見出し画像

こんなに見えてるのに、触れない

見せるだけ見せて、触らせてはくれない。

だから、なんでそんなに見せつけてくるんだっていう話なんですよ。

見てください、この無防備な寝姿。

モフモフのお腹。

ちょこんと見えている、ピンクの肉球。

手を伸ばせば届く距離に、触りたいものが全部そろっています。

なのに、触れない。

これがレイちゃんとの暮らしです。



こんなに無防備に寝ているんだから、お腹をモフッとするくらい許してくれてもいいんじゃないか。

肉球をちょっとだけ触るくらいなら、バレないんじゃないか。

そんな誘惑に駆られることは何度もあります。

でも、わかってるんです。

手を伸ばした瞬間に起きる。

そして逃げる。

普段はのしのし歩いているのに、こういうときだけ驚くほど軽やかに去っていく。

だから人間は触りません。

ただ眺めます。

モフモフのお腹を眺めて。

ピンクの肉球を眺めて。

「触りたいなぁ」と思いながら、写真を撮ります。

それにしても。

触られるのは嫌なくせに、どうしてこんなに見せつけるような格好で寝るんでしょう。

隠す気なんて一切ない。

むしろ「どうぞご覧ください」と言わんばかりです。

猫と暮らしたら、モフモフのお腹を好きなだけ触れるものだと思っていました。

現実は違いました。

こんなに近くにあるのに、見るだけ。

今日も目の前には、最高にモフモフのお腹と、最高にかわいいピンクの肉球。

そして人間に許されているのは、鑑賞のみです。

この距離が、近いようで果てしなく遠い。

いいなと思ったら応援しよう!