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【配信者必見】ハイタニの部屋から学ぶ "防音室の限られたスペース"での差がつく配信環境の作り方

こんにちは!REJECT配信部屋改造プロジェクト担当です。

今回は、ファンの皆さんからの声をきっかけに始まった、ソニーさんとeスポーツチーム・REJECTによる「配信部屋改造プロジェクト」についてご紹介します。

「ワイプ画質が良くない」というファンからの声を受け、REJECT所属ストリーマー・ハイタニの配信環境を見直すところからスタートした本プロジェクト。

カメラ・音響・照明といった機材選定はもちろん、設置位置やケーブル配線、レイアウト設計に至るまで、「なぜそう組んだのか」を一つひとつ掘り下げながら、プロフェッショナルな配信環境づくりのこだわりを細部までまとめました。

配信環境に課題を感じている方や、これから配信にチャレンジしたいと考えている方にとって、今回のレイアウトや細かな工夫が環境構築のヒントになれば嬉しいです。

プロジェクト後に完成した配信部屋


1. プロジェクト始動

REJECTのストリーマーとして活動を続けているハイタニ。
日頃から配信を楽しんでくださっているファンの皆さんや、共に活動するストリーマー仲間・選手の皆さんから、次第にこんな声が寄せられるようになりました。

「ハイタニさんの配信、ワイプの画質が粗くない?」
「なんだか全体的に絵が眠い感じがする…」

当初は「プレイ内容がしっかり伝わっていれば問題ないだろう」と、ハイタニ本人も深刻には受け止めていませんでした。
しかし、コメント欄やSNSなどで同様の指摘が重なっていく中で、「せっかくの熱量や空気感が、映像のクオリティによって十分に伝わりきっていないのではないか」という思いが、次第に本人の中で強くなっていきます。

対戦中のワイプの表情、試合後の余韻や雑談。
それらをリアルに届けることは、プロストリーマーにとって大切な役割の一つです。
だからこそ、"見づらさ"や"画の弱さ"によって視聴体験にストレスを与えている可能性があると感じ、ハイタニ本人からマネージャーへ「カメラを新しくしたい」という相談がありました。

この一言が、本プロジェクト始動のきっかけとなりました。

ワイプの質に疑問が寄せれた配信の一幕

その想いを受け、REJECTのチームスポンサーであるソニーさんに相談しました。ソニーさんからは、最新のカメラやマイクの提供に加え、運用に関するノウハウ共有や技術的なサポートまで、非常に手厚いご支援をいただきました。
(ソニーさんいつもありがとうございます、、、!)

そうしたやり取りの中で、「もっと良い配信環境を、ソニーとREJECTで一緒につくりませんか?」というご提案をいただきます。

ソニーさんの考え方は、「カメラやマイクの性能を最大限に引き出すためには、機材単体ではなく、ストリーマーが活動する“部屋全体”を設計することが重要」というもの。

照明の当て方、音の反響、背景の見え方、機材の配置や配線。
それらすべてが揃って初めて、カメラとマイクは本来の性能を発揮する
———そんな考え方でした。

これをきっかけに、ソニーさんと話を進めていく中で、私たちはすぐに実感することになります。
配信のクオリティは、単にカメラやマイクを変えるだけでは完結しない、
配信空間そのものをどう設計するかが、映像と音の質を大きく左右するのだと。


2. カメラの違いは一目瞭然

「今のカメラを、ソニーさんのカメラに変えるだけで本当にそこまで変わるのか?」

その疑問を解消するため、まずは比較検証からスタートしました。

「REJECT HUB」に常設されているカメラ画質比較用の設備を活用し、ハイタニが当時使用していたカメラと、新たに候補として挙がったソニー製カメラを並べて検証を実施。

OBS上に映し出された映像を確認した瞬間、その違いは一目瞭然でした。
実際に体感した差は、主に次のような点です。

  • 「肌の立体感と自然な色味」
    高性能なカメラのセンサーサイズと明るいレンズの組み合わせにより、肌の質感がリアルに表現され、自然で立体的な表情が映し出されました。
    これまでの“のっぺり”とした印象とは明らかに異なります。

