記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「バックルームズ」 ネタバレありの感想

はじめに

記念すべき初Noteやね
バックルームズ観てきたぞ!
洋画にしては珍しく人多くて微笑ましかった。
だいぶ雰囲気映画で敷居高そうに見えるのに結構若い人たちも来てて嬉しかった。
普段フィルマークスにレビュー書いたら満足してたが、ここまでシーン毎に語りたくなる映画が来るとあれじゃ我慢できない。
今回はバックルームズの感想を書いていきたい。
(文章書くの苦手だから感想の構成キモくてごめん)
ネタバレありだから注意ね!!!


感想

面白かった!
映画館でバックルームズを見ると言う体験ができて本当に良かった。思ってた以上に没入感があってゾクゾクした。
音、映像、全体的な脚本、クラーク、ラスト、そして最後のおまけ映像の6つに分けて感想を語りたい。


まず良かったのは"音"だね。あのバックルームズ入った時のようわからんハム音がちゃんと鳴ってたのもおもろい。
あの映画館の音響もあって、バックルームズに響く色んな音が身体に響くのが心地よかった(心地よくなかったが)。
それに、ザ・ケアテイカーの楽曲を映画館で聴けたと言うのも個人的にはかなり嬉しかった。徐々に曖昧になっていく記憶を表現したバックルームズにはピッタリの選曲だったね。

以下↓劇中で流れたザ・ケアテイカーの楽曲

https://youtu.be/xhwzipsoCC8


映像

そして、なんと言ってもあの手持ちカメラの画質の粗い映像。怖い。バケモンが出てくるホラーだとああいう粗い映像はバケモンが居るのかただのノイズなのか分からなくさせるから見ててすげぇ不安になる。
そして手持ちなのも相まってその場に居る感覚が凄まじい。辺りを見回して歩いてどんどん奥に進んでいく。妙に薄暗いからいつどこから何が出てくるか分からない不安があって良かったねー。
今回珍しくバックルームズに一般人が通れる出口って概念が生まれたからこそYouTube版とはまた違った怖さがある。走って逃げれば逃げるほどどんどん出口から遠ざかっちゃうし、出口に近づこうにもいつバケモンが居るか分からないと言う不安がつきまとう。


プールルームのシーン

1番怖かったのがこの辺のシーン。ただでさえ現実世界と乖離してて不気味なバックルームズで、出口からかなり遠く離れたところに居ると言うのがはっきり見てわかるのが恐ろしくて心臓バクバクだった。広いのに閉塞感があると言うバックルームズの恐怖をフルに発揮した良いシーンだったと思う。

あとは現実世界の映像も良いね。照明や色の使い方がすんごいお洒落。後ろから人物を照らすのも好きよ。
あとはこの空よ。

ハリボテ感のある空

このピクリとも動かない雲がいいね。現実世界もドリームコアに近いような、どこか現実らしくない見せ方が好きだった。リミナルスペース系の良さが映像に詰まってるよね。

脚本

1回目は投げやり過ぎないか???と思ったが、2回目を観てからあれこれ考察してくと結構面白い映画だったことに気づいた。8番出口とはまた違ったリミナルスペースに対するアプローチがかなり面白かった。上手いことバックルームズの特徴をメンタルヘルスの話に落とし込んだなと感服。(この辺は考察編で語りたい)
俺みたいに観てから色々考える人にとっては完全なるスルメ映画。色々考えてくうちに映画の深みが増していく。色んな人の解釈を見るのも楽しい。
ただまぁ、今作に対する批判も十分に分かる。
今作は全体的に説明不足と言うか、あまり視聴者を待ってはくれない不親切設計ではある。決して観た人に明確な答えを提示する事が無いので、人によっては観た後のモヤモヤはかなり大きくなる。普通に観てるとマジで訳分からんまま終わるから普通の映画の見方をすると楽しみづらいんだろう。
雰囲気映画として楽しむには人間ドラマが長いし、かと言って人間ドラマも断片的なので、どっちつかずに感じる人も一定数居ておかしくないなと思う。

