上場図体のめりっとでめりっと/牛田悠貴 ほか1句
シリーズ・現代川柳と短文NEO/608
上場図体のめりっとでめりっと
よくわからない上場図体についてはノーコメントで、めりっとでめりっとについてもとくに言いたいことはない。とはいえ、なんでひらがななんだろうとか、あ、めりこむニュアンスもあるのかなとか、その程度のことは思いつつ、そのときふとさっきノーコメントを表明したばかりの四文字に目を戻した。そうだ、気が変わっているかもしれない。上場図体。やはりノーコメントだ。
ぼんぼりに刃先を需需と燃せば彗
彗、という名前の知人がいた。中学時代の仲間である。これで、けい、と読んだ。卒業して以来いままで会っておらず、思い出したのも二百年ぶりだった。で、ふと思う。同じく彗のほうでもたまたま読んだ詩のなかに「蓮」の文字を見つけてわたしのことを思い出しているんじゃないだろうか。むろん、当時の私はまだ Ren -蓮- と名乗ってはいなかったからありえない話だ。
【きょうの現代川柳】
上場図体のめりっとでめりっと
ぼんぼりに刃先を需需と燃せば彗
/牛田悠貴
【▼出典】
