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【FWPL-103】時系列で整理すると見えてくること

「説明が長い人ですね。」
仕事柄、そう言われる場面に何度も出会います。
交通事故の当事者、トラブルの相談者、家族間の問題を抱える人。
話を聞いていると、同じことを繰り返したり、途中で別の話になったり、「それで結局どうなったの?」と思うほど説明が長くなることがあります。
しかし、私は長年の調査経験の中で、「説明が長い人ほど、必ずしも嘘をついているわけではない」と感じています。
むしろ、真面目な人ほど、一生懸命に思い出そうとして話が長くなることがあります。

なぜ説明が長くなるのか

人の記憶は、録画映像のように保存されているわけではありません。
私たちは出来事を、
・見たこと
・聞いたこと
・感じたこと
・考えたこと

を混ぜ合わせながら記憶しています。
さらに、強いストレスがかかった出来事では、記憶の順番が前後することも珍しくありません。
交通事故の当事者が、
「車が出てきて…いや、その前に信号が…あれ、ドラレコでは…」
と話すことがあります。
これは嘘というより、『記憶の引き出しが整理されていない状態』なのです。

時系列で並べるだけで変わる

そこで有効なのが、『時系列で整理する』ことです。
例えば事故であれば、
①事故の前、何をしていたか
②事故の数分前、どこを走っていたか
③事故直前、何が見えていたか
④衝突した瞬間、どう感じたか
⑤事故後、最初に何をしたか
この順番で一つずつ確認していきます。
すると、不思議なことが起こります。
本人も忘れていた情報を思い出したり、
「そういえば、その時相手の車は止まっていたかもしれない」
「信号の色を確認したのはもっと前だった」
など、新しい気づきが生まれることがあります。

調査でも最も重要な作業

実際の調査では、
・人的情報(供述)
・映像情報(ドラレコ、防犯カメラ)
・環境情報(道路状況や天候)
・物理情報(損傷状況)

を確認します。
しかし、その土台になるのは『時系列』です。
どれだけ多くの情報があっても、順番が分からなければ全体像は見えてきません。
逆に、情報が少なくても、時系列が整理されるだけで見えてくることがあります。

日常のトラブルにも役立つ

これは交通事故だけではありません。
夫婦間のトラブル。
職場の人間関係。
近隣トラブル。
子どもの学校での出来事。
感情的になると、人は「結論」から話し始めます。
「相手が悪い。」
「ひどいことを言われた。」
「納得できない。」

しかし、
『いつ』
『どこで』
『誰が』
『何をして』
『その後どうなったのか』

という順番で整理すると、自分自身の気持ちまで整理されることがあります。

本当に大切なのは、話の長さではない

説明が長い人を見て、
「何か隠しているのではないか」
「要領が悪い」

と思ってしまうことがあります。
ですが、その人は単に『まだ整理できていないだけ』かもしれません。
そして、整理できていない出来事ほど、丁寧に順番をたどる価値があります。
事実は、話の長さの中にあるのではありません。
その出来事が、どのような流れで起きたのか。
その“時系列”の中にあります。
もし、事故やトラブルで頭の中が混乱しているなら、まずは紙に書き出してみてください。
「いつ、何が起きたのか。」
その一本の線を引くだけで、見えてくるものが変わるかもしれません。
―――
交通事故や日常トラブルの整理でお困りの方へ。
専門的な調査だけでなく、「何が起きたのか分からない」という段階からでも、ご相談いただけます。
まずは、出来事を時系列で一緒に整理することから始めてみませんか。


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