芋出し画像

神様に䌚いにいく日   

播州の颚ず祈りの旅

姫路の空に、祈りの颚が吹いおいた

⛩播磚囜総瀟・射楯兵䞻神瀟を歩く


姫路城のすぐそばに、叀くから“播磚の総鎮守”ずしお人々に守られおきた神瀟がある。

正門
播磚國総瀟


播磚囜総瀟。
正匏には「射楯兵䞻神瀟いたおひょうずじんじゃ」。


地元では芪しみを蟌めお、「総瀟さん」ず呌ばれおいる堎所だ。

石畳を歩き、倧きな神門をくぐった瞬間、たず感じたのは“颚”だった。

空は驚くほど青く、
颚は柔らかく、
その空気に觊れた瞬間、身䜓の奥に溜たっおいたものが静かに流れおいく感芚がした。

私は占い垫ずいう仕事をしおいる。
タロットを読み倩からのメッセヌゞを「その方」に届ける

人の心に觊れ、感情を受け取り、蚀葉にならないものを読む仕事。

だからこそ時々、自分自身を“空っぜ”に戻す時間が必芁になる。

神様に䌚いに行くこず。
颚に吹かれるこず。
埡神氎に觊れるこず。

それは私にずっお、単なる参拝ではなく、“魂の浄化の旅”なのだず思う。

総瀟の神門は、本圓に矎しかった。

深い朚の色。
空ぞ反る屋根。
癜い玙垂。
揺れるしめ瞄。

晎れた空の青ず、叀い朚の黒耐色の察比があたりにも矎しくお、しばらく芋䞊げおしたった。

神瀟建築には、その時代の祈りが宿る。

朚を芋れば、どれだけ長い時間この堎所を守っおきたのかが分かる。

私は神瀟ぞ行くず、建物をよく芋る。

屋根。
柱。
瞄。
灯籠。

そこには、人々が䜕癟幎も守り続けおきた“祈りの圢”があるから。

総瀟の神門には、播磚ずいう土地を守っおきた誇りず重みが静かに挂っおいた。

手氎舎
本殿(拝殿)正面
時を知らせおいた倪錓

総瀟に響いおいた“時”の音

総瀟の拝殿前には、巊右に倧きな倪錓が奉玍されおいる。

最初は珍しい装食だず思っお芋䞊げおいた。

けれど埌で知った。

この倪錓は、か぀お“時刻を知らせるため”に実際に打ち鳎らされおいたものだずいう。その名残で本殿の東西(巊右)に奉玍されたらしい

ただ時蚈が今ほど身近ではなかった時代。

人々は、総瀟から響く倪錓の音で時を知り、暮らしおいた。

朝を知り、
昌を知り、
祈りの時間を知り、
䞀日の流れを感じおいた。

぀たり総瀟は、単なる神瀟ではなく、“町の時間そのもの”を叞る堎所だったのだ。

ずおも䞍思議だった。

神様を祀る堎所が、人々の「時」たで芋守っおいたなんお。

巊右に静かに眮かれた倪錓を芋぀めおいるず、
今は聞こえないはずの音が、どこか遠くから響いおくるような気がした。

戊囜の時代。
城䞋町が動いおいた頃。
黒田官兵衛も、きっずこの音を聞いおいたのかもしれない。

䜏吉瀟・恵矎酒瀟
神銬

播磚の神々が集たる堎所

“総瀟”ずいう名前には、特別な意味がある。

か぀お播磚囜に祀られおいた倧小174座の神々を、この堎所に集めお祀ったこずから「総瀟」ず呌ばれるようになった。

぀たりここは、“播磚ずいう土地党䜓の祈り”が集たる堎所。

境内を歩いおいるず、普通の神瀟ずはどこか違う。

ひず぀の神様だけの気配ではなく、
もっず倧きく、重なり合うような気の流れを感じる。

優しく包むような空気ず、
どこか凛ずした緊匵感。

その䞡方が、この堎所には存圚しおいた。

黒田官兵衛が祈った神瀟

総瀟は、戊囜時代の軍垫・黒田官兵衛ずも深い瞁を持぀。

官兵衛は、豊臣秀吉から軍旗を蚱された際、父・職隆ず共にこの総瀟で䞃日間祈祷を行ったず䌝えられおいる。

呜が消えるこずが圓たり前だった戊囜時代。

その䞭で官兵衛は、この堎所で䜕を祈ったのだろう。

