【FWPL-105】認識の違いを整理する方法
交通事故の相談を受けていると、
「私は見ていた」
「相手は見ていなかった」
「自分は気付いていた」
「相手は気付いていなかった」
という話をよく耳にします。
しかし実際には、
双方とも「見ていた」と主張しているにもかかわらず事故が発生しているケースも少なくありません。
そこで重要になるのが、
『誰が、いつ、何を見たのか』
を整理することです。
同じ事故でも認識は違う
事故は一つしかありません。
しかし、
Aさんが見た景色
Bさんが見た景色
は同じとは限りません。
例えば交差点事故では、
自車は信号や前方車両を見ていた。
相手は歩行者や右折先を見ていた。
このように視線や注意の向きが異なります。
つまり、
「見ていた」
という言葉だけでは状況は分からないのです。
まず整理するべき3つの項目
① 誰が
運転者
同乗者
歩行者
目撃者
誰が見た情報なのかを分けます。
人によって見える範囲は異なります。
② いつ
事故直前なのか
接触の数秒前なのか
接触後なのか
時点が違うと話の内容も変わります。
「見た」という情報だけでは不十分です。
③ 何を
相手車両
歩行者
信号
標識
周囲の交通状況
何を認識していたのかを整理します。
ドライブレコーダーだけでは分からない
映像には車両の動きは映っています。
しかし、
何を見ていたのか
何に注意を向けていたのか
までは映りません。
そのためヒアリングが重要になります。
食い違いは珍しくない
事故調査では、
説明の違いが出ることは珍しくありません。
それは必ずしも嘘ではなく、
見ていたものや認識したタイミングが異なる場合があるからです。
だからこそ、
「どちらが正しいか」
ではなく、
「誰が、いつ、何を見たのか」
を整理することが重要になります。
まとめ
事故状況を整理するときは、
✔ 誰が見たのか
✔ いつ見たのか
✔ 何を見たのか
を分けて確認することが大切です。
認識の違いを整理することで、
事故状況の理解や証拠の確認が進みやすくなります。
事故後は、できるだけ早い段階で記録を残しておくことをおすすめします。
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