  • 「光が引き出すカメラの性能」
    照明を最適な位置・強さで調整することで、カメラの描写力がさらに際立ちました。明暗のコントロールによって被写体の奥行きと質感がより豊かに表現され、カメラのポテンシャルを最大限に引き出す重要な要素であることを実感しました。

この比較検証で、ハイタニ本人も「これはすごい…!全然違う。すぐ買います。」と納得。

元々REJECT HUB内のストリーミングスペースにて何度かソニー製カメラを使用していましたが、今回の比較検証によってソニー製カメラの表現力とポテンシャルの高さを、改めて強く実感する結果となりました。

ハイタニ本人の検証
カメラ検証用画面
左:ソニー製カメラ / 右:当時使用していたカメラ


3. 機材導入ではなく”配信部屋改造”へ

カメラの違いを実感したタイミングで、ソニーさんの担当者から
「部屋をまるごとアップデートしませんか?最高の配信のために!」とのオファーをいただきました。

ここから、プロジェクトはカメラ交換に留まらない、"配信部屋全体のアップデート"へと発展していきます。

“最高の映像”を“最高の環境”で支えるために、私たちはソニーさんと共に、ハイタニ本人の要望を整理したうえで、以下の観点からアップデートを計画しました。

配信機材の再選定:
ワイプ映像の画質・表現力の向上、聞き取りやすい音声品質への改善、コンシューマーゲーム機器からのキャプチャー安定化を目標に、カメラ/マイク/照明/キャプチャー機器を再選定しました。

デスク上の利便性向上:
アーケードコントローラーをより使いやすくするスペースを作るため、カメラ/マイク/モニターをすべてアーム化し、スペース効率を最大化。
配信準備作業を効率化するため、Stream Deckを導入し、マウスやキーボードに触れず操作できる環境を構築しました。

什器のアップデート:
長時間の配信や使用するコントローラーに合わせて最適な姿勢を取りやすい昇降式デスクを導入。
さらに、キャビネットやサイドラックを新たに設置、周辺機器や小物を再配置。作業スペースや収納の両立ができる什器を選びました。

空間全体のアップデート:
防音室内のスペースを最大化するため、什器・機材・電源のレイアウトを再設計。
カメラ映りを意識した背景設計や、クリアな音質を支える吸音材の設置など、機能性とビジュアルを両立した“魅せる空間”を構築しました。


4. 配信部屋改造の詳細

言葉で説明するよりも、まずは見ていただくのが一番早いかもしれません。
配信部屋改造プロジェクト前後での部屋の様子をご覧ください。

改造前の部屋
改造後の部屋

以下では、実際に導入した機材や設置方法について、できる限り具体的に記載していきます。


4-1. 主な機材・什器リスト

【主要機材リスト】(下線部から各製品の詳細ページに遷移できます)

◾️カメラ
 Sony VLOGCAM ZV-E10 II(パワーズームレンズキット) 163,900円(税込)
  + カメラバッテリー用DCカプラー:Sony DC-C1 19,250円(税込) 
  + カメラアーム:Elgato  Master Mount L 5,218円(税込) 
  + カメラアーム(延長用):Elgato  FLEX ARM L 5,300円(税込)
  + DCカプラー用充電器:Anker  Nano II 65W 4,490円(税込) 

◾️マイク
 Sony ECM-S1 55,000円(税込)
  + マイクアーム:Elgato  Wave Mic Arm Pro 32,978円(税込)

◾️メイン モニター
 INZONE M10S 174,900円(税込)
  + モニターアーム:ERGOTRON  LX モニターアーム 23,601円(税込)

◾️サブ モニター
 INZONE M3 85,800円(税込)
  + モニターアームデュアル:
   ERGOTRON   LX モニターアーム デュアル 38,890円(税込)

◾️PC
 GALLERIA XA7R-R47S 
※古い機種のため、最新モデル(後継機種)の公式サイトへのリンクも掲載しています。

◾️コンシューマー機器
 
PlayStation5 55,000円(税込)

