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謹厳な禁欲的修業者のための性欲を無効化する簡易的方法について


 私はこれより性欲を無効化する簡易的方法を述べるが、そもそもにおいて性欲を無効化することについては反対の立場である。「水清ければ魚棲まず」ではないが、硬直した青白い潔癖主義的な清教徒生き方こそが、このサハー世界の生き方として、唯一の正解とは言い難いのが実情である。我々は清濁併せ呑みつつ、汚濁の中で泥水を浚うような、綺麗事では済まされない体験を通じて、内面の錬金術において、霊性の黄金を錬成する為に、このサハー世界への輪廻を繰り返しているとも言いうる。つまり「我一人のみ清し」というような小乗的な信条で生きるのはダメで、様々な悩める人々の中で、泥水に咲く蓮華のように、菩薩道を追求することが究極の修業なのである。人々と共に酒も飲めば、魚肉を食らい、食欲、性欲、睡眠欲を人並みに体験し、その汚れを底の底まで体験しながら、それでもそれに、溺れぬこと、これこそが肝要なのである。
 儒教において、父子・君臣・夫婦・長幼・朋友の五倫の関係こそが人の道の基本であるが、この中で父子と夫婦という親子関係と夫婦関係は、男女の性的結合と生殖行為による出産に基礎を置くものである。すなわち家庭の基本は男女の性関係に基盤があるのである。また『大学』においても治国・平天下の基本は、齊家であり、家を齊える基本は男女の性的な相愛による。我々が輪廻し、このサハー世界で経験を積めるのも、男女の性関係に基づく受胎・出産という受け皿あってのものである。大上段で論じれば、このようになり、一身の修業論的関係から言えば、性欲はノイズのようなものであるが、人と人との関係を基礎に考えていけば、社会関係は性欲なくして成り立ないと言いうる。
 これは経済にも妥当し、ケインズやピケティなどを数年、集中して研究しても、結局のところ、経済的な繁栄の基礎は人口増加によるところが大である。経済の発展はイノベーションと人口増加が基本要因である。イノベーションを可能にするのも人である。また人口が減れば消費は減り、消費が減れば生産が減り、経済の規模は縮小するのは自明の理である。
 現代において、景気低迷や、ポルノによる性欲の安易な解消、推し活による恋愛欲のお手軽な充足、SNSの普及による孤独の表面的解消などにより、少子化はますます進みつつあり、ここにおいてさらに性欲を無効化する方法論の喧伝に至れば、日本はますます衰退すると言わざるを得ない。つまりこの衰退の流れの中で、性欲を強めることこそ正義であっても、弱めることなど言語道断なのである。
 しかし、性欲などなければ良いのだというエゴイスト的かつ、性に目覚めたばかりの中学性的な心持ちを忘れない、優しい心根を有する修業者の方の為に、私は菩薩の心でもって性欲を無効化する方法をこれより述べようと思うわけである。
 とは言え、本来の性欲をなくす方法は、ガウタマ・シッダールタがそうだったように、精気神の気が精に変換するのを特殊な方法で封じて、男性ホルモンや女性ホルモンが分泌されないように、仙道で言う、下丹田に気の塊を温養して、男性であれば、男性性器の収縮によって馬陰蔵相となって、精通前の童児の状態となり、女性であれば生理が始まる以前の赤龍を切る状態となって、童女の状態に身体を還元するのが正攻法である。しかし、これは現代人にはかなり難易度が高いし、ここまで行けば、もはや胎息が可能となり、完全な仙人状態となる。そもそもここに到れるだけの修業能力を有するならば、カルマ論的に性欲云々で悩む状態は端から卒業していると言っていいのである。
 上記の馬陰蔵相・赤龍を斬る状態は、どう考えても無理ゲーであるので、ここまでしなくとも性欲を簡単に無効化する方法は存在すると私は断言する。この方法をもってすれば、ほとんどの依存症の衝迫状態を無効化することも可能となると私は考えるものである。
 私は日本人がますます少子化することには反対なので、これより性欲を無効化する方法を述べるにせよ、心を鬼にして、泣く泣くではあるが、法外な価格設定による有料での公開となった(これも少子化対策なのです、堪忍して下さいませ)。メンバーシップの方は言うまでもなく閲覧可能なので、ご興味のある方はメンバーシップ登録をご検討頂ければ幸いである。




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