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稼ぎ方ばかり探す人は、だいたい焦燥感に動かされている

世の中を眺めていると、人生を見誤っている人ほど、なぜか忙しい。

朝から晩まで「稼げる方法」を探し、流れてきた広告を押し、誰かの「人生が変わりました」というスクリーンショットを見て焦り、また別の教材を買う。SNSでは「これが最短ルート」「これだけで月100万円」「AIで人生逆転」などという言葉が流れてきて、そのたびに「今度こそ」と財布を開く。

不思議なことに、その人たちはいつも金を追いかけているのに、金そのものについて考えたことはあまりない。

ぼくは無職なので、暇だけはある。暇だから図書館へ行く。散歩もする。映画も見る。たまには知らない街で降りて、適当にラーメンを食べる。そんな生活を何年も続けていると、「人間は何に金を払いたくなるのか」ということが少し見えてくる。

だいたい、人は不安に金を払う。

「このままではダメだ」という感覚。それが財布を開かせる。

だから商売は簡単である。「あなたには何かが足りません」と言えばいい。そして、その答えを売ればいい。

もちろん、それ自体は悪ではない。本当に価値のある商品もたくさんある。

ただ、多くの人は「何が足りないのか」の診断を間違えている。

彼らは「お金が足りない」と思っている。

しかし横から眺めていると、足りないのはお金ではない。

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