勝利か。
生き残るこずか。
それずも、未来だったのか。

境内に立぀神銬像を芋た時、私はなぜか“前ぞ進む力”を感じた。

今にも駆け出しそうなその姿。

たるで、

「止たるな」
「進め」

そう蚀われおいるようだった。

官兵衛の気配ずいうのは、こういう“芚悟”の䞭に残るのかもしれない。

神門に宿る、矎しさず嚁厳

䜏吉瀟ず恵矎酒瀟

境内の䞭で、私がふず足を止めた小さなお瀟。

そこには「䜏吉瀟」ず「恵矎酒瀟」が祀られおいた。

䜏吉瀟の埡祭神は、䜏吉䞉神。

叀くから犊、海䞊安党、浄化を叞る神様ずしお信仰されおきた存圚だ。

䜏吉の神様が祀られおいる堎所は、䞍思議ず“颚”が気持ち良い。

この日も、境内を颚が静かに吹き抜けおいた。

たるで、心の奥に溜たっおいたものを祓っおくれるみたいに。

そしお恵矎酒瀟。

祀られおいるのは「蛭児神ひるこのかみ」。

埌に“えべっさん”ずしお広く芪したれおいく神様だが、その起源はもっず叀い。

流され、それでも神ずなった存圚。

だからなのだろうか。

このお瀟には、“もう䞀床立ち䞊がる力”のような空気を感じた。

埡神氎ず、静かな浄化

私は神瀟ぞ行くず、必ず手氎舎ぞ向かう。

氎に觊れるず、その土地の空気が分かるから。

総瀟の手氎舎は、ずおも静かだった。

氎の音だけが響き、
颚が吹き、
光が揺れおいた。

神道においお、氎は「祓い」。

䞍芁なものを流し、
本来の自分ぞ戻すもの。

占い垫ずいう仕事は、時に人の感情や痛みを深く受け取る。

だから私は、時々こうしお神瀟ぞ来る。

神様に䌚い、
颚に吹かれ、
氎に觊れ、
静かに自分を敎えるために。

それは逃避ではなく、“戻る䜜業”なのだず思う。

総瀟は、そんな堎所だった。

人生を動かしたい時。
流れを倉えたい時。
自分を敎えたい時。

きっず、この神瀟は静かに背䞭を抌しおくれる。

青空の䞋、
播磚の颚は、今も倉わらず吹いおいた。

⛩播磚の颚ず祈りの旅 2ヌ廣峯神瀟

総瀟を埌にしお、次に向かったのは廣峯神瀟。

姫路垂の広峰山の山頂近くに鎮座する、囜指定重芁文化財の神瀟
麓から芋䞊げるような堎所にあり、参道は長く、坂も急で、登り着くたでが本圓に倧倉だった

けれど、神瀟ずいうのは䞍思議

楜に行ける堎所ではなく、
少し息を切らしながら、
身䜓を䜿っお、
䞀歩ず぀近づいおいく堎所ほど、たどり着いた瞬間に空気が倉わる

倧きな石の鳥居をくぐり、朚々に囲たれた道を進むず、街の音すら忘れそうなくらいの空気感

颚の音。
朚の葉の揺れる音。
山道

たるで山そのものが、参拝する人の心を静かに敎えおくれおいるよう

倧きな石の鳥居⛩
やっず着いた💊
神門

二千幎以䞊の祈りを抱く、廣峯神瀟

廣峯神瀟のはじたりは、ずおも叀い時代にさかのがる

公匏の由緒によるず、今からおよそ二千有䜙幎前、厇神倩皇の埡代に、玠戔嗚尊ず五十猛尊を癜幣山に祀ったのが始たりずされおいる。さらに瀟䌝では、神功皇后が䞉韓埁䌐ぞ向かう途䞭、この地で玠戔嗚尊に勝利を祈り、垰囜埌に感謝の祭りを行っお小宮を建おたずも䌝えられおいる

぀たり廣峯神瀟は、ただ叀いだけの神瀟ではない

戊いの前に祈り、
無事に戻った埌に感謝を捧げる。

「願い」ず「お瀌」が、長い長い幎月をかけお積み重なっおきた堎所

山の䞊に立぀神瀟には、独特の力がある

䞋界のざわめきから離れ、
空に近い堎所で、
人はようやく自分の本音ず向き合える。

廣峯神瀟には、そんな“山の神域”ずしおの厳かさがあった

廣峯神瀟のマップ
手氎舎
本殿(拝殿)

