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【タメにならない話をしよう】ランディ、救急搬送される。の巻

こんにちは、ランディです。

世の中にはね、お盆やGWでも関係なく働いている人がいるんですよ。
連休なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ!

ランディさんもそんなハードワーカーのひとり。
この灼熱地獄のなか、屋外でずっと仕事する日が続いていました。

そして、8月13日(新月)の午後、

救急車で搬送されました。


原付(カブ)で移動中。

緩い下りのヘアピンカーブ、時速は50キロ程度。
車体を少し右に傾け、ハンドルを切った瞬間でした。

タイヤが砂を噛み、
ズリャッ!!」と聞こえた直後、世界は90度回転。

ズジャァァァァァ!!!

長い、擦れた咆哮と、右半身に走る熱さ。
地面との、5メートルほどの密着ランデブー。

路肩の端で、ようやく逢瀬は止まりました。

ああ、もう…!

出てきた第一声は、これ。

後ろの荷物は散乱し、フリーマーケット状態。

倒れても掴んだままだったハンドルをえいやっと持ち上げ、原付を起こします。ちくしょう、痛ってぇなぁ。

すげえ、まだエンジン掛かっとる。壊れてんのは…右のウインカーだけか。
原付って丈夫やな。

大丈夫ですかぁ!?

対向車線の自動車から、お姉さんが声を掛けてくれます。

大丈夫です!すんません!!

お姉さんは心配そうにしながらも、ハザードを外して去っていきました。
こういう時、人はとっさに大丈夫って言っちゃいますよね。

…さて。整理しよか。

右肩…しこたま打った。脱臼はしてなさそう。
右ひじ…うわ、袖に血ぃめっちゃ滲んどる。だいぶ出血しとるな。
右足…ズボンの膝は破れとる。多少血が出とるけどまあ動く。いけるな。
問題は右足首やな。原付の下になってたからめっちゃ痛い。でも指は動くな…折れてはないっぽいか。

アドレナリンが出てるんでしょうね、妙に冷静に自分を観察できました。

ついでに事故報告用に携帯で現場と原付とスリップした砂地の写真を撮って、自走で5キロほどの道のりを帰ってきました。

今考えると、よくこれで運転したな。

帰宅して、問題は病院。
なぜかって、今日はお盆まっただ中。病院が開いてないんです。

市の当番医にTEL→「うち内科やから
市の総合病院にTEL→「いま外科の先生がオペに入った。早くて3時間後。
隣町の総合病院にTEL→「無理。

アドレナリンが切れてきたのか、意識も朦朧としてきました。右肘の出血も止まりません。
あ、これ熱中症もあるなぁ。このままやとヤバいぞ。
うん、119番しよう。

はい、警察です。どうされましたか?
…あ、すんません、間違えました。

間違えて110番してもうた
…だいぶキとるな、俺。

はい、消防です。どうされましたか?
あ、原付でこけてしまいまして…

状況を説明し、救急車を待ちます。

やがて近づいてくるサイレンの音、バタバタと慌ただしく聞こえる足音…救急隊が到着しました。

ストレッチャーに乗せられ、全身を固定。救急車の中へ。

血圧や体温を測りながらの問診と受入先の確保が同時に行われます。
どうやら徳島市の総合病院に決まった模様。

奥さんが救急車に乗ると娘が1人になるので、同乗はせず、後から車で病院まで来てもらいます。

けたたましいサイレンが再開され、救急車はゆっくりと動き出しました。

救急車に乗っている間、混濁した頭で考えていたのは「ああ、奥さんに迷惑かけるなぁ…申し訳ないな…阿波踊り期間中やし車めっちゃ渋滞しとるやろうに…なっちゃん(娘)晩ご飯もお風呂もまだやな…遅うなるな…」みたいな事。

人の意識って、非日常な出来事の時ほど普段の生活を考えるんですね。

やがて救急車は病院に到着し、CT、破傷風の注射、点滴、傷口の洗浄から縫合まで慌ただしく行われました。出血してる人から採血するのはどうなんや、とぼんやりした頭で思いましたが、処置のためには仕方ないですよね。

カーテンで区切られただけのベッドに大勢の患者さんが横たわる様はまさに野戦病院のよう。泣き叫ぶ子ども、弱弱しく話す隣のベッドのご婦人、そんな患者さんの中を駆け回りながら処置を施す医療従事者の方々…本当に頭が下がります。

入院を断り、全ての処置を終えて奥さんの車で帰宅したのは夜の11時半過ぎ。

体調が良くない中、小さい娘を連れて待合室で何時間も待ち、慣れない夜の運転をしてもらった奥さんには感謝しかありません。本当にありがとう。

そして、いい子で待っていてくれたなっちゃん(娘)、心配かけてごめんな。父ちゃんは大丈夫やから。

一歩間違えていたら死んでいた今回の事故、お盆やし亡くなった親父と兄貴が「まだこっち来たらあかんよ」と止めてくれたんかな、なんて話していました。

事故から2日後の、15日。

親父の夢を見ました。

遺影と同じく長髪にポロシャツ、ジーパンのラフな格好で現れた親父は、僕に「どこか飲みに行こう」とニコニコしながら誘ってきました。

なんやねん、急に。

アンタが夢に出て来たのなんて、初めてやわ。
事故仲間が増えたぞ、みたいに嬉しそうな顔しやがって。

しょうがねえなぁ、行ってやるよ。

アンタより、随分歳くっちまったけど。

年長者として、話、聞いてやるよ。

だから、こっちの話も聞きやがれ。
積もる話もあんねん。


怪我治ったら、来週、実家に墓参り行くから。
夜に飲もうや。


約束な。

せいぜい、楽しみにしとけ。




遺言のつもりで書いていた記事


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