◾️ヘッドセット
 
INZONE H9 II 39,600円(税込)

◾️アーケードコントローラー
 
Mad Catz  E.G.O. Arcade Stick 20,000円(税込)

◾️キーボード
 
Logicool  G915 X LIGHTSPEED 35,970円(税込)

◾️マウス
 
Logicool  PRO X SUPERLIGHT 2 26,950円(税込)

◾️配信用マルチスイッチャー
 
Elgato  STREAM DECK + 32,980円(税込)

◾️カメラ映像入力変換機
 
Elgato  Cam Link 4K 19,045円(税込)

◾️ゲーム映像入力変換機
 
Elgato  4K Pro 41,927円(税込)

◾️照明
 Elgato  Key Light / Key Light Neo 14,280円(税込)
  + ライトアーム:Elgato Master Mount L 5,218円(税込)


【周辺什器リスト】

◾️デスク
 Steelcase  Migration SE Pro 140cm x 70cm 179,850円(税込)

◾️チェア
 Steelcase  Gesture ヘッドレスト付き 239,980円(税込)

◾️キャビネット
 Steelcase  EDVI 54,980円(税込)

◾️吸音材
 東京防音  音質改善用吸音材ミニソネックス 600x900mm 5枚  39,500円(税込)

◾️サイドラック
 
Bauhutte  Desk Side Rack 16,644円(税込)


【その他備品リスト】

◾️USBケーブル マイク用
 
Anker  USB Type C ケーブル 3m 1,590円(税込)

◾️USBケーブル 電源用
 
Anker  USB-C & USB-C ケーブル 3m 1,390円(税込)

◾️HDMIマイクロケーブル映像用
 
サンワサプライ  HDMIマイクロケーブル 3m 3,000円(税込)

◾️スポンジ用 超強力両面テープ
 
防音ファストラボ  スポンジ用 超強力両面テープ 15mm×20m 750円(税込)

◾️ケーブルクリップ
 
MAVEEK  ケーブル固定具 ブラック 30個入り 1,099円(税込)

◾️ケーブルバンド
 
マジックテープ 結束バンド (黒) 999円(税込)

◾️ACアダプター用 強力両面テープ
 
コモライフ  はがせる強力両面テープ 3cm×3m 968円(税込)


4-2. 各機器をつなぐ配線図

今回構築した「PCゲーム映像とコンシューマー機映像のモニター出力」「映像・音声の取り込み」環境の配線図です。

一見複雑に見える配信環境も、接続の役割を一つずつ理解すればシンプルに整理できます。

配線図
※電源コンセントはPCやコンシューマー機含め最大5個必要になります


4-3. プロがこだわる機材とレイアウト、セットアップの全貌

一般的な紹介記事では省かれがちな、配線処理やACアダプターの隠し方といった細かなノウハウまで、可能な限り詳しくご紹介します。

カメラのバッテリーの代わりに「DCカプラー」を使用。
バッテリーを使用せず、常時直接給電するため、長時間配信でも熱がこもりにくくなります
照明の光が眩しく感じるため、直接光を当てないように照明を壁側に当てることにより
光を柔らかくし、明るさを拡散させます
声の反響を抑えるため、壁の正面と側面に吸音材を設置。
「スポンジ用 超強力両面テープ」を裏面の4辺と中心部分にクロスで貼り付けます
足などを引っ掛け、ケーブルが抜けないように
デスク下のケーブルをケーブルバンドで束ねて整理します
ケーブルラックに入らないものは、コモライフさんの両面テープでデスク裏に貼付。
ACアダプターは重たいため、両面テープを2列で貼り、テープの設置面を多くして補強します
※メーカー推奨ではないので自己責任でお願いします
マイクなどのケーブル類でデスク下をはわせる必要があるものを
デスク裏にケーブルクリップ(ブラック)で止めます
床の電源ケーブルを壁に沿って束ねることで、足などを引っ掛けてしまうことを回避。
ケーブルクリップ(ホワイト)は設置面の色と合わせて使用することで目立たなくします
デスク横にPCラックを設置。
PCやコンシューマー機器を同じラックに入れることで、
ケーブルを近くで繋ぎ、抜き差しを容易に。
同時に、コントローラーなどの置き場所を確保します


