「静止という幻」
地球は自転している🏞️
時速約1,700キロ。
地球は太陽の周りを回っている🌏
時速約10万7,000キロ。
太陽系ごと、銀河の中心を巡っている☀️
時速約79万キロ。
銀河そのものも、宇宙の中を移動している🌌時速約216万キロ。
すべてを足せば、秒速約850キロ。
時速にすれば、300万キロを超える。
厳密には、方向がバラバラなので、この足し算は正しくない。
それでも、あえて足してみたくなる。
「今この瞬間、自分がどれほどの速度の中にいるか」を、体感したくて。
止まっている場所は、どこにもない。

私たちは「静けさ」を、動かないことだと思っている。
凪いだ海🌅
座禅の姿勢🧘
深呼吸のあと🫁
だが宇宙のどこを探しても、静止した一点は存在しない。
私たちも、地球も、太陽系も、銀河もあらゆる階層が、絶対に止まることなく走り続けている。
「静」とは、動かないことではない。
幾重にも重なる運動の中で、その速度に気づかず、乱されない状態のことだ。
秒速850キロで走りながら、私たちは平然と立っている。

これは鈍感さではない。恒常性、ホメオスタシスだ。
身体の内側にエンドカンナビノイドシステムという、静けさを保つための仕組みがある。
外の世界がどれほど速く、どれほど激しく動いていても、内側の均衡を保つ機能が、常に働いている。
「静を、纏う。」とは、動きを止めることではない。
動き続ける宇宙の中で、乱されない自分でいること。
