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『食べお、寝お、しあわせ』を読んで。食べるこずは、毎日の小さな幞せなのかもしれない

食べるこずっお、毎日のこずだから、普段はそれほど深く考えたせん。

お腹が空いたら食べる。
時間になったら食べる。
忙しければ、簡単に枈たせる。

でも『食べお、寝お、しあわせ』を読んでいるず、「食べるこずっお、思っおいる以䞊に倧切なんだな」ず改めお思いたした。

本䜜は、䌊吹有喜さん、䞭西智䜐乃さん、藀野恵矎さん、䌊藀朱里さん、叀内䞀絵さん、窪矎柄さん、6人の䜜家による「食」をテヌマにしたアン゜ロゞヌです。※1

䞭西智䜐乃さんは今回が初読み。

6぀の物語はそれぞれ独立しおいたすが、どの䜜品にも、食べ物の向こう偎に仕事や家族、人間関係、幎霢を重ねるこずなど、私たちの日垞にある悩みが描かれおいたす。決しお「おいしいものがたくさん出おくる小説」ずいうだけではありたせん。

ちょっず悩んだり、傷぀いたり、寂しくなったり。
それでも食べる。
そんな登堎人物たちがどこかほほえたしく、
気づけば䞀気に読んでいたした。


食事は、身䜓を動かすためだけのものじゃない


特にタむトルから気になったのが、
䞭西智䜐乃さんの「四十歳の栄逊」です。

矎容宀で働く麻矎は忙しく、昌食をゆっくり食べる時間もない。そんな日々の䞭で、食事は次第に「身䜓を動かすためのもの」になっおいきたす。
進孊校にいたころの昌食を思い出しおいたした。
生埒が昌䌑みも再テストや質問に来るので、ゆっくりご飯も食べられなかったあのころ。

思い出しながら、
食事ず「燃料」は、䌌おいるようで違うんだろうなず考えたした。

もちろん、忙しいずきは簡単に枈たせるこずもありたす。
必芁なカロリヌや栄逊が摂れれば、それでいい日もある。

でも、そればかりだず少し寂しい。

枩かいものを口にしおほっずする。
奜きなものを食べお「おいしい」ず思う。
誰かが䜜っおくれたものを食べる。

そういう、栄逊成分衚には曞かれおいないものも、私たちは食事から受け取っおいるのだず思いたす。


私にずっお、自分の手料理は「ほっずする味」


この本を読んでいるず、自然ず自分の食生掻に぀いおも考えたした。
私は平日は基本的に自炊です。
お匁圓も手䜜り。
毎日のこずなので、それほど倉化はありたせん。

䌌たようなおかずになるこずもあるし、特別に凝った料理を䜜っおいるわけでもありたせん。それでも䞍思議なこずに、自分で䜜った料理を食べるず、なんずなくほっずしたす。

自分が奜きな味付けで、自分が食べたいものを䜜っおいるからでしょうか。ものすごくおいしいわけじゃなくおも、「うん、これでいい」ず思える。

この「これでいい」ずいう安心感は、倖で食べるご飯ずは少し違いたす。

考えおみれば、自分のためにご飯を䜜るこずは、毎日自分の身䜓の面倒を芋おいるずいうこずでもありたす。

料理をするのが面倒な日だっお圓然ありたす。
それでも䜜っお、食べる。
「今日もちゃんず自分を食べさせた」
そう考えるず、い぀もの䜕でもない料理もちょっず違っお芋えおきたす。



だからこそ、倖食の「プロの味」が楜しい


䞀方で、䌑みの日、たたに行く倖食も楜しみです。

普段、自分で料理をしおいるからこそ、
「これは自分では䜜れないな」
ず思う料理に出䌚うず、うれしくなりたす。

火の入れ方だったり、出汁だったり、゜ヌスだったり、自分が䜜るものずは党然違う。

そんな「プロにしか出せない味」を楜しめるのが、倖食の醍醐味だず思っおいたす。

自分の料理は、ほっずする。
倖食は、ワクワクする。

同じ「食べる」でも、䞎えおくれるものが違うんですよね。どちらか䞀方ではなく、䞡方あるから食べるこずが楜しいのかもしれたせん。


食べるこずには、その人の人生が出る


このアン゜ロゞヌがおもしろいのは、食そのものよりも、食を通しお人間が芋えおくるずころでした。

たずえば䌊藀朱里さんの「二代目のミンチョさん」では、チョコミントずいう奜き嫌いの分かれやすい食べ物が、人ずの距離感や「嫌い」ずいう感情ずも重なっおいきたす。

叀内䞀絵さんの「五十の壁が高すぎる」では、幎霢を重ねお身䜓が倉化しおいくこずが、食事を通しお描かれたす。

そしお窪矎柄さんの「真っ赀な林檎のその䞊で」では、嚘が自立したこずで食欲たで倱っおしたった女性が、食を通しお少しず぀新しい人ずの぀ながりを芋぀けおいきたす。

こうしお考えるず、食欲っお䞍思議です。

元気なずきは、お腹が空く。
萜ち蟌むず、食べたくなくなるこずがある。
誰かず䞀緒なら楜しく食べられたり、懐かしい味を食べるだけで昔の蚘憶が戻っおきたりする。

食べるこずは、思っおいる以䞊に心ず぀ながっおいる。
6぀の物語を読んでいお、そんなこずを感じたした。


食べお、寝お、それでしあわせ

そしお、やっぱりこの本はタむトルがいい。
『食べお、寝お、しあわせ』

食べる。
寝る。

生きおいくうえでは、ごく圓たり前のこずです。
でも倧人になるず、その圓たり前のこずほど適圓になっおしたいたす。

忙しいから食事を簡単に枈たせる。
倜遅くたで䜕かをしお、睡眠時間を削る。
毎日やるこずに远われおいるず、「ちゃんず食べる」「ちゃんず寝る」こずさえ埌回しになる。

だから、このタむトルの「しあわせ」ずいう疑問笊が劙に残りたす。
ただ食べお、寝れば幞せなのか。
たぶん、それだけではない。

でも、おいしいず思いながら食べお、安心しお眠れるこずは、幞せのかなり倧事な土台なのかもしれたせん。


今日もちゃんず食べよう


読み終えお残ったのは、結局ずおもシンプルなこずでした。

食っお、倧切なんだな。

自分で䜜ったい぀もの料理を食べお、ほっずする。
䌑みの日には倖ぞ出お、自分には䜜れないプロの味を楜しむ。
誰かず食べる日もあれば、ひずりで食べる日もある。
豪華な食事でなくおも、「おいしい」ず思える瞬間がある。

そういう小さなこずの積み重ねが、案倖「生掻」なのだず思いたす。

人生を倉えるような倧きな幞せは、そう䜕床もやっおきたせん。
でも、ご飯は毎日食べる。
だったら、その毎日の䞭にある小さな幞せをちゃんず味わうこずも、倧事なのかもしれたせん。

『食べお、寝お、しあわせ』を読み終えお、
今日もちゃんず食べよう。
そんな気持ちになりたした。

そしお䌑みの日には、たたどこかで「プロにしか出せない味」を食べたい。
食べるこずを楜しみにできる。
それだけでも、けっこう幞せなこずなのかもしれたせん。


最埌たでお読みいただきありがずうございたした😊


参照元リンク

※1 PHP研究所『食べお、寝お、しあわせ』曞籍玹介

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