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黒い私と天使の目線

一人暮らしをしている義母が、先月救急搬送されて入院している。

おかげと症状は落ち着き、もういつでも退院できる状態になった。
ただ入院前と同じように、自立した生活をするのは難しそうだ。
先週末、主治医との面談が決まった時点で、次を考えなくてはと覚悟した。

病院と面談のあと、さっそく市役所で介護区分変更を申請し、高齢者施設の見学までできたのは幸いだった。

プライド高めの姑と何もできない嫁、事実とは違う(笑)関係でやってきたので、こういったポイントでは気を使う。

高齢者施設にネガティブなイメージがある義母に、どう伝えたらいいのか。
面談から戻り、義母のいつになく暗く鋭い目を見たとき、何も言えないなと思った。
しかし夫がサラリと話したことで、一緒に希望を持って話すことができたのはよかった。

義母の負けん気の強さには抗えず、だからこうなったと思うこともあるが、だからこそ強く生きられるとも感じている。

実家の母のことを「あんたのおばあさん(最後は)どうだった?」と言うので、おばあさんって?失礼ねと思いながら「死ぬまで歩いてたわ」と言うと、義母もやる気が出てきたようだった。

どこも悪くないと健康自慢の義母だったが、処方薬の多さを改めて感じることになったり、自分の症状を受け入れなくてはならないのは難しかったことだろう。
そして、今後の生活の場を自分で好きに決められないことも。

相変わらず負けん気の強い義母に、イラッとしたりもどかしくなったり。
それでもここ数年は「ありがとうな」と言ってくれるようになった。
そんなときは、心が温かくなる。

子どものころから義父を見送るまで、苦労の多い人生だった義母には、余生を幸せに暮らしてほしいと思う。

プライドの高さも、そうしないではいられなかったのかもしれないと思うと、少し切なくなる。
いや、そんな風に可哀想に思うのは間違っているかもしれない。

帰りの道中、疲れとともにそんなことを考えながら、少し優しい気持ちになる。

でもまた、義母が高飛車になれば私も黒い気持ちになるんだ、きっと。
もしかして、それくらいがお互いにとってちょうどいいのかもしれない。

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト もしもあなたの心が動いたら、サポートいただけると嬉しいです。 書き手よし、読み手よし、noteよし、そんな三方よしのために使わせていただきます。