4-4. 全体レイアウトの要点

改造後配信部屋の俯瞰図(黄色部分はカメラの画角)

カメラの位置:
カメラアームを使用し、正面ではなくやや斜めから撮影。誤って家族が入室した際の映り込みを防ぐために、扉が画角内に入らないように角度を調整しました。
また、背景との距離を確保し、被写界深度を活かしたボケ感を演出しました。

照明の配置:
照明用アームを使用し、メイン照明とサブ照明の2点構成で設置。ハイタニさんの表情を自然かつ美しく見せるために、正面側にはやや強めの照明を配置し、サイドからの照明は少し弱めに設定することで、立体感と自然な陰影を演出しました。
光を壁に当てることで、柔らかな光を作っています。

マイクの配置:
プレイ中も最適な距離を保てるようマイクアームを採用。モニターの前に出ても視認性を損なわないアームを選定し、操作や映像確認の妨げにならないように配置しました。

また、プレイスタイルに合わせて、アームの取り回しも意識しました。
格闘ゲームなど手元の動きが比較的小さい場合は、下から伸びるタイプのマイクアームがモニターに被りにくく、かつマイクを口元へ近づけやすくなります。

マイクアームの設置位置

デスクの最適化:
すべての機材をアームで浮かせることで、デスク上のスペースを最大限に確保。キーボードやマウスの操作、そして何よりアーケードコントローラーの配置に自由度が生まれました。

デスクのスペースを圧迫していた機材(カメラ、マイク、モニター)のアーム化の様子

カメラ画角の背景作り:
ハイタニ本人を象徴するアイテムを配置し、ひと目で「ハイタニらしさ」が伝わるように構成。配信画面を通して、ハイタニ本人のこれまでの活動やストーリーが自然と感じ取れる背景を表現しました。

カメラに入る画角に高さを調整した、背景作りの様子


※参考:機材の合計金額
主要機材 :約120万円
周辺什器 :約53万円
その他備品:約2万円
合計   :約175万円

決して小さくない投資額であり、もちろんすべてを一度に揃える必要はありませんので、「同等環境を最短で再現する場合の目安」としてご覧ください。

※設置機材は、設置時に実際に使用した機材をそのまま記載しています。
なお、価格は時期や販売店により変動する場合があり、また在庫状況によっては販売終了・入手困難となっている可能性があります。


5. 新たな部屋で配信再開

「これまでとはまったく違う。プレイに集中できるようになったし、配信するのが前よりずっとワクワクするようになった」

ハイタニ本人も、環境の変化がもたらす高揚感を強く感じています。
今回の配信部屋改造プロジェクトの様子は、動画にもまとめていますので、ぜひご覧ください。

本プロジェクトは、単に機材を新しくする取り組みではありません。

「選手・タレントの悩みに寄り添い、支えたい」というソニーさんの姿勢のもとで、一人のストリーマーが最高のパフォーマンスを発揮するために何が必要かを追求し、多くの協力を得ながら最適な配信部屋の形を実現することができました。

また、本プロジェクトをきっかけに、その想いに賛同いただいたSteelcaseさん、Elgatoさんにもご協力いただきました。
改めて、適切な機材選定と正しい設置によって、配信の質は大きく変わるということを、REJECTとしても強く実感しています。

今回は、ハイタニの配信部屋改造プロジェクトをご紹介しました。
REJECTでは、選手・タレントそれぞれの活動スタイルに合わせた配信環境作りを引き続き紹介していく予定です。

次回は、引っ越しを機に一から部屋を設計したApex部門のユリースの配信部屋改造プロジェクトをお届けします。


最後に、本記事が、皆さんの配信環境づくりの具体的な一例として、少しでもお役に立てれば幸いです。



※上記の機材を揃えたとしても、環境や組み合わせ・設定、各製品の製造時期による仕様差などにより、正常に起動/動作しない場合があります。本記事は動作を保証するものではありません。
導入の際は各製品の対応条件・接続方法をご確認ください。


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