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8/12 メガネチョウの群れ

眼鏡の耳をかける部分のカバーが外れた為、私は父と共に眼鏡屋に向かっていた。

「ここが外れてしまっていて…」

お店の人に要件を伝えて、その眼鏡を手渡す。

眼鏡を外した視界はぼんやりと物の境界線が曖昧で、精度の高いドット絵のようだ。

フレームの細い眼鏡が並べられた棚。

それの鼻パットとフレームを繋ぐが、蝶々の触覚のように映った。

色とりどりの蝶々の群れが休んでいるかのようで、とても美しい。

演色性の高い蛍光灯の光がレンズに一筋、映り込む。

受け取った眼鏡は、まるで別物のように白く輝いていた。