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サンタクロース。


いつもありがとうございます。
麦寿(ばくじゅ)です。

私はトラックで配送の仕事をしています。

この仕事を続けて27年目になりますが、長いご縁もあり、お客様各位には本当にお世話になっております。

これまでの時間で育まれた尊い絆。

言葉では言い表せない、素晴らしいものを感じます。

そんな大切なお客様から、
配達の際に有り難いプレゼントをいただけることがあります。

そしてそれが重なることがあるのです。


とある日のこと。

1軒目のお客様の所に到着。

「麦寿さんちょっとこっちこっち」

食品製造工場の工場長様に呼ばれ近づいてみると、
大量の商品!

「これ食べる?持って帰る?いらないならいいんだけど(笑)」

「いえいえとんでもないです!有り難くいただきます(笑)」

この工場長様はお酒好きで、ウイスキーもお好きなので、
私が飲んで美味しかったボトルを差し上げたり、3、4回ほど飲みに行ったりもしていて27年来の長いお付き合いなのです。

大きな大きな白い特大袋を出していただきその中にたくさんの、おつまみセットのようなお菓子を入れてもらいました。

「ありがとうございます!また美味しいウイスキーを見付けたら持ってきますね✨️」

「気を遣わなくていいよ〜(笑)」 

有り難くいただいて、
2軒目のお客様の所へ出発です。


次のお客様は洋菓子や焼菓子などを作っている食品製造工場で、女性社長と女性専務の親子で経営されている会社です。


「麦寿さん、ちょっと終わったら中に入って」

その専務様から部屋に呼ばれました。

このお客様も27年来のお付き合いで、
専務様はカフェやスイーツがお好きで、何度か美味しいカフェやお店をご紹介くださり、ご一緒させていただいたことがあります。

当然その時の代金は私が支払わせていただきました。

お客様ですから(笑)

「試作品作ってみたんだけど、どうかしら?食べてみて♪」

「うまっ!めちゃくちゃ美味しいです!これは絶対に売れると思います!」

「そうでしょっ♪じゃあこれ全部あげる♪どうせ捨てちゃうから」

とてもご機嫌そうな笑顔で、
チョコ大福のようなものや、いろいろな味のクッキーやパイなど、

これからスーパーなどに並ぶであろう、時間を先取りしたお菓子達がたくさん詰まった段ボール箱を受け取り、

「ありがとうございます!」

「いいのいいの。腰は大丈夫?気をつけてね」

大量のお菓子をいただき、
その上最近調子の悪い私の腰にまで優しさをかけてくれる専務様。

深々と頭を下げ、
有り難くいただいて帰ります。


そして午後の配達でまた、

「ほれ!食べてみて!出来たてだからちょっと熱いよ!気をつけて」

「うまっ!何これ!うますぎでしょこれは!」

ここの食品工場は米菓を作っている、この界隈では老舗の会社です。

この方は部長様、いつもぶっきらぼうに商品を食べさせてくれるのです。

同年齢で話しが合うので、配達に行って顔を合わせるとお互いついつい長話しになってしまいます。

「うまいだろー」

「うまいです!うちが納品している調味料が入ってるから抜群です!」

「何だよ!自分の自慢かよ(笑)」
「ワッハハ!ワッハハ!」

話す時の声も大きい方なのですが、笑い方も豪快です(笑)

「これ全部持ってお帰り!内緒だよ」

「ありがとうございます!」

内緒にはなっていません。
大声ですから(笑)

いつもこう言って商品をお裾分けしてくれるのです。

有り難くいただいて会社に帰ります。


さてと、
午前中に2軒、午後から1軒、合計3軒。
お客様からいただいた商品を、1軒目のお客様からいただいた特大袋にまとめて詰め込んでいきます。

すると私の会社の事務員さんが

「麦寿さん、ちょっと今日のそれヤバくない?(笑)」 

他のみんなも私を囲うようにしてびっくりしています。

お客様からいろいろといただくことはあるのですが今回の量はハンパじゃなく、
会社のみんなにも分けてあげたのですが、それでもこの量!

パンパンになった白い袋。

「お疲れ様でした!」

子供一人分くらいはありそうな、
大きな大きな白い特大袋を背負う初老の私はまるで『サンタクロース』のようです✨️



ただいま〜♪
まずは愛犬がお出迎え。

「キャンキャン♪キャンキャン♪」

「よ~しよしよし♪」ワッシャワシャ♪

中学生の娘達はもう学校から帰ってきていました。

「どうしたのお父さん!?そんな大きな袋背負って💦」

「すごいだろ!ジャジャーン♪」

「わぁーっ!美味しそっ♪」

娘達の大好きなお菓子がたくさんです✨️

喜ぶ姿を見て私は、

「まるでサン…」

すると同時に娘が、

「お父さんサンタクロースみたいだね、大きな袋背負って帰ってきて✨️」

先に言われてしまいました😅

娘達は袋にくっつき、もう好みのお菓子を取り合っています♪


そんな光景を見ていると、


あ〜思い出すなぁ…


昔、白いヒゲをつけたり赤い服を着たりの変装をして2階から降りて行き、
サンタクロースに成り切り、プレゼントを渡してたよなぁ…

その頃はまだ娘達も幼くて、私を本当のサンタクロースだと思ってくれていた。

それが今は何も変装しなくても、

『サンタクロース✨️』


今日は早々とハイボール缶で琥珀色をいただきます。

プシュッ!

「かぁーっ!うまい!✨️」

オレンジ色のダウンライトに灯された、

袋を囲む娘達。

その姿を見つめながら、

少しだけ胸を張ってみる私でした。


最後までご覧いただきありがとうございました。



(AI加工画像を使用しています)


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麦寿 @ウイスキー検定3級 サポートありがとうございます!次回のボトル代に充てさせていただきます