2026.8.14 雷雨で閉ざされた成田空港からの脱出
という脱出ゲームをね、プレイしていたんですよ。
友人夫婦と石垣→西表島 の三泊四日旅行に行ってました🏝️

平和な島旅のようす
修学旅行・基地問題のスタディーツアーで沖縄本島までは行ったことがあったけど、離島は初めて。
「居住エリアから2000kmも離れるなんて、それもう海外旅行じゃん…!」
と浮かれる我々一行。
天気にも素晴しく恵まれ、おいしいご飯とアクティビティを大層満喫したのでした。






スケジュールの合間を縫うように悪天候が挟まってきたけど、大切な時には一切何も困らなかった。
夜は天の川も見えるような満天の星空で、流れ星まで見えちゃって。
「ああ…こんなに綺麗だなって感動するのに、東京の忙しさに浸ったら忘れてしまうんだろうな」
とか思ってたんですよ。最終日の夜には。
帰りの飛行機にも余裕を持って搭乗し、美しい夕焼けを眺めながら本を読んだりして、優雅に成田に到着。

さぁ、優先返却の荷物を受け取って、にゃんちんに長い不在を謝ろう……と思ったところで事態は急展開を迎えたのでした。
成田空港サバイバル術
「お客様に申し上げます。ただいま成田付近の天候により、手荷物の返却を一時中断しております…」
唐突なアナウンス。
「あぁ、ゲリラ豪雨?雷も凄そうだったし、通り過ぎるまでは仕方ないよねぇ」
と呑気にかまえていたのですが、40分ほど過ぎても事態は変わらない。
それどころか、成田に通ずる高速道路・鉄道が全滅という情報も流れてくるではありませんか。
保安エリアは一度出たら戻れないので、荷物は友人たちに任せ、情報収集と水分・食料の確保のために単身でロビーへ。
そこには希望のかけらもなく
「あーこれあれだ、"そんな簡単に帰さんぞ^ ^"って神に言われてるやつ…」
と早々に空港泊を覚悟したほうがいい事態となっていることが判明した。
まず、明らかにフロアが暗い。
出発フロアの照明もほとんどついてないし、コンビニは看板が消えて、売り場の照明までチカチカしている始末。
停電するほどの雷雨であったことをここで理解した。
ということは当然、電車も動いていない。
鉄道階へのエスカレーターは封鎖され、空港と要所を繋ぐリムジンバスのカウンターには、簡素な張り紙とわずかなスタッフだけが残されていた。


このコンビニは出発フロア・到着フロア両方の人が入り乱れているので、すぐ食べられそうなものやお茶類が枯れてしまっていた。
空港泊するにも食料を探すにも、国際線エリアまで足を伸ばすべきだと判断し、足早にターミナルを横断する。
ちなみに、この考えは結果的に大正解だった。
昼ごはんを最後に食事をとれていなかったが、国際線側のコンビニも人が殺到していたので、おにぎりやサンドイッチなどは全て売り切れていた。
カップ麺類はあれどお湯が得られるかわからなかったので、常温のまま食べられそうなものを見繕う。
味付きのパウチ粥、改めて防災食として非常に優秀だと思う。(白粥、てめーはダメだ)

ほどよく人通りがありつつも、柱で視線は遮れて自分たちだけで壁1面を使える場所を確保した。
椅子は幅の狭さが気になるし、数も限りがある。
これからどんどん帰宅困難者が増えていくことは目に見えていたから、最初から床に座ることに躊躇しなかったのも正しかった。
こういう時は、他人の目を気にした暗黙の了解(≒モラル)などクソ喰らえである。
快適に生き延びることが先決だ。
「前日はふかふかの草むらに寝転がって星空を眺めていたのに、今日は硬い床に転がって天井を眺めている……最高だねェ、旅っ!」
と、ちいかわのハチワレみたいなことを言ってしまうわたし。
人生波瀾万丈な人々だけで旅をすると、こういうイレギュラーも笑って楽しめる余裕があって良い。
「そういうの、よくないんじゃないかな…」とか誰も言い出さないで、粛々と自分たちに必要なことを選択して行動する。
やはり歴戦の猛者は心構えが違う。
外気温も低く冷房が効き過ぎているな…と思い始めたところで、成田空港から物資配布のアナウンスがあった。
小さな段ボールに寝袋と防災クッキーと水を入れて支給された。
段ボールを開いて床に敷き、寝袋に顔まで入ったら快適で、ぐっすり眠ることができた。
「独り身の女」である恐怖
と、ここまでの自分のサバイバル力を褒め称えつつ、今回不安に思って対策したことも書いておきたい。
被災したのが緊急時の対応に慣れている空港だったこと、なにより男性を含む複数人(3人)で行動していたことで、かなりの不安が解消された。
被災時には「女だ」とわかることが何よりもリスクになる。
どさくさに紛れたレイプ、わいせつ行為、強奪、盗難のターゲットにされる確率が上がることを想定しておかねばならない。
さすがに空港の治安がそこまで悪化するとは思いたくなかったが、念には念を…と、まずパンツスタイルへ着替えをするところから始めた。
こういう想定をしなきゃいけない度に、女に生まれたことを半ば呪うような気持ちになる。クソめ。
貴重品は男性の友人が寝袋内に抱えこむ形にして、荷物は頭上(壁側)に固め、手回り品は足の下に置いて寝た。これは盗難防止に加えて、足を上げて血流を良くする狙いもあった。
また、複数人で居れば役割分担がはかどる。
物資や情報を取りに行く人と荷物番を分けられるだけでも機動力が格段に違う。
分担できたおかげで、今回は自分の探索・洞察力と情報統合が得意なところを役立てることができた。
この文章を書いている今は、まだ成田から脱出したタクシーの中だ。
結局朝になって、スカイライナーが復活したかと思ったらやっぱり運休でしたとか、高速道路の冠水は復旧してませんとか、高速バスは4時間後ですとか、そんな感じだったので…。
この旅の思い出を、わたしはずっと忘れないだろう。
「楽しかったな。美しかったな。この日のことを忘れずに記憶していられたらいいのに」
って流れ星を見ながら祈ったから、こんな形で叶ってしまったのだろうか。
さぁ、家ではにゃんちんが待っている。
か細い声で「に〜…」と寂しさを表現されるのか、野太い声で長期不在に抗議されるのか、どちらだろう。

会える場所とか
・対話サロンiLiAi(女性限定)
生活に現れた性にまつわる"歪み"や、何かを押し込めて暮らしているあなたについて一対一で語りあう店
・歌舞伎町めたもるふぉーぜ
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なんてことない日常、ふとした絶望、ねこ で構成
