【子育てエッセイ】「唸るぜ!」5歳のトレンドハンターと私の革命道中
我が家の情報発信源は娘である。
わずか5歳にして、家族一番のトレンドハンターへと君臨した娘。
流行りの歌はもちろん、キャラクター、シールなど、幅広く網羅している。
数ヶ月前もこんな事があった。
「エッホ、エッホ。アンパンマンは粒あんって伝えなきゃ♪」
と、両手を肩の高さまで上げ、拳を握り足踏みしながら、頻繁に口ずさんでいる時期があった。
私はへぇ~、粒あんなんだと深くは考えず、保育園で流行ってるのかな?なんて思っていました。
それからというもの、毎日のように聞かされる。
朝も、風呂も、外出先でも。
もはや我が家のBGMである。
……何なんだこれは。
年末、何気なくニュースを見ていると
“エッホエッホ”が流行語大賞にノミネートされているではないか!
……お前だったのか。
しかもそれだけではなく、いくつか娘を通じて知り得た情報が載っている。
私は、時代に取り残される焦燥感に朝から項垂れていると、起きてきた娘に
「あれ?パパ今日ビジュいいじゃん」
……これもそうなのか?
今調べるから少し時間をくれ。
“ついていけない”
そうボヤいていた母親の気持ちが分かった気がする。
そんな娘の今の流行りは
【唸るぜ!】 です。
アイナ・ジ・エンドさんが歌う「革命道中」
アニメ【ダンダダン】の第2期オープニングテーマ曲として、中毒性の高い独特の歌詞、疾走感のあるサウンド。そして圧倒的な歌唱力で、娘も私も虜になった。
気付けば2人で口ずさみ、食事、風呂、外出時。
所構わず口ずさむ。
店などで曲が流れようものなら、
「パパー!」
と、人目もはばからず歌い上げるほど。
そして娘は、私が【唸るぜ!】と言うと、必ず続きを歌ってくれる。
それがたまらなくクセになる。
私に話し掛けている時、
「パパー!聞いて聞いて!今日ね――」
「唸るぜ」
「ち〜ど〜ろ〜つ〜いたって―――。」
ノッてくれるのだ。
さらに――
「だから聞いて!今日ね――」
「ダメダメ〜」
「まてまて〜、ヤマイモヤマイモ抱きしめたい、
ここらで暴れちゃってもいいかな? んあー!唸るぜ!」
山芋抱いてどーする。
きわめつけは先日、仕事終わり、帰宅し玄関を開けて、ただいまではなく開口一番【唸るぜ!】と言った時。
トイレのドア越しに
「ち〜ど〜ろ〜つ〜いたってまーもーりーぃたい!」
と聞こえた。
……かなりデキる。
いきなりの帰宅。
しかもトイレ中にもかかわらず、娘は付き合ってくれたのだ。
そんな娘がたまらなく愛おしい。
