【FWPL-104】事故のヒアリングで曖昧にしないポイント
交通事故やトラブルの相談を受けていると、
「だいたいこの辺でした」
「たぶんこのくらいの速度でした」
「確かそんな感じだったと思います」
という言葉を耳にすることがあります。
もちろん、事故直後は誰でも混乱しています。
正確に覚えていないことがあるのは当然です。
しかし、その「だいたい」が後になって大きな問題になることがあります。
今回は、事故後のヒアリングで曖昧にしないためのポイントについて解説します。
なぜ「だいたい」が問題になるのか
事故の状況を整理するとき、
当事者の記憶
ドライブレコーダー映像
現場状況
車両の損傷
など、さまざまな情報を組み合わせて確認します。
ところが最初の説明が曖昧だと、
後から映像や証拠と照合した際に、
「前に聞いていた話と違う」
という状況が発生することがあります。
本人としては嘘をついたつもりはなくても、
記憶違いや思い込みによって説明が変わってしまうのです。
曖昧にしないための3つのポイント
① 分からないことは「分からない」と伝える
事故後は無理に思い出そうとしないことが大切です。
例えば、
速度は分からない
信号の色を覚えていない
相手車両との距離が分からない
のであれば、そのまま伝えましょう。
推測を事実として話してしまうと、
後で修正が難しくなります。
② 事実と推測を分ける
ヒアリングでは、
見たこと
と
思ったこと
を分けて整理します。
例えば、
×
「相手が急に飛び出してきた」
ではなく、
〇
「交差点へ進入したとき、右側から車が見えた」
というように、
実際に見た事実を優先して記録することが重要です。
③ 時系列で整理する
事故の説明が分かりにくくなる原因の一つが、
話が前後してしまうことです。
そこで、
どこを走っていたか
何を見たか
どのような操作をしたか
いつ接触したか
という順番で整理すると、状況が伝わりやすくなります。
メモは短くても構わない
事故直後は長い文章を書く必要はありません。
例えば、
14:20頃
○○交差点
青信号で直進
右側から車を確認
ブレーキ
接触
この程度でも十分な手掛かりになります。
時間が経つほど記憶は薄れていくため、
まずは簡単なメモを残すことが重要です。
ドライブレコーダーだけでは分からないこともある
「ドラレコがあるから大丈夫」
と思われる方もいます。
しかし、映像には映っていても、
運転者が何を認識していたか
何を見ていたか
なぜその操作を行ったか
までは分からない場合があります。
そのため、映像とあわせて当時の記憶を記録しておくことが大切です。
