芋出し画像

【Field to Table】セむタカアワダチ゜り葉の逡子マドレヌヌ

 倏の間、ぐんぐんず背を䌞ばしおいるセむタカアワダチ゜り。
 海倖ではゎヌルデンロッド金の杖などず呌ばれ、秋になれば小さな黄色い花が密生する。

セむタカアワダチ゜り2025秋

 たくさんの黄色い花はミツバチたちにずっお重芁な蜜源ずなるが、今の時期はただ青々ずしおいる。

 半自然フィヌルド「䞋ノ畑」に海の劂く矀生しおいた圌らを根絶やしにする必芁はないけれど、あたりに倚いので昚幎からひたすら抜いおいる。根のカケラからでも再生する圌らは、そんなこずくらいでは居なくならないし、ある意味で幎䞭、若芜を提䟛しおくれる。

セむタカアワダチ゜り

 この時期は背䞈が倧きくなった個䜓に目を奪われがちだけど、春先に匕き抜いた゚リアに残っおいたであろう根から再生したセむタカアワダチ゜りの若い株が、チラホラず䌞びおきおいる。
 せっかくなので、この柔らかそうな若い葉を食べおみるこずにした。

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セむタカアワダチ゜りの先端

セむダカアワダチ゜り葉の採取

 たくさんあるので、莅沢に先端のごく柔らかそうな郚分のみを採取する。

 採取時の泚意点ずしおは、この時期特にセむタカアワダチ゜りや菊芋などの葉を吞汁する害虫アワダチ゜りグンバむが発生しおいるこず。虫はもちろん、吞汁されお癜く傷んだ箇所、フンず思しき極小の黒い点が付いた葉は、その堎で捚おおいく。

 春〜初倏のアワダチ゜りグンバむがたくさん発生する前の時期に採取すれば、この䜜業は比范的ラクなはず。

アワダチ゜りグンバむカメムシの仲間

 ちょっず面倒だけど、倧した量でもない。
 流氎でわしゃわしゃ掗っおもしっかりずは取れないだろうし、持ち垰っお生ゎミにするよりは、フィヌルドのものはフィヌルドに還しおしたいたい。

䞍芁な郚分を取り陀いおひず぀ひず぀目芖でチェックする

 採取した葉はこんな感じ

先端の䞭の先端

掗浄ずアク抜き

 採取した生葉重量はおよそ40g。
 これを流氎でよく掗っお、沞隰した湯で分湯掻く。
 ペモギなら塩か重曹を入れお〜2分皋床。あたりやり過ぎるずポリフェノヌルクロロゲン酞類が流れ出おしたう。けれど、それらがあたり倚く残っおいるず苊味やえぐみも匷い。

 ほど良い塩梅が倧事である。䜕より生理掻性身䜓における効果のある成分はたくさん取らない方が良い。抗酞化物質のポリフェノヌルずはいえ、うっすらず継続的に取り続けるこずが倧事である。

 今回は初めおセむタカアワダチ゜りを食べるのでしっかりめにした。倧䞈倫そうなら、2〜分くらいにしようかな。
どれだけやっおも、原理的にれロになるたで出きるこずはない

䞀掎みくらいで40g皋床かな

 湯掻いた埌は氎に晒しおアク抜きをする。
 銙りの匷いキク科のセむタカアワダチ゜りはペモギみたいな感じ、ず評されおいるのを芋かけるが、ペモギだず思っお扱うず慄いおしたうかもしれない。銙りも苊味もえぐみもより匷いのではないか。

たっぷりの氎に晒すずりあえず䞀時間

 しばらく晒しおいるず、氎溶性の成分が出おきおほんのりず氎が色づく。
 固液分離しおみるず僅かに泡立っおいた。これはセむダカアワダチ゜りに含たれる倩然の界面掻性成分、サポニンによるものである。

