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ルビーの指輪だった頃

好きな歌に

寺尾聰さんの名曲「ルビーの指輪」がある。

切ない失恋ソングと言ってしまえばそれまでだけれど、

それまでに聞いたことがないタイプの歌だった。

寺尾聰さんご自身も

細身で頼りない感じの見た目で、

物語仕立ての歌を抑揚をあまり付けずに歌う。

歌詞の一つ一つに登場する

「小道具」が効いていた。

ルビーの指輪もそうだが、

女性から別れを切り出すシーンに登場する

紅茶が「冷めた」と言っただけで、

気まずい時間が伝わってくるようだったし、

その女性が店を出ていくシーンの描写にしたって

襟を合わせることで女性が出ていく店の外が

何とも寒々として、

その日の温度まで伝わってくるようだ。

店に残された男性の孤独に似た

心の温度までも・・・。

恋をして、失恋をして

失恋を引きずらないときっと理解できない曲だ。

そんな経験が無かったけれど

歌がそんな世界に私を引きずりこんでくれた。

誕生石を聞かれて女性が答える部分では

女性の頬は、きっとわずかに紅潮しているだろう。

そこから出てきた「ルビー」。

真っ赤なルビーを、

ネックレスではなく、指輪にしたのも

男性が女性に寄せる気持ちが

深いからだと思えた。

名曲「ルビーの指輪」を聞きながら、

私も一度は、そんなセリフを

言ってみたいものだと思った。

誕生石を聞かれたことなんて

無かった頃だったし

聞かれたところで

「サファイアなの」だったし。

   ***

あの名曲は「ルビー」だから

切なさが際立ったのだと思う。

燃えるようなルビーの赤が

燃え上がる恋を象徴し

冷めていく中でも赤いままだから。

別れを切り出した理由は一切出てこない。

思いを託した指輪を捨ててくれなんて、

まったく

キザな男だ。

寺尾聰さん、あの頃のあなたは

大人の男の色気が

漂いまくっていた。

あなた自身から

「ルビーの指輪」の世界観が

滲み出ていた。

これが、セクシーってやつだったんだろうな。

PS:今でもセクシーですよ!

*画像は「転んでもただでは起きぬ工場長」さんからお借りしました*

次は「ろ」からです。

どなたでも「ろ」から、
バトンを繋いでくださいね。
よろしくお願いします🙇

参加させて頂き、ありがとうございます。




#エッセイしりとり

#ルビーの指輪

#歌の思い出

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