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恋愛をぶっ壊したマッチングアプリの罪とは何か?

氷河期世代の筆者がまだ若かった平成時代、恋愛はチーム競技だった。

合コン、サークル活動、社員旅行、友人の紹介。これらはすべて「集団対集団」の出会いである。男性グループと女性グループが出会い、フリーな男女を紹介し合い、その中でカップルが生まれていく。これが平成までの恋愛の主流だったのだ。

そしてこのチーム競技としての恋愛は、非モテ男性にとって大きなメリットがあった。なぜなら、たとえ一人の力で異性をゲットする能力がなくても、同性の友達さえいれば、集団の一員として異性とかかわる機会を得ることができたからだ。

合コンに誘われれば、とりあえず女性と話せる。サークルに入っていれば、自然と男女で交流できる。今は知らないが、当時はストリートナンパなどでも、男性が2~3人で同じく複数人の女性に声をかける手法が多かった。

非モテ男性でも、それなりにモテる同性の友達を作り、その中でとにかく誰か紹介してくれ!と叫んでいるだけで、割と何とかなってしまった時代だったのである。

経済的には恵まれなかった氷河期世代が、それでも7割以上が結婚できている理由の一つが、恋愛が今に比べて難易度が低かったことが大きいのだ。

しかし、そんなチーム競技だった恋愛システムはすでに失われて久しい。

非モテにも優しかった恋愛の仕組みをぶっ壊したもの、それがマッチングアプリだ。

マッチングアプリの登場によって、友達を介してではなく、いきなり1対1で会うことが主流になった。それによって、個人のモテ力やコミュ力、肩書きで異性のパートナーを見つけなければならない時代になったのである。

マッチングアプリは、恋愛を集団競技から個人競技へと変質させたのだ。

これにより、個人プレイで女性を口説けない非モテ男性たちは、一気に上がった恋愛の難易度についていけなくなってしまったのである。

昔であれば、自力でモテない男子が恋愛相手を見つけるときの最適解は「同性の友達を作り、紹介してもらったり合コンに加えてもらう」ことだった。

たとえ異性にモテるパラメータが低くても、ホモソーシャル(同性社会)で仲間を作る力や一目置かれる力、イケメンたちが女友達にも自信をもって勧められるだけの学歴や稼ぎさえあれば、今よりずっと容易に異性のパートナーを作ることができたのである。

これまで合コンや飲み会、男女混合サークルや旅行を企画し、女性グループを引っ張ってきてくれていたモテ男たち。彼らは今、マッチングアプリでマッチした女性たちと遊ぶのに忙しい

集団で男女が接することが当然だった時代、イケてる男たちも大勢の女性と遊ぼうと思えば、男性側もメンツをある程度は揃える必要があった。

つまり、イケてるとは言えない男性たちも、イケメンの数合わせとして誘われ、そこでおこぼれにあずかる機会がたくさんあったのだ。

しかし今は、非モテ男性たちもイケメンと同じテーブルに並び、女性たちを奪い合う時代だ。

これまで頼れるチームのエースだった仲間を、マッチングアプリは勝ち目のない強力なライバルに変えてしまったのである。

その結果、モテ力偏差値50以下の半数の男性たちは、ある程度の学歴や稼ぎがあったとしても、異性のパートナーを見つけることがとても難しくなってしまったのだ。

SNSやnoteでモテる手法やPUAの情報がかつてないほど高い需要なのは、それだけパートナーを見つけられずに困っている若い男性が増えているということに他ならない。ナンパサークルに入ったり、PUAを学んだりしている男性が増えているのも、一人でマッチングアプリという戦場で戦い続けることが辛いからだ。

それほどまでに、一芸に秀でたモテパラメータのない男性にとって、令和の個人競技化されたパートナー探しは過酷なのである。

さらに、マッチングアプリの弊害はそれだけにとどまらない。

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