【映画レビュー】レオン(1994)
哀しきプロフェッショナルと、彼を追い詰める美しき怪物。これは、映画史に刻まれた純愛の記録。
公開年: 1994年(日本公開1995年)
監督: リュック・ベッソン
キャスト: ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン、ゲイリー・オールドマン、ダニー・アイエロ
上映時間: 110分(オリジナル版)/ 133分(完全版)
ニューヨークの片隅で、麻薬取締局の凶悪な捜査官スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)によって家族を惨殺された12歳の少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)。彼女は隣室に住む孤独な超一流の殺し屋レオン(ジャン・レノ)に助けを求める。不器用ながらもマチルダを守り、彼女に殺しの技術を教え込むレオン。復讐を誓う少女と、彼女によって初めて人の温もりを知る殺し屋。奇妙な共同生活の中で二人の絆が深まる中、スタンスフィールドの魔の手がすぐそこまで迫っていた――。
孤独な殺し屋と傷だらけの少女が紡ぐ、あまりにも純粋で凶暴なロマンス。
洗練された暗殺術の爽快感の裏で、静かに、しかし確実に深まっていく二人の絆と、逃れられない悲哀の結末が観る者の胸を締め付ける。
その光を侵食する、ゲイリー・オールドマンという圧倒的な闇。色気と狂気を孕んだ時限爆弾として画面をジャックし、叫ぶ「EVERYONE!!!!」の衝撃は、時代を超えてもなお色褪せない。
卓越したカメラワークと音楽が、命の灯火とそのバトンを完璧に捉えた、至高のシネマ。