巊氎晒し回目のサポニン氎

 こうしお泡立぀特城から、セむタカアワダチ゜りず名が付いたのだずか。

 うっかり湯掻いた時の湯を捚おおしたったけれど、この晒し氎のサポニン氎を適圓な容噚に保管しおおく。セむタカアワダチ゜りを入济剀や草朚染めの材料ずしお䜿甚するこずもあるそうだが、私は別の甚途のためにこのサポニン氎を䜿う。
 けれどその話はたた別の機䌚に。

泡立぀サポニン氎容噚に移し替えた盎埌

アク抜きのコツ

 ひずたず䞀時間氎に晒しお、新しい氎に換えた。
 その次は二時間、䞉時間、䞀晩  ず氎換えを繰り返し、結局䞞二日アク抜きをした。

 やりすぎでは
 このサポニンこそが苊味、えぐみの元凶なので、芁はほずんど泡立たなくなるたで繰り返せば、ほがアク抜き完了ずなる。この蟺りの匙加枛は奜みの郚分もあるのかもしれないが、私は苊味ずえぐみは芁らないのでしっかりずアク抜きした。

 このアク抜き䜜業の肝は、セむタカアワダチ゜りの现胞から氎ぞ、氎溶性の成分を移動させるこずにある。物質は濃い方から薄い方ぞず移動する性質があるので、これを利甚する。

 ぀たり同じ氎に晒し続けるよりも、特に序盀に高頻床で氎換えをしおあげるずいい。今回詊した感觊からだず、初めは30分ほど、その埌は䞀時間毎くらいで氎換えをしおいけば、䞀日皋床で枈む可胜性もある。
 ただし倜間は䞀晩攟眮ずなるので、昌間の間に䜕床か繰り返しおおきたいずころだ。

 たた特に気枩が䞊がる倏堎は、氎が停滞する堎所にはバクテリアが繁殖しやすい。その芳点からも頻繁に氎換えを行った方が衛生的である。

マドレヌヌ材料の準備

 生葉重量40gをアク抜きしお絞るず、およそ36gになった。キク科の匷い銙りは健圚で少しだけ怖気付いたので、このうち27g生葉換算で30g分を䜿甚するこずにした。

 たずはこのセむタカアワダチ゜り葉を適圓に刻む。

刻んだ状態

 これをすり鉢ですり朰しお现かくする工皋には、フヌドプロセッサヌを䜿甚しおもいい。

どのくらい现かくするかはお奜みで

 甚意した材料は以䞋の通り。

  • 無塩バタヌ 100g

  • 米粉パりダヌ 150g

  • 卵 3個

  • はちみ぀ 倧さじ

  • セむタカアワダチ゜り 27g

  • こしあん 50g

  • クリヌムチヌズ 50g

  • 米油 少量型に薄く塗る甚

 今回䜿甚した米粉パりダヌは原材料が米のみの「THE 米粉」だが、菓子づくり甚にはベヌキングパりダヌやグラニュヌ糖を合わせたパンケヌキミックスも垂販されおいる。

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 私は特にグルテンフリヌぞのこだわりはない。
 けれど食感が奜きだし、䟋えばくず米ずなったものでも米粉の原料ずしおの䟡倀があるから、囜産の米生産の応揎ず囜内の食料自絊率の向䞊に寄䞎できる消費の圢かなず思っお遞んでいる。

豆腐の空き容噚が軜量皿ずしお䜿いやすい

 材質的な芳点からも、米粉はサラサラしおいるので小麊粉のように粉を振う必芁がない。この工皋を省けるのはずおもラクだ。

 加えお、小麊粉に含たれるグルテニン匟力性担圓ずグリアゞン粘り気担圓ずいう二皮類のタンパク質が、氎ず反応するこずで網目構造グルテンを構成し、匷い匟力ず粘り気を持぀。

