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僕の好きな両国|番外編│国技館に「なんぼや」の幟?|相撲だけではない両国国技館の一日

大相撲だけではない両国国技館の一日。企業イベントの幟から、両国駅広小路と国技館がつながる未来の街づくりまで考えてみました。

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朝、通勤途中の列車から両国国技館を見ると、色鮮やかな幟旗が何本も立っていた。

国技館に幟が並ぶ風景そのものは珍しくない。けれど、よく見ると力士の名前ではない。

「なんぼや」
「ALLU」
「バリュエンス」

そして、ひときわ大きく書かれていたのが、

「ドスコイ」

である。

これはいったい何だろう。

株主総会だろうか。それとも、新しい相撲イベントだろうか。

気になったので、仕事帰りに国技館へ寄ってみた。

入口には柵が設けられ、「本日はイベントのため貸切です」と案内が出ていた。どうやら、ブランド品の買い取りやリユース事業を展開するバリュエンスグループの、創立15周年を記念した社員総会だったようだ。

国技館が巨大な「会社の晴れ舞台」になる

両国国技館といえば、まず大相撲を思い浮かべる。

それ以外にも、ボクシングやプロレス、コンサート、式典などに使われることは知っていたけれど、企業の社員総会や周年イベントにも使われるのだと、あらためて気づかされた。

考えてみれば、国技館には大人数を収容できる客席があり、土俵のある中央部分には大きな舞台を組むこともできる。

駅から近く、「両国国技館」という会場名そのものにも強い物語性がある。

創業記念や周年行事の会場としては、かなり印象に残る場所だろう。

普通の会議場で「15周年記念大会」を開くのと、国技館で「ドスコイ」と幟を立てるのとでは、社員の記憶への残り方も違いそうだ。

相撲の街に、企業の幟が立つ

国技館脇の歩道には、グループのブランド名や事業名を記した幟がずらりと並んでいた。

力士の名前が並ぶ大相撲の幟を、企業イベント用に置き換えた演出なのだろう。

単に国技館という建物を借りるだけではなく、相撲の街・両国の文化まで含めて、会場づくりに取り込んでいるところが面白い。

国技館の前を通る人も、何事だろうと立ち止まる。

私も見事に一本釣りされた(笑)。

国技館と両国駅前がつながったら

先日、JR東日本が駅前広場の活用を促進し、利用手続きなどを統一する仕組みを始めるというニュースを取り上げた。

その対象の一つに、両国駅西口の両国駅広小路も含まれている。

広小路は、国技館のすぐ隣にある、かなり広い駅前空間だ。

本場所の開催中には、元大関・小錦さんに関連するTシャツなどを扱う店をはじめ、飲食や物販のテントが並び、国技館へ向かう人たちでにぎわっていた。

これまでも使われてきた場所ではあるが、今後、駅前広場の利用方法が分かりやすくなれば、さらに多様な企画が生まれるかもしれない。

たとえば、国技館で企業の周年イベントが行われる日に、広小路では関連商品の販売や飲食、ステージイベントを開く。

コンサートの日には、駅前で出演者にちなんだ展示や地域商店とのコラボレーションを行う。

相撲以外のイベントであっても、両国らしい食や文化を組み合わせれば、駅を降りたところからイベントが始まる。

国技館の中だけで完結させるのではなく、両国駅、広小路、国技館を一つの会場として使うのである。

そうなれば、イベントの参加者だけでなく、地元の商店や両国を訪れた観光客にも楽しみが広がりそうだ。

国技館は、街に開かれた大きな器

相撲のない日の国技館は、静かに閉じているように見える。

けれど、その内側では、コンサートが開かれたり、スポーツ大会が行われたり、企業の記念行事が催されたりしている。

国技館は、相撲のための特別な場所であると同時に、さまざまな人や文化を受け入れる大きな器でもあるのだろう。

さらに、その隣には両国駅広小路という、もう一つの器がある。

国技館のイベントと駅前広場の催しが連動すれば、両国の街そのものが大きな舞台になる。

今日は国技館の中に、ある企業の15年分の歴史が詰め込まれていた。

そして外には、いつもの力士とは違う名前の幟が、曇り空の下ではためいていた。

国技館には、こんな一日もある。

これから両国駅前には、もっといろいろな「ドスコイ」が現れるのかもしれない。🏮


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