芋出し画像

「鈍いっお誰の事」ふたりは、そう、青春の䞀般項。

「倧䞈倫だよ。今たでだっお、ずっずやっおみせたじゃない。䞍安を消すには、勉匷あるのみ。そうでしょ」
「  でも、がむしゃらにやっおきたら、い぀の間にか、いろんな人に期埅され、助けられ、気づけば最前線に抌し出されおしたった。  もし本番で倱敗したら。期埅しおくれる䞡芪、助けおくれた先生達、枩かく芋守っおくれたクラスメヌト達を  裏切りたくない。倱望されたくない。考えるず怖くお堪らない。  逃げたいけど、代わっおくれる人なんおいない。自分のこずだし、自分で掎み取るしかない  」
「倱敗したっお、それが䜕 だからどうしたのよ い぀も自分に蚀い聞かせおるじゃない。『俺ならできる、いや、できるたでやる』っお。その『俺』を、私が信じおるんだから、倧䞈倫。うちの高校で盎哉の代わりをできる男子は誰も居ない。『自分のこずだし自分で掎み取るしかない』  もう、答えは出おるじゃない」
 
遥が盎哉の臆病さも、プラむドも、その檻ごず䞞ごず愛しお、圌を倖の䞖界ぞ連れ出す。
盎哉が、遥のたっすぐな蚀葉に背䞭を抌され、自分の道を、実力で切り開いおいく。
 
 
志望校の合吊が分かった、その日の攟課埌。
盎哉が来た。沈痛な面持ち。遥の顔を䞍安がよぎる。二人は歩く。無蚀のたただ。い぀もの海岞通り。盎哉が少し前を行く。背䞭が、遠い。
䞍意に、盎哉が足を止めた。鋭く振り向く。遥の県を真っ向から射抜いた。
遥の背埌には、遠景の朱色の橋。どういう顔をすればいいのか、分からない。 だが、すぐに分かった。
盎哉の顔が、ふっず緩む。それは悪戯小僧の顔だった。圌は右拳を突き出した。遥にグヌタッチを求める。
優しさず嬉しさが溢れた顔で、盎哉は遥にグヌタッチを促す。遥も右拳を突き出した。
――そしお、優しい音が䞀雫。
――コツッ
その埌、遥は、蚀葉を倱った。口をパクパクずさせる。䜕かを蚀おうずしお、でも、蚀葉にならない。
遥はどのような蚀葉を玡いだのでしょうか 䜜者はメモを玛倱しおしたい、分かりたせん。
あ、盎哉はその埌こう蚀ったらしい。玙幅もないし。知らんけど笑
「遥、耒めお欲しいんだけど  」
 
 
付き合っおいる間、さすがにふたりは、䞀線は越えなかったハズ。そのダバさはふたりずも察しおいたハズ。
「露顕すれば即退孊」だったハズだし、ふたりは無事に卒業したから、䜕もなかったんじゃね
䜕を卒業したのか、詳しくは知らんけど。
え 嫌だな。孊校に決たっおるでしょ。もう。
 
ある教垫はこう蚀った。
「さあ、ふたりの亀際は知っおいたすけど、枅い関係じゃないっすかね圓事者同士が知っおいればいいこずじゃないすか 」
別の教垫はこう蚀った。
「そうは蚀っおもね、蚌拠もないし、誰も芋おないし、聞いおもいないし、䜕もニオっおきたせんでしたけど あなた、必死ですね。  消えおもらえたせんか 」
 
 
盎哉は、遥に「必ず地元に就職しお戻っおくる」ず玄束し、志望校――県倖の倧孊に入孊した。
遥は地元の県立倧孊に進孊した。
倧孊生は暇だし、倏䌑みず春䌑みがかなり長い。
 
遥で満たされた盎哉にずっお、倧孊の女子孊生など、単なる同期入孊や違う孊幎のその他倧勢に過ぎなかった。
 
入孊圓初は、戞惑いや葛藀を感じるこずもあった。しかし、目暙が定たり、芪友達ず切磋琢磚し始めたずき、盎哉はやはり盎哉だった。
倧孊四幎で県職員の内定を勝ち取る。最初の赎任地は本庁だった。
遥は卒業埌、父芪の店を手䌝っおいた。
 
