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最近読んだ2冊『翠雨の人』『Q&A』

『翠雨の人』伊与原新
内容についてはほぼ知らないまま、雨の時期に読む本というような紹介でnoteで知って手に取ったもの。
戦争のこととか世界の歴史知らないなと、ちょうど思っている中で、偶然にもそれを含んだ内容。
科学が、戦争の武器や作戦に使われる側面を突きつけられた。科学者の苦悩と、使命、戦い。
本当に純粋な好奇心からの研究ができる世の中であってほしい。
猿橋勝子という実在の人物をモデルにしたフィクションであり、科学者として、女性として、人間として、等身大の勝子が生き生きと描かれていて、手に汗握り応援したくなった。
表紙だけ見てあじさいきれいだな、ほわわーと何も考えずに読むとちょっとギャップが重いかと思いつつ、
そういう軽い気持ちの入り口でも、読まれてほしい話かも。

ちなみに翠雨(すいう)とは、初夏の青葉に降り注ぐ、瑞々しく美しい雨のことだそう。


『Q&A』恩田陸
まず読み始めて思い出していたのは、村上春樹が地下鉄サリン事件に関するインタビューをまとめた『アンダーグラウンド』『約束された場所で』。
Q&Aでは、Mという日常のそばにある商業施設で起こる事件について、インタビュー含め、質問と答えの形式で語られる。
本当に一言でいうと「こわい話」。「ゾッとする」の方が良いか。ただし、この話やこのこわさを自分は理解しきれるということはないのかもしれない。ゾッとしつつ、それは一面でしかない。
多分これ一冊だったら感想には書かなかったと思う。
もう一冊、雨がタイトルに入る本を書こうかという気持ちでいたけれど、一冊目との共通点を見つけたのでこちらへ。

「そうですね。そうなんですね。だけど、もう我慢できなくて。どうしようもなかった。また空っぽの家に帰るのはどうしても耐えられないんです。暗い部屋の電気を点けるのは嫌なんです」

文庫p247~248

暗い部屋の電気を点けるのは嫌
これが共通点。
Q&Aはこの人の章で終わっても文句はないくらいここの話はゾッとした。


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