そしてその登場人物のドラマにおいて特に問題だと感じたのは…

クラーク

ファッキン建築家


そう、クラーク。
コイツの人間ドラマの描写は近年稀に見るレベルで歪だ。
なんと言っても作中で彼が海賊クラークと遭遇してから生まれた空白の時間の描写がほとんど無いところ。
コイツがこの間に何をしていたのか全く分からない。
初見だとここがものすんごい引っかかってあまり楽しめなかった。
今作が人間ドラマとして微妙と言われるのは、ここのせいで彼のドラマがイマイチ掴めないと感じる人が多かったからではないだろうか。
ここさえ深掘りしてくれればもうちょい作品がとっつきやすくなってたんだろうなと思う。
だから…あんまこのキャラは良くないと言われてしまうんだろうけど….。




でも…







俺はこのキャラが好きだ…。
2回目を観てから思ったんだが、やっぱりクラーク好きだわ…。
なんでもかんでも人のせいにしてしまうクソ野郎な一方で、夢を諦めて誰も来ない家具屋で必死にCM撮影をしてるのが可哀想過ぎて心臓がキュッとなる。本当に傷ついて病んだ心は現状維持で満足してしまうと言うメンタルヘルスへのバチクソ解像度高い描写には心を打たれた。
それにコイツはなぜだか分からないがめちゃくちゃ笑える。

ファッキン建築家再喝

やっぱりここのシーンが面白すぎる。
こんな顔しながらバックルームズの人間もどき食ってんのが狂いすぎてて笑える。
これはFuckin Architectだわ。
髪の毛切ってメアリーに乗せたくだりがキモすぎておもろいしその髪の毛切った奴に電気消すよう頼んでるのも頭がぶっ壊れてる。
そんでなんでジジイの腹ちぎって本人にも食わせるんだよwww
Fuckin Architectの部分がミーム化されたのも面白い。
そんで意味もなく椅子持ってきて何にも使わないw
ぶっ壊れすぎててミーム製造機と化した迷キャラだった。
てか観てる時に思ったが、これバックルームズの家具でめり込んでないやつセールに出したら金になったんじゃないのか?初見の時、てっきりバックルームズで盗んだ家具を売りさばくのかと思ってたw

ラスト

ラストはあんま好きじゃない。と言うか流石に俺もよく分からん。救出された直後に終わってたら「面白かったぁ…!」で終われたのに、あの会話何?どういう意図で入れたか分からん。帰れないってこと?メアリーがコピーされてるのも、現実世界がコピーされてるのも、海賊クラークに追いかけられるくだりで容易に想像つくからそんなに必要な描写だと思えない。
扉があちこちに開いてるってのは続編でもやりたいから言わせたのかな。
まあ次回作は見てみたいが。

最後のおまけ映像

なんだよこれ。
映画すっげぇ面白かったのに余韻全部消えたぞ。
16分間ダラダラ測定してちょっと散策してくだけ。ナレンをぶち殺したのが海賊クラークだったと分かる程度で別にそこまで新しい情報はない。
本気でなんで監督がこんなことやったのか分からない!!
本編とは別ベクトルで監督の正気を疑う16分間だった。
劇場での大ヒットを受けて、世界観を深掘りする為に追加した追加映像との事だが、映画が終わった後に16分間も流すもんじゃない。
YouTubeに投稿するので十分だろ…。
あれやるぐらいならもっとクラークの深掘りしてほしかったんだが…

終わりに

総評として、説明不足でとっつきにくいが、考察しだすと止まらないスルメ映画で、没入感と不安でゾクゾクする素晴らしい劇場体験だった。
マイケルと並ぶくらい劇場でのライブ感が魅力的な良作だったね。
刺さる刺さらないはあるだろうが、まずは観てほしい。
ただ追加映像はマジで見なくていいから!!!

いいなと思ったら応援しよう!