転がり出すために、「TALES」に小説の投稿を始めて、第11話まで更新しました
■ noteの姉妹サイト「TALES」に小説を投稿を始めて、第11話まで更新しました
このアカウントは、プロフィール欄に明記した通り、ポートレート写真をアップしていくことを目的として開設したものですが、昨年ローンチされたnoteの姉妹サイトである小説投稿サイト「TALES」に2025年1月15日に投稿を始めました。
「闇溜まり」というタイトルで、新選組の土方歳三が主人公の、幕末から戊辰戦争末期を描いた歴史小説です。
今回は、第11話まで更新しましたので、その告知を兼ねて記事化したいと思います。
↓以下のリンクよりぜひ読んでみてください!
■ 読者の歴史リテラシー設定が難しい
「闇溜まり」は、もともと土方歳三と桂小五郎を主人公にして書き溜めていた原稿があり、桂小五郎の要素を削除しながら「TALES」の仕様に合わせてリライトしつつ順次公開しているのですが、本当に難しいと感じているのは、「読者のリテラシー設定」です。
一般の方があまり興味を持っていないであろう「歴史・時代」ジャンルの、「幕末〜戊辰戦争」という時代設定について、「読者は何をどこまで知っているのか?」ということを常に念頭におきながら書いているわけですが、私自身は小説を書きはじめる前からこの時代が好きだったので(戦国、幕末、学生運動の時代が大好物!)、「幕末について何も知らない」という読者像については、想像するしかなく、自分の経験からは読者像を断定できないわけです。
とくに歴史物の小説は、時代背景や状況説明にある程度の文字数を割かねばならない制約がありますが、説明しすぎてもくどくなりますし、説明を省略しすぎるといったい何の話をしているのかわからなくなるため、常に「何をどこまで説明するべきか?」という問題と向き合っています。
いちおう、今回公開している「闇溜まり TALESバージョン」は、漫画やアニメ、2.5次元作品の影響で、「新選組や幕末という時代に興味はなくはない」レベルの読者像をイメージしています。
そのため、「明治維新」や「大政奉還」、「江戸城無血開城」などの教科書の乗るような大きな出来事については、何の説明もしないことにしました。いちいち「大政奉還とは云々」と説明していたら、物語が駆動しないからです。
そのうえで、こうした読者像の方々が読みやすいと感じていただける精緻な文章を目指しています。
■ ジャンル別ランキングとか
2026年1月15日から発表し、現在では2、3日に一度の頻度で更新を続け、第11話まで更新しました。
投稿以来、「歴史・時代」ジャンルの日間ランキング2-10位をうろうろしており、一時的にではありますが、週間ランキングで2位、月刊ランキングで3位に入ることができました。
ただ、このランキングに関しては、ランキング入りしている他の作品のPV数やいいね数だけ見ると「なぜこの順位なのか?」という作品もあるので、どういう基準で運営されているのかよくわかりません。詳しい方がいらしたら教えてください。
■ タイトルとかあらすじとか
※この項目は前回の「闇溜まり」告知記事と重複しています
作品紹介部分には以下のように書きました。
<タイトル>
闇溜まり
<キャッチコピー>
戊辰戦争末期に生まれた蝦夷共和国という夢の中、一人死地を求める男がいた
※文字制限いっぱい
<作品紹介>
明治元年(1868年)。かつて新選組副長として恐れられてきた土方歳三は、蝦夷地箱館にいた。
明治新政府に対抗するため、旧幕臣榎本武揚とともに蝦夷共和国を設立し、陸軍奉行並や箱館市中取締役、陸海軍裁判局頭という重役についていた。国防や治安維持を担う政府首脳の一員となるが、こんな大層な肩書きはすぐに意味がなくことはわかっていた。蝦夷共和国において、土方が率いる部隊だけが孤軍奮闘しているが、それも時間の問題だろう。明治新政府軍は、蝦夷共和国を決して認めはしないはずだ、と。
だが、新選組副長時代に滾った血が、投降することを許さない。
明治新政府軍に名を変えた薩長の奴らを一人でも多く斬って、戦場で死ぬ。それだけが自分の存在意義だと感じていた。
そして、この思いこそが喧嘩屋としての矜持であり、亡き友たちへの手向けであると信じて。
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タイトルの「闇溜まり」は造語です。
目にしたとき、そして聞いたときに、少し違和感が残るように狙って造語にしました。ただし「違和感はあるけど、意味はわかる」という言葉を考えました。
主人公は、前回の告知記事にも書いたように、ベタ中のベタ、王道中の王道、擦り倒されたであろう「新選組 土方歳三」です。
使い込まれ、擦り倒されたこの題材で何ができるか? 奇想天外な設定などにするつもりはないので、まさに腕の見せどころなわけです。
