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年の差婚でぶつかるのは、年齢ではなく「育った時代」でした

こんにちは。
恋愛心理研究家の関口美奈子です。

結婚相談所「エースブライダル」を運営しており、年の差のあるご縁は、私たちがとりわけ多く見届けてきた分野です。

今日は、その現場でいちばん多く見てきた勘違いの話をします。

揉めるのは「価値観の違い」ではない

年の差のあるお二人がぶつかったとき、たいていこう説明されます。

「価値観が合わなかったんです」

でも、詳しく聞いていくと、価値観というほど大きな話ではないことがほとんどです。
出てくるのは、こういう場面です。

・お金を貯めるか、使うかで意見が割れた
・休むことに罪悪感があるかどうかが違った
・連絡の頻度の感覚がずれていた
・記念日の重さが噛み合わなかった

これらは信念の対立ではありません。
育った時代の初期設定が違うだけです。

十代のときに世の中がどんな空気だったか。就職した頃、景気が上向いていたのか、冷えていたのか。付き合うまでにどんな手順が普通とされていたか。

生まれた年が違えば、ここは全部ずれます。
そしてこのずれは、本人たちにとって「常識」なので、疑いようがない。

いちばんの落とし穴は、差を無かったことにすること

意外に思われるかもしれませんが、うまくいかないご縁に共通していたのは、
年齢差を気にしすぎたケースではありません。

差を「ないもの」として扱ったケースです。

同じ部屋にいて、同じ言葉を話しているのだから、前提も同じだろう。
そう思い込んだまま進むと、些細な場面で「なぜ分からないんだ」が積み上がっていきます。

差を認めた二人は、そのつど翻訳します。
「私の世代だと、これはこういう意味なんだけど」と説明する手間を惜しまない。

年の差婚は、差を消す作業ではなく、翻訳を続ける作業です。

年上男性がやりがちなこと

いちばん多い組み合わせなので、率直に書きます。

年上の側は、良かれと思って導きます。
知っていることを教え、失敗しない道を示す。悪気はまったくありません。

ところが導きが続くと、相手は対等な相手ではなく、生徒の位置に置かれます。
そして恋愛感情は、生徒の位置からは育ちません。

年下の女性が年上の男性に惹かれるとき、求めているのは指導ではなく安心です。
慌てない。否定しない。機嫌が一定である。

これは、経験を重ねた人にしか出せないものです。
教えるのをやめて、動じないでいる。それだけで、年齢差は一気に武器に変わります。

年上女性の場合は、逆向きに気をつける

年上女性と年下男性の組み合わせでは、逆の現象が起きます。

年上の側が、先回りして整えすぎてしまう。
気が利くこと自体は魅力ですが、全部を整えてしまうと、年下の側は自分がいる意味を失います。

人は、支えられる関係より、支えさせてもらえる関係に長く留まります。

ですからお伝えしているのは、頼られ方ではなく頼り方を設計してください、ということ。
得意なことを一つ、意識して明け渡す。それが相手の居場所になります。

反対されたときに、してはいけないこと

親や周囲に反対されたとき、多くの方が説得しようとします。
けれど反対は、拒絶ではなく質問であることがほとんどです。

心配されているのは年齢そのものではなく、「この先どうするつもりなのか」が見えないこと。

ですから、言い負かす必要はありません。
答えを用意して、静かに差し出すほうが早く通ります。住まい、働き方、健康、将来の時間差。この四つに自分たちの答えがあれば、多くの反対は形を変えます。

そしてもう一つ。反対されている最中に、二人のあいだで責任のなすりつけが始まらないこと。
外から圧がかかったときに同じ側に立てるか。実はそこがいちばん見られています。

続いているご夫婦の共通点

長く続いている年の差のご夫婦を見ていると、三つ共通していました。

① 年齢を、言い訳にも武器にもしない。
「もう歳だから」も「まだ若いから」も使わない。年齢を持ち出した瞬間、話し合いが終わってしまうからです。

② 相手の時代に興味がある。
相手が十代の頃に流行っていたものを知ろうとする人は、ずれを面白がれる人です。これができる人は、そもそも人生を面白がれます。

③ 対等を、意識して維持している。
年の差は、放っておくと上下になります。決める役を交互に回す。相手が詳しい分野では、素直に教わる側にまわる。対等は自然状態ではなく、努力して保つものです。

おわりに

年の差を「埋めるべき距離」だと思っている限り、その関係はずっと引き算になります。

けれど、片方が知らない時代を、もう片方が知っている。
それは不一致ではなく、二人で持てる時間の幅が広いということです。

同い年の夫婦には出せない厚みが、そこにあります。

年齢の数字を心配する時間があったら、相手の時代の話をひとつ聞いてみてください。
差を面白がれた二人から、うまくいきます。

もっと詳しく知りたい方へ

定義から将来設計まで、公式サイトにまとめています。

▶ 年の差婚|完全ガイド
https://sekiguchiminako.com/column-toshinosa-kon-guide.html

▶ 中高年の婚活|完全ガイド
https://sekiguchiminako.com/column-chunen-konkatsu.html

▶ 年の差婚を成功させる秘訣(実践編)
https://sekiguchiminako.com/column-toshinosa-kon.html

関口美奈子(せきぐち みなこ)
恋愛心理研究家・作家・実業家・講演家。株式会社pine代表取締役。結婚相談所「エースブライダル」と、メンズ眉毛サロン「Winsome」(新宿・吉祥寺)を運営。
公式サイト https://sekiguchiminako.com/

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