盎哉の本庁勀務䞉幎目のある日、遥は盞談があるず、圌から呌び出された。
盎哉は手にプリントアりトした玙を持っおいた。公舎の入居申蟌曞の様匏だった。それを遥は瀺されお、盎哉の説明を受けた。遥は甚件をすぐに理解した。黙っお、圌の蚀葉を埅぀。
「  俺は転勀になりそう。県の転勀のルヌルだず、次は地方機関  特に離島の可胜性がかなりありたしお  異動内瀺は䞉月二十日頃で、四月䞀日から新任地に登庁するのが原則。家捜しなんお無理ゲヌ。だから、異動内瀺があり次第、公舎申蟌みをしなきゃいけない。すぐ匕越ししないずいけたせん。  ずいう蚳で、申蟌曞に『盞沢 遥』ず曞くから、心の準備をしずいお 䜕卒、是非ずも、奥様に助けおいただきたいのですが  」
(ニダニダ)
「どうなさいたした 奥様」
「結婚しよう 倧奜きっ 」
「奥様、それは既に私が、申し䞊げた  、ぷっ、あはははは  」
「あはははは  」
 
 
その䞉月、盎哉は本圓に離島赎任の異動内瀺を受けた。圌は劻ずふたり、新倩地に出航した。
 
 
披露宎の䜙興にお。新郎新婊の高校時代の友人䞀同の出し物のラスト。
起立 瀌
盎哉の友達䞀同 「  理  䞍  尜  な  珟  実  で  す    」
同じく、遥の友達䞀同 「  も  う  満  腹  だ  よ     も  う  食  べ  ら  れ  な  い  よ     でも詳现カモン  興味接々だよ 眠れないよ 」
䞀同 「  爆  発  し  ろ    」
䞀同、瀌 着垭


新郎の決意衚明。このような堎のテンプレの埌で。

「  『劻を幞せにしたす』ず誓いたいずころですが、それはできない玄束だず思いたす」
䌚堎には、氷が匵ったような刹那の静寂ず動揺。

再び遥ず芖線を合わせ、盎哉は続ける。声がわずがに震えおいた。
「  なぜか。『結婚しお、盞沢遥ずなっお、幞せだ』ず感じるこずができる者は、この䞖界にただ䞀人。劻しか居ないからです。私が『盞沢盎哉ず結婚したから、幞せだろう』ずは蚀えない。それは傲慢かも知れないず  個人的にそう思ったのです」

再び劻ず芖線を合わせ、次の蚀葉で締めようずした。
「私に出来る玄束は二぀。䞀぀は、私の党知党胜を尜くし、劻のために最善を尜くすこず。あず䞀぀。どんなずきでも、手段を遞ばず、必ず劻の元に垰るこず。以䞊です」
蚀葉の重みに圧倒されたのか、䌚堎からは息を呑むような埮かな声が挏れた。

芖線を合わせる間もなく、遥は倫の手からマむクを奪っお蚀った。
「い぀だっお、おかえりなさい、ず迎えたす」
出垭者の倫偎の垭からは感嘆の声、そしお劻偎からは枩かな埮笑みがこがれた。

ふたりで声を合わせ、読み䞊げお締めた。
「どうか、先茩のみなさた、この頌りない、おさない倫婊をこれからも芋守り、ご指導をしおいただけないでしょうか。よろしくお願いしたす」
「本日は長時間、私たちおさない倫婊の出発の堎で、祝犏ず激励をいただき、本圓にありがずうございたした」

「盎哉ぁお前ぇ、かっこよすぎるぞぉ」「遥ぁヌ幞せにならなきゃ承知しないからねぇヌ」ずいう声ず、指笛の音が飛び亀い、䌚堎䞀䜓ずなっお、割れんばかりの拍手がふたりの門出を祝った。

 
 
「ふたりは、そう、氞遠の挞近線。」を削陀し、次に倉曎。

――――ふたりは、そう、青春の䞀般項。


「煌めくダむダモンドよりも、ダサいシャヌペンが奜きだった。」に次の䞀文を远加。
――――高嶺の花の孀独より、君の隣に居たかった
「脆く汚いずころなど、あなたが来おはいけないず、思っおいた。」に次の䞀文を远加。
――――脆く汚い。だからこそ、あなたに背䞭を抌しお欲しいず今、分かった
 
䜜者は思った。
「やはり、倧嘘の方が矎しいな  王道には勝おん  原䜜はどうしようか  誰か曞き盎しおくれないかな  」
――原䜜冒頭に戻る。続きは読者の皆様にお任せしたす。ふたりの幞せな物語を、自由に玡いでください。
ふたりの高校時代もその埌も  物語を曞くには、䜙癜が狭すぎるずいうこずはありたせん。


本䜜品はフィクションです。実圚の人物・団䜓等ずは䞀切関係ありたせん。

叀谷遥の芖点からリラむトしおみたのが、次の䜜品になりたす。

続線です。