本好きの下剋上を感じる|第8回|眠りから目覚めた世界は同じではなかった
この回では
アニメでまだ描かれていない出来事に
少しだけ触れています。
これから物語を追う方は
そのままの流れで感じていただくことも
きっと素敵だと思います。
✽ ✽ ✽
長い眠りから目覚めるということは
ただ時間が過ぎることとは少し違う。
それは
世界の中で
自分だけが一度止まってしまうような感覚に近い。
ローゼマインの眠り
物語の中の出来事でありながら
どこか現実の感覚にも似ているように思える。
✽ ✽ ✽
目覚めたとき
世界は変わっている。
人は成長し
関係は少しずつ動き
時間は止まることなく進んでいる。
その中に戻るということは
思っている以上に勇気のいることだ。
✽ ✽ ✽
彼女は
眠っていた時間を取り戻すことはできない。
けれど
その時間は無意味だったわけでもない。
静かに蓄えられたものが
彼女の内側に残っている。
それは
成長とは違う形の変化のように見える。
✽ ✽ ✽
フェルディナンドは
その時間を見守っていた。
動けない時間
進めない時間。
ただ待つしかない時間。
それは
彼にとってもまた
静かな試練だったのかもしれない。
✽ ✽ ✽
時間は人を変える。
しかし
止まった時間もまた
人を変えることがある。
ローゼマインの眠りは
彼女の未来を遅らせたのではなく
未来の形を少し変えただけなのかもしれない。
✽ ✽ ✽
目覚めたあと
彼女は再び歩き出す。
以前と同じように見えて
もう同じではない歩みで。
この物語は
時間の流れだけでなく
時間の重さも描いているように感じる。
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