■ 構成と今後の予定について
時間軸がストレートなタイプではなく、大きく分けて戊辰戦争終盤の箱館と、幕末の京都を行き来する構成にしています。
物語中では、明治元年(1868年)から明治二年(1869年)が現在、元治元年(1864年)が過去、という設定です。
<公開中>
【第1話】明治元年(1868年)十二月 箱館
【第2話】文久三年(1863年)十二月 京都
【第3話】明治元年(1868年)十二月 箱館
【第4話】元治元年(1864年)六月 京都
【第5話】元治元年(1864年)六月 京都
【第6話】元治元年(1864年)六月 京都
【第7話】元治元年(1864年)六月 京都
【第8話】元治元年(1864年)六月 京都
【第9話】元治元年(1864年)六月 京都
【第10話】元治元年(1864年)六月 京都
【第11話】明治二年(1869年)三月 箱館
第4話から10話まで同じ元治元年(1864年)六月の設定が続くのは、ここは「池田屋事件の端緒」となるパートなので、細切れにするのではなく、一気に伝えた方が緊張感が伝わるのではないかと考えました。
ただ、「池田屋事件」そのものが起こる前に、第11話からいったん 明治二年(1869年)三月の箱館に視点を戻し、戊辰戦争終結のきっかけになった宮古湾海戦の端緒や立案を描きます。その後、幕末に視点を戻し、池田屋事件を描いてから、最終的に宮古湾海戦と戊辰戦争終結につなげていく予定です。
<今後の予定>
・明治二年(1869年)三月 箱館パート
→宮古湾海戦の端緒と立案
・元治元年(1864年)六月 京都パート
→池田屋事件勃発
・明治二年(1869年)三月 箱館パート
→宮古湾海戦勃発、戊辰戦争終結、エンディングへ
最初の告知記事で、以下のように書きました。
主人公が死ぬまで描くか、栄光の瞬間で終わらせるか、それとも挫折と復活を描いた段階で終わるべきか。
とはいえ、この小説は、主人公土方歳三の多摩での少年時代、江戸試衛館での青年時代、京都で浪士組から新選組として活躍していた時代からではなく、「戊辰戦争末期の箱館」からスタートします。物語の前半は、明治元年(1868年)の箱館と、文久三年(1863年)の京都を行き来する構成にしてありますので、自ずとエンディングの幅は狭まります(鳥羽・伏見の戦いや、甲陽鎮撫隊では終われない、と思う)。
この記事を書いている時点では、まだ1話分しか公開していませんが、現時点で数話分のストックがあります。今後は、TALESの仕様に合わせて推敲しながら、数日置きにアップしていくつもりです。
「鳥羽・伏見の戦いや、甲陽鎮撫隊では終われない、と思う」と書いていましたが、終われないどころか、省略することにしました。
ストレートな構成ではなく、時代を行き来する構成にしたのは、描きたい時代と描きたくない時代の取捨選択がしやすいと考えたからです。ストレートに描いてしまうと、前述した「鳥羽・伏見の戦い」や「甲陽鎮撫隊」の件だけでなく、池田屋事件の後には「油小路の決闘」を描くことになりますし、「鳥羽・伏見の戦い」の後には「甲陽鎮撫隊」を経て、「近藤勇の流山での斬首」や、「奥羽列藩同盟」「箱館戦争」「五稜郭の開城」についても描く必要が出てしまいますが、さすがにそれでは長くなりすぎると考えました。
私が描きたいのは主に「池田屋事件」と「宮古湾海戦」の2つなので、これらを効率的につなぐ構成を考えた、というわけです。
※前項目で「読者の歴史リテラリー」について書きましたが、ここではあえて、興味関心が出るように願って、何の説明もせずに、事件名だけを並べて書きました。この記事を読んだ誰かに引っ掛るために。
■ 最後に
今回の記事でも、ポートレートアカウントらしく、日野市にある「土方歳三資料館」を訪問した際の写真を貼ってみます。

こう見えて(?)、
ウルトラハイパースーパーアスリートなんです
モデルは、普段からポートレートモデルをお願いしている<なのちゃん>です。ポートレートの撮影と称して、無理やり私の趣味である「土方歳三資料館」につき合わせたのではなく、たまたま彼女も「新選組ガチ勢」だったのです。
この写真は、前回の「闇溜まり」告知記事に掲載した写真と同じく約1年半前に撮影したのものです。土方の愛刀「和泉守兼定」を見るために訪問したのですが、近年は特別な日しか一般公開していないそうで、見ることはできませんでした。残念。
この写真で手にしている、持ち手部分が恐ろしく太い、天然理心流の稽古用木刀は第2話に登場します。私も実際に持ってみましたが、幕末期は竹刀稽古が主流だったそうなので、竹刀で稽古している人間と、この木刀で稽古している人間では、腕力や握力に差が出るにきまってるわな、と実感しました。
ぜひ、リンク先から「闇溜まり」を読んでみてください!
↓興味を持っていただいた方は、以下のリンクよりぜひ読んでみてください!
