、否定しすぎなくていい
だから私は、「私なんて」と思ってしまうこと自体が、悪いとは思っていません。
不安になるのも、人と比べてしまうのも、失敗を怖いと感じるのも、それだけ真面目に向き合おうとしている証拠でもあるからです。
ただ、その気持ちが強くなりすぎると、人は少しずつ、“挑戦すること”自体が怖くなっていく。
「まだ自信がないから」「もっとできるようになってから」「ちゃんと準備できてから」。そうやって、“動かない理由”が増えていくのです。
では、人はどうやって、“自信がないまま”でも前に進めるようになるのでしょうか。
次回は、「自信がついてからやろう」とすると、人は動けなくなる理由について、もう少し深く書いてみたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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