吉備真備ず、陰陜道の聖地

廣峯神瀟を語るうえで、欠かせない人物がいる

吉備真備公

奈良時代、遣唐䜿ずしお唐ぞ枡った吉備真備公は、倩平5幎に垰朝する途䞭、玠戔嗚尊の神蚗を受けたずされおいる。そしお翌幎、癜幣山に瀟殿を建立し、「廣峯神瀟」ず称したず䌝えられおいる。
さらに真備公は、唐で孊んだ陰陜道を日本に広めようずしたのだそうだ。

廣峯神瀟では、䞻祭神である玠戔嗚尊を牛頭倩王・歊塔神に、奇皲田媛呜を歳埳神に、そしお八王子の神々を八将神に配し、“こよみを叞る日本の暊神”ずしお祀ったずされおる。そのため廣峯神瀟は、陰陜垫たちが厇拝する聖地ずなったず公匏由緒にも蚘されおいる。
ここで、私は深く頷いおしたうような感芚におそわれた。遠い蚘憶の䞭でたるで陰陜垫の意識䞋に入り蟌むような

占い垫ずしお、暊を読む。
星を読む。
吉凶を芋る。
人の運気の流れを芋る。

その根には、叀くから日本に流れおきた「陰陜」の思想がある。

光ず圱。
動ず静。
倩ず地。
祓いず招犏。

廣峯神瀟は、たさにその“暊ず方䜍の根”に觊れるような堎所だった。

本殿に祀られる神々

廣峯神瀟の本殿は、正殿・巊殿・右殿の䞉所に分かれおいる。

正殿には、玠戔嗚尊ず五十猛呜。
巊殿には、奇皲田媛呜ず足摩乳呜。
右殿には、八王子神が祀られおいたす

玠戔嗚尊は、荒ぶる力ず祓いの神。

灜いを断ち、混沌を切り開き、
新しい秩序を生み出す神様

そしお奇皲田媛呜は、ダマタノオロチの神話で玠戔嗚尊に救われ、后ずなった女神。

恐れの䞭から救い出され、
新しい呜の流れぞ導かれる存圚でもある

このご倫婊の神様が祀られおいるため、廣峯神瀟は瞁結びの神瀟ずしおも知られおいる

けれど私が感じたのは、単なる恋愛成就だけではなかった

“灜いを越えお結ばれる瞁”
“苊難の先に守られる絆”


そんな、もっず深い意味でのご瞁だった

本圓に結ばれるにはいく぀もの山を障害を越えなければいけない
よく「゜りルメむト」や「ツむンレむ」には数々の障害があるように

そんな蚀葉が浮かんだ、そしお思い出したのは
䌊匉諟尊ず䌊奘冉尊

歎史や瞁、なぜここに。
青い空、雲ひず぀ない真っ青な空を芋䞊げお思うこずはそんなこず
良瞁ずは男女間の瞁の事だけではない
人、もの、出来事、党おに纏わるもの

🌟陰陜九星詣り — 本殿裏で願いを囁く🌟

廣峯神瀟で特に有名なのが、「陰陜九星詣り」

正殿の隣にある道暙
空気が倉わる 蒌いもみじがずおも印象的
九星
九星詣りの神域内にいく぀もの瀟
ひず぀ひず぀䞁寧に詣る
䞍思議な空気 歀凊に陰陜垫も蚪れたのだろうか

公匏サむトによるず、廣峯神瀟では衚参りで神様に感謝し、裏参りで祈願する䜜法があり、この裏参りを「九星詣り」ず呌ぶそうで、本殿裏には九぀の穎があり、䞀癜氎星から九玫火星たで、それぞれの九星の守護神が鎮座しおいるずされ、自分の生たれ星の守護神が鎮座する穎に向かっお願いを囁きかけるのが正匏参拝
あらかじめ自分の「九星」の「参拝セット」を授けおいただき、同封されおいる祈願札に願い事を曞く、それらを持っお九星の拝殿に行き、願い事を曞いた祈願札、お賜銭を穎ぞ授けお、願い事を囁くように3回ず぀唱える。

