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登山後の空腹に刺さる。イカヅチうどんのかしわ天ぶっかけ。

はじめに

大文字山を下山した頃には、心地よい疲労感に包まれていた。

約4時間の登山。

普段あまり使わない筋肉を総動員した体は、達成感と引き換えにしっかりエネルギーを消費していたらしい。

気づけば腹が減っていた。

しかも、ただの空腹ではない。
運動後特有の、「何を食べても美味い状態」のやつである。

コンビニのおにぎりですら、普段の三割増しくらい美味しく感じる。

ましてや、以前から気になっていた店ならなおさらだ。

今回の登山には、もう一つの目的があった。
それは、美味いうどんを食べることだ。



目指すはイカヅチうどん

目的地は「イカヅチうどん」。

前から名前は知っていた。
評判も良く、いつか行ってみたいと思っていた店だ。

登山の帰りに立ち寄れるというのも、今回のルートの魅力だった。

山を登り、美味いものを食べる。
今思えば、なんとも健康的な休日である。

たぶんカロリーは摂取するのだが、山を登ったという事実がすべてを浄化してくれる気がする。

歩いた日は何を食べても少しだけ罪悪感が薄れる。

運動後の食事には、免罪符のような効果があるのかもしれない。



ワンオペのこだわり

店に到着。

おすすめメニューが書かれた看板が目に入った。

どれも魅力的だったが、今回選んだのは冷たいうどんの「かしわ天ぶっかけうどん」。

サイズは大盛りのかしわ天ハーフ。

少しややこしい。

大盛りなのかハーフなのか、一瞬脳が処理を放棄しそうになる。

提供時間に関する案内があった。
どうやらワンオペで営業されているらしい。

一人で注文を受け、うどんを茹で、天ぷらを揚げる。

考えるだけで忙しそうだ。

飲食店の裏側は見えないことが多いが、一杯のうどんの向こうには、職人の手間と時間が詰まっているのだと感じた。



圧倒的なビジュアル

しばらく待って運ばれてきたうどんを見て、思わず目を見開いた。

デカい。
とにかくデカい。
かしわ天の存在感がすごい。

それが二つも乗っている。

しかも聞けば、レギュラーサイズなら四つ乗るらしい。

四つ。

もはや「トッピング」ではなく主役級である。

登山後の空腹だったからこそ、このボリュームはありがたかった。

疲れた体が、「これだよ、これ」と言わんばかりに歓喜している気がした。



疲れた体に沁みる味

そして肝心の味。
これがめちゃくちゃ美味かった。

コシのあるうどん。
サクサクのかしわ天。

冷たいうどんの喉越しもいい。
登山後の体に染み渡る。

その日の自分にとっては最高のごちそうだった。

結局、食事の美味しさは味だけでは決まらないのだと思う。

誰と行ったか。
どんな一日だったか。
どれだけ腹が減っていたか。

そういう背景まで含めて、「美味しい」は完成する。

この日のうどんは、間違いなく人生でも上位に入る一杯だった。



おわりに

登山をして、美味いものを食べる。

シンプルだけれど、とても贅沢な休日だった。

大文字山は初心者でも楽しめる山だったし、下山後のイカヅチうどんは最高の締めだった。

山と食事。

意外な組み合わせのようで、相性は抜群なのかもしれない。

また大文字山に登ることがあれば、きっと帰りに寄るだろう。

いや、もしかすると、うどんを食べるために山へ登る日が来るかもしれない。

人間の行動力は、時として絶景よりも食欲に支配されるのである。

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