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妖精日記〜省エネモードの妖精は、お茶出しをしたくない〜

春分を迎えたというのに外は連日の大雪。
そして私の体内気候も同じく低気圧。
現在、絶賛・省エネモード稼働中。とにかく眠い。人類活動は最小出力。

そんな中なぜかメルカリで
『悪魔を出し抜け!』という本を購入。プレミア価格、堂々の一万円超え。
正気の私なら止めたはずだが、今回は“もう一人の私”が勝手に決算ボタンを押したらしい。

内容はざっくり言うと
「ほとんどの人間は無意識の思考パターン(=悪魔)の自動運転で生きている」という話。
だが楽観主義と“自分の頭で考える力”があれば、人生のハンドルを取り返し夢を実現できるらしい。

なるほど。
最近仕事で感じている違和感は、これかもしれない。

「社会人として」
「普通は」
「お金貰ってるんだから」
「私はそうやってきたよ」

これらの呪文を聞くたび、私のHPはじわじわと減っていく。
合わせようとする私vs本当の自分でいたい私。社内は今日も静かな内戦中。

限界を迎え、本日は宇宙の仲間を召喚。
周波数の合う会話で心が浄化されていく。さらには身体に優しいお粥で内臓まで浄化。


身体に優しいお粥ランチ
温かい炭水化物に救われる


そこでこんな話題になった。

人には説明はできないけれど、なぜだか「どうしてもやりたくない」と魂レベルで拒否する作業がある。

私の場合、それが「お茶出し」。

来客の気配を察知した瞬間、私の身体は誰よりも早くトイレ方面にワープする。これは怠慢ではない。反射神経である。

だが先日、事件は起きた。
トイレワープに0.8秒遅れたのだ。

「雪ん子さん、お茶出しお願い出来ますか?」

その瞬間、妖精の羽はもがれた。
逃げ場を失った私は、しぶしぶお茶を出す羽目になった。接待フォーマル動作、HP消費量がえぐい。

ちなみに友人は「電話に出たくない女」。
店番中、こっそり電話の音量を幻聴と区別つかないレベルまで下げるという。

お茶を出したくない女と、電話に出たくない女。
それでも地球は回っている。
なぜなら私たちは、別の場所でちゃんと役に立っているからだ(たぶん)。

人はみんな、できることが違う。
片付けられない人間もいれば、お茶出しが苦手な妖精もいる。
洗い物を前にフリーズする男もいれば、電話の音を幻聴扱いする宇宙人もいる。


得意を持ち寄れば、世界は回る。
苦手は、できる人に委ねれば良い。

省エネ妖精は今日も願う。

「お茶出し文化が静かに絶滅しますよーに」


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