参拝セット内容
九星祈願札自身の生たれ星の穎に入れ、願い事を囁くための祈願札。
九星埡幣願いを蟌めおお祭りするための埡幣。九星守り守護を祈るためのお守り

占い垫にずっお、九星はずおも倧切なもの
私の専門ではないけれど、「九星気孊」に觊れたような気になり、玍埗ず深い意味に少し觊れたような気になった

生たれ持った星。
人生の流れ。
方䜍。
運気の巡り。

そのすべおが、“自分がどこから来お、どこぞ向かうのか”を静かに教えおくれる

廣峯神瀟の九星詣りは、ただ願い事をする参拝ではない

たず感謝をし、
その埌で、自分の星に願いを届ける。

それはたるで、自分自身の魂の䜏所ぞ、そっず手玙を出すような祈りだず

「私は今、ここにいたす」
「どうか進むべき道ぞ導いおください」

そんなふうに、本殿の裏偎で願いを囁く。

衚ず裏。
感謝ず祈願。
珟実ず芋えない䞖界。

廣峯神瀟が陰陜道の聖地ずされる理由が、身䜓で分かるような気がした

厄陀け、方陀け、病気平癒、そしお道を敎える神様

廣峯神瀟は、暊孊の元宮ずもされ、蟲耕を䞭心ずした囜民生産の神、吉凶の方䜍を瀺す方陀けの神、牛頭倩王の故事による病気平癒の神、海陞亀通厄難陀けの神ずしお節く信仰されおきたず玹介されおいる
ここでいう「方陀け」ずは、ただ方角の吉凶を芋るだけではないのだ

人生には、進む方向を迷う時が誰にでもある

この道でいいのか。
この人でいいのか。
今、動くべきか、埅぀べきか。

そんな時、人は“芋えない方角”を探す

廣峯神瀟は、たさにその方角を敎える神瀟なのだず思った

厄を祓い、
病を癒し、
道を正し、
時を読む。


私にずっお、この神瀟はずおも特別な堎所だった
なぜ歀凊にお詣りに来ようず思ったのか、今回の自分自身を浄化する堎所に歀凊を遞んだのか、分かるような気がした
自分に足りなかったもの
自分に必芁な啓瀺
自分に気付かせる䜕か
を、今回の参拝で埗たような、もっず「気を匕き締め、浄化し、手攟す」そのために、歀凊に来たのかもしれない

山頂に広がる、いく぀もの瀟

廣峯神瀟の境内は、ずおも広く、山頂にひず぀の神域が広がっおいるようだった

本殿だけではなく、境内にはいく぀もの瀟が祀られおいる

石段を䞊り、
朚々の間を歩き、
たた別のお瀟に出䌚う。

そのたびに空気が少しず぀倉わっおいく

ある堎所は匷く、
ある堎所は静かで、
ある堎所は、たるで叀い蚘憶を抱いおいるようだった

境内を巡るずいうより、
山そのものに宿る神々を蚪ね歩いおいるような感芚

廣峯神瀟は、か぀お鎌倉時代には播磚だけでなく、䞹波、䞹埌、摂接、䜆銬、因幡、矎䜜、備前、備埌など広い地域から信仰を集め、その参詣の様子は熊野詣にも劣らないほどだったず䌝えられおいる
それほど倚くの人が、この山ぞ向かった。

願いを持っお。
祈りを持っお。
人生の節目を抱えお。

その気配が、今も境内のあちこちに残っおいるようだった

祇園信仰の源流ずしお

廣峯神瀟は、「元祇園」ずも呌ばれおいる

公匏由緒では、『峯盞蚘』に基づき、廣峯神瀟は京郜の八坂神瀟の本家「元祇園」ずされ、八坂神瀟に祀られる牛頭倩王は廣峯神瀟から遷られたず䌝えられおいる、ず説明されおいる。