 捏ねるほど匷固なグルテンが圢成され、これが食感を巊右する。小麊粉を䜿った菓子づくりではサックリず混ぜるのが基本だが、米粉はこのグルテンを圢成するタンパク質が含たれおいないため、混ぜる際にあたり気を䜿わなくお良い。

米粉で生地を䜜る

 無塩バタヌを溶かしお電子レンゞで30〜60秒くらいペヌスト状にし、卵ずよく混ぜ合わせる。そこに米粉ずハチミツも混ぜお基本の生地ができたら、すり朰したセむタカアワダチ゜りを投入する。

芋た目はよもぎケヌキ颚

 党䜓に満遍なくセむタカアワダチ゜りが行き枡ったらOK。

党䜓的にグリヌンな感じにするなら、セむタカアワダチ゜り葉を也燥しおミル粉砕すればよいかも

 これでセむタカアワダチ゜り葉マドレヌヌの生地は完成。

隠しダネの逡子クリヌムチヌズ

 セむタカアワダチ゜りはペモギず同じくキク科怍物である。銙りもなんずなく䌌おいる気もするが非なるもの。実際、含たれる粟油成分も異なる。
 今回、セむタカアワダチ゜りを焌き菓子に加えおみようず思ったのは、この粟油成分がバタヌ油分ず銎染むのではないかず考えたからだ。

 ペモギに䌌た雰囲気なら、逡子ずの盞性も良いのでは

 そう思い至る。
 さらに和颚のペモギに察しおセむタカアワダチ゜りは北アメリカ原産なので、クリヌムチヌズずブレンドしお和掋颚のマドレヌヌずするこずにした。

クリヌムチヌズずこし逡

 今回のマドレヌヌ分には50gず぀で十分。これを満遍なく混ぜる。
 倚めに䜜った分は逡クリヌムチヌズトヌストずしお食べた。

逡子クリヌムチヌズ

二皮類のバリ゚ヌション

 今回はこの逡子クリヌムチヌズの合わせ方を二皮類甚意しおみた。
 シェル型には内偎に逡子クリヌムチヌズの塊を封じ、鳥型には生地そのものに逡子クリヌムチヌズを混ぜ合わせる。

逡子クリヌムチヌズ in シェル

 少量の生地を流したシェル型に、適量の逡子クリヌムチヌズをスプヌンで萜ずし、生地を重ねお封じた。

バヌド mixed 逡子クリヌムチヌズ

 鳥型の方には、生地100gに察し、逡子クリヌムチヌズ30gをブレンドしたものを流し蟌む。鳥型回分の分量

今は廃盀になった無印良品のシリコン型

 生地にベヌキングパりダヌを入れおいないので、すり切りたで生地を入れる。ベヌキングパりダヌ入りの生地の堎合はよく膚らむので、型に流し蟌む生地の量を7〜8割皋床にする
 今回甚意した生地の量だず、この二぀の型で回分䜜るこずができた。

パッず芋の色味が少し違うこれず同じ量をもう䞀回分䜜れる

焌き䞊がりず考察

 180床に予熱したオヌブンで13分焌き䞊げる。
 焌け加枛を確認しながら、10〜15分皋床で調敎するず良い。
今回は10分焌いお3分远加した

膚らみ加枛ずはみ出し逡子

 党くず蚀っお良いほど膚らたないので、ミックスを䜿わず「THE 米粉」で䜜る堎合は、奜みに応じおしっずり3g〜ふっくら5g皋床、粉に察しお2〜皋床ベヌキングパりダヌを加える。

 たた、今回のレシピだず氎をほずんど加えおいないように芋えるが、卵は75ほどが、ハチミツは20%ほどが氎分である。たたすり鉢底の隙間に残るセむタカアワダチ゜りを回収するために、倧さじ〜皋床の氎を加えた。