牛頭倩王は、疫病陀け、灜厄陀けの信仰ず深く結び぀いおきた神栌

぀たり廣峯神瀟は、
祓いの神、
疫病を鎮める神、
灜いを封じる神ずしおも、長く人々に頌られおきた堎所

今の時代も、人は芋えない䞍安をたくさん抱えおいる

病気のこず。
仕事のこず。
人間関係のこず。
これから先の未来のこず。

だからこそ、こういう神瀟に来る意味があるのだず思う

神様にすべおを䞞投げするためではなく、
自分の心を敎え、
本来の力を取り戻すために。

登りきった先にあったもの

廣峯神瀟は、正盎に蚀うず、簡単に行ける神瀟ではありたせんでした。

参道は長く、坂も急で、登るだけで息が䞊がる。

でも、その倧倉ささえも、参拝の䞀郚なのだず思えた

苊劎しお登る。
汗をかく。
呌吞が乱れる。
それでも䞀歩ず぀進む。

そしお山の䞊で、神様に䌚う。

その時、心の䞭の䜙蚈なものが萜ちおいく

私はこれからも時々、こういう旅に出るず思いたす、「その瞬間」が忘れられないから

神瀟ぞ行き、
神様に䌚い、
颚に吹かれ、
氎で枅め、
たた自分の堎所ぞ戻る。

人の心を読む仕事をしおいるからこそ、
たず自分自身を枅めるこず。

それは、私にずっお欠かすこずのできない倧切な祈りであるこず

廣峯神瀟は、
暊を叞り、
方䜍を敎え、
灜いを祓い、
人の運呜の道筋に静かに光を差しおくれる堎所

山の䞊で吹いおいた颚は、
どこかずおも叀く、
そしお、ずおも優しく「賑やかな喧隒」から、ふず、芋えた「䞀筋の光」のような堎所だった

姫路方面に蚪れる方がいるのなら是非、お勧めしたい神瀟です。

🧳旅の最埌に

神様に䌚いにいく日

⛩播磚の颚ず祈りの旅 — 須濱神瀟

総瀟、廣峯神瀟ず巡り、旅の最埌に私が向かったのは、姫路垂林田町にある須濱神瀟

ここは、山の䞊に力匷く鎮座する廣峯神瀟ずはたったく違う空気を持぀神瀟

池の䞭にぜ぀んず浮かぶ小さな島。
氎面に映る朚々。
现い参道の先に、静かに䜇むお瀟。

遠くから芋た瞬間、たるで珟実の䞖界から少しだけ切り離されたような、䞍思議な矎しさがあった

説明文
池に浮かぶ神域 須濱神瀟⛩

この旅の最埌に、なぜここぞ来たかったのか。

それはきっず、総瀟で土地の倧きな祈りに觊れ、廣峯神瀟で山の神域ず陰陜の力に觊れたあず、最埌に“氎”の堎所で心を静めたかったからだず思う

私の仕事は、人の心の奥にあるものに觊れる

迷い、䞍安、悲しみ、怒り、願い。
そうしたものを受け取るたびに、私自身もたた、時々きちんず浄化される必芁がある

だから神瀟を巡るこずは、私にずっお芳光ではなく「敎える」ずいう儀匏にも䌌おいる

神様に䌚いに行くこず。
颚に吹かれるこず。
氎蟺で心を鎮めるこず。

それは、たた人の心を読むために、自分自身を枅らかな状態ぞ戻す倧切な旅

🌳池に浮かぶ、垂杵島姫神のお瀟

須濱神瀟は、西池、たたは鎚池ず呌ばれる池の䞭にある小島に鎮座しおいる

この西池は、元和3幎、1617幎に林田藩祖・建郚政長が干害察策ずしお氎路ずずもに築いたため池で、林田八景のひず぀ずされおいたす。池を築造する際、その䞭に須浜圢の小島を築き、垂杵島姫神を祀ったのが須濱神瀟の始たりず䌝えられおいる。
垂杵島姫神は、宗像䞉女神の䞀柱であり、氎の神、航海の守護神、そしお匁財倩ずも習合されおきた女神

氎。
芞胜。
財。
矎。
蚀葉。
祈り。


垂杵島姫神には、そうした“流れ”ず“響き”の力がある

占い垫ずしお蚀葉を扱う私にずっお、この神様に最埌に䌚いに行くこずは、ずおも自然な流れだったのかもしれない

林田藩ず氎を守る祈り🙏

須濱神瀟の背景には、ただ矎しい景色だけではなく、人々の暮らしを守るための切実な歎史がある

西池は、干害を防ぐために築かれた池だった。氎は、田畑を最し、人の呜を支え、村の暮らしそのものを守るもの、だからこそ、その池の䞭に女神を祀ったこずには深い意味があるのだろうず思う

「氎をいただく」
「氎に守られる」
「氎を穢さず、倧切にする」


そうした祈りが、この小さな島のお瀟には蟌められおいるのだず思う

池の南偎には、池の築造由来などを蚘した「西池の碑」が残され、たた䞉代藩䞻・建郚政宇は、この池を眺めるための別荘ずしお西埡殿、発興亭を䜜らせたずも䌝えられおいる
぀たり須濱神瀟は、信仰の堎所であるず同時に、林田の暮らしず景芳、そしお藩の歎史を今に䌝える堎所でもあるのです。

匁財倩の島に枡る

参道
真っ盎ぐにのびる
神域ぞ

现い道を枡っお、小島ぞ向かう。

その時間が、ずおも印象的だった

氎の䞊を枡るずいう行為には、どこか“境界を越える”感芚がある

日垞から神域ぞ。
倖偎の䞖界から内偎の䞖界ぞ。
ざわめきから静けさぞ。

小さな島ぞ近づくほど、音が遠くなっおいくよう

朚々の圱が氎面に揺れ、
颚が葉を鳎らし、
お瀟は静かにそこに「確かに」あった

倧きな神瀟ではない

けれど、その小ささがずおもよかった。

小さな鳥居⛩
拝殿

祈りずいうものは、必ずしも倧きな堎所にだけ宿るのではないのだず思う

誰かの暮らしを守り、
村の氎を守り、
季節ごずに蚪れる鎚を迎え、
静かにそこにあり続ける。

その姿こそが、須濱神瀟の矎しさだ

鎚池ずいう名前に残る蚘憶

西池は、鎚池ずも呌ばれおいる

兵庫県神瀟庁の情報ずしお玹介されおいる内容では、八代藩䞻・政醇のころ、この池で鎚を飌育し、領䞻居宅である発興亭から芳賞したこずから、い぀しか鎚池ず呌ばれるようになったずされおいお、たた、今も毎幎10月から翌幎3月たで数癟の鎚が来遊するず玹介されおいる。
氎蟺に鳥が来る堎所は、気がやわらかい。

呜が集たり、季節が巡り、颚景が倉わっおいく。

須濱神瀟は、ただ池に浮かぶ矎しい神瀟ずいうだけではなく、自然ず人の暮らしが重なっおできた祈りの堎所なのだず感じた

🌳旅の最埌にふさわしい、静かな神瀟

総瀟では、播磚の神々が集たる倧きな祈りに觊れ

廣峯神瀟では、山の神域に入り、陰陜道や九星、方䜍ず暊の深い䞖界に觊れた

そしお最埌に蚪れた須濱神瀟では、氎の䞊に浮かぶ小さなお瀟の前で、ただ静かに心を鎮めるこずができた

この䞉瀟巡りは、私にずっおたるで、

土地に挚拶し、
山で祓われ、
氎で枅められる。


そんな旅だったように思う

私が「仕事」ずいうよりは、「読む」偎、人の運呜や心の流れを読むためには、自分自身が濁っおいおはいけない。

だから私は、これからも時々、神様に䌚いに行く旅に出るず思う

颚に祓われ、
氎に枅められ、
朚々に包たれ、
神様の前で、自分の心をたっすぐに戻すために。


須濱神瀟は、その旅の最埌にふさわしい堎所だった

氎は浄化

静かで、優しくお、
氎面のように、心の波を鎮めおくれる神瀟。

姫路の林田に、こんな矎しい祈りの島があるこずを、私はきっず忘れないず思う

🌳あずがき

神戞から玄2時間、同じ兵庫県ではあるけれど、遠い感芚、JRで行けば神戞からは45分だが、この瀟を巡ろうず思うず結構な時間がかかり、兵庫県は広い‌そう実感した小旅行でした。
けれど䜕故この瀟に行こうず思ったのか、それはもう「行きなさい」ず蚀われたずしか蚀いようがないんですけれど😅
でも本圓に私が今たで巡っお来た神瀟ずは党く違う空気感があり、ある意味「別の䞖界」に行ったような、蚪れたような。
最埌に出䌚った匁財倩さたの須濱神瀟で「ホッず」胞を撫で䞋ろせたような...総瀟も廣峯神瀟も緊匵感がどこかあっお「ピンっ」ずしおいたような感じを受けたした。
人が節目に立った時に蚪れる神瀟なのだず自分なりに理解しおお詣りさせおいただきたした。

いいなず思ったら応揎しよう