 氎を20〜30g皋床混ぜれば、よりしっずりした仕䞊がりに、代わりに牛乳を加えれば、さらに優しい口圓たりに仕䞊がるだろう。

 今回はそういった蚈らいなしに、セむタカアワダチ゜りの颚味を詊したかったので䜕も加えおいない。

シェル型、鳥型、卵型

 逡子を加えるので甘さ控えめにしたが、クリヌムチヌズも加えたので、その甘さは控えめ。生地自䜓にもう少し甘みがあっおも良いかもしれない。ハチミツをもうひず匙かふた匙か。
 䞊癜糖ならしっずり、グラニュヌ糖ならさっぱり、きび砂糖はミネラルが豊富で、コクず颚味を期埅できる。

 アクを抜いお、すり朰しただけのセむタカアワダチ゜りからはビビットな銙りが感じられたが、焌き䞊がった埌の颚味はそれほどでもなかった。
 ビビっお損した。

他者の反応

 焌き䞊がりを玠知らぬ顔で皿に盛っおおいたずころ、たもなく家族が垰宅し、私が自宀にいる間に適圓に摘んでいた。腹が枛っおいたのだず思う。

 抹茶でもない、よもぎでもない、なんだか分からないが、䜕かの颚味がする。そんな反応だった。

 セむタカアワダチ゜りだず蚀うず案の定、「倧䞈倫なん  」ず匕き気味で顔を顰めたが、セむタカアワダチ゜りも所倉われば薬甚怍物ずしお利甚されおいる。

 その土地に無い怍物をわざわざ倖囜から茞入しお摂取するのは劙な話だが、今の時代、日本のどこにでも蔓延るセむタカアワダチ゜りが、日本の土の䞊で暮らす者に合わないずいうこずはないのではないか。

 たずは少量で詊しお、キク科怍物に察するアレルギヌがなさそうなら、医食同源の䞀぀になり埗るずいうものだ。

 アクが匷すぎるので、野生の鹿ですら奜んでは食べない。
 草刈り担圓ずしお期埅される山矊だっお葛の葉の方が奜きだろう。食べおくれたずお、あたり倧量に食わせお倧䞈倫かず懞念する。

先端の若い葉を摘み取った埌のセむタカアワダチ゜り

 その点、人間は適床に調理するこずができる。

 倧量に消費するようなものではないにしろ、利甚できる玠材ずしお泚目する人が増えれば、「セむタカアワダチ゜りが蔓延る」ずいう珟象自䜓も緩和されるかもしれたせん。

【䜙談】䜙った葉っぱを料理のトッピングにする

 䜙分に残ったセむタカアワダチ゜りの葉は、アレンゞ版ずしお焌き肉䞌にトッピング。フラむドオニオンやフラむドガヌリック颚に、薄く匕いた米油ず肉の油でカリカリに揚げ焌きしたものをトッピングしおみたした。

 こうなるずキク科特有の匷い銙りがマむルドに。いや、ほずんど分からなかった。これは矎味しい。そもそもが所倉われば薬甚ずしお利甚される怍物でもあるので、䞋凊理さえすれば薬膳向きでもありたす。

セむタカアワダチ゜り葉ずニンニク醀油の焌き肉䞌

 少々肉を焌き過ぎた感があるけれど、7月に仕蟌んでおいたニンニク醀油挬けず共に焌くず銙ばしさ満点でした。焌く前の肉をニンニク醀油に少し挬けおおいおも良かったかも。

半䞖玀以䞊愛され続けおいる奈良の土産物屋の提灯的存圚土産物の䞀぀だけど
「ビニヌル鹿颚船」のマスキングテヌプをラベルに



【远蚘】
こちらの蚘事に匕甚いただきたした。

いいなず思ったら応揎しよう

生駒谷暮らしの研究宀 い぀もご芧くださりありがずうございたす。 団䜓・組織には所属せずに、個人で圚野研究に取り組んでいたす。応揎いただいたチップは研究掻動費ずしお倧切に䜿わせおいただきたす。でも蚘事に「スキアカりント無しの匿名可胜」をいただけるのが䞀番嬉しいです。