2027年度 東京大学編入体験記【バカしんどかった】
この度、東京大学工学部物理工学科の編入試験に合格をいただきましたので、本記事はその編入体験記となります。
自己紹介など
出身高専:関東の高専
学科:物質工学科
部活動:電子音楽系の部活
席次:
1年 3 / 42
2年 6 / 40
3年 7 / 42
4年 9 / 43
TOEIC:750 (375/375) ※2026/2/15受験
併願大学:
第一志望 東京大学 工学部 物理工学科:合格
第二志望 筑波大学 理工学群 応用理工学類:合格
第三志望 神戸大学 理学部 物理学科:不合格
東大を受験した理由
きっかけは、4年の前期に友人から一緒に受けようと誘われたことでした。当時は編入についてぼんやりとしか考えていませんでしたが、その友人に見せてもらった過去問を見て「なんかいけそうだな」と思ったこともあり、折角なら最高峰の東大を目指してみようかな、と思い始めました。ただ、先輩方の体験記を読むと、この時期にはもうバリバリ勉強していたり、TOEICで既に高得点を取得していたりと、そのような方々ばかり。自分には無理かも知れないと、しばらくは勉強も手につかずうじうじしていました。10月頃に、受験で大変お世話になったN先生に背中を押していただいたのですが、それがなかったら東大受験自体していなかったかも知れません。
そんな中で物理系を志したのは、単純に物理がかっこいいと思ったからです。単純な憧れです。とはいえ、化学系から物理系への転向となるので、物理の殆どをほぼ独学しなければなりませんでした。一般科目で少し触れた程だったので、かなりハードな道のりになるだろう、とは覚悟していました。
ちなみに、今考えたらとんでもないことをしていて、第二希望を計数工学科にしていました。当時は、噂ですが、物工と計数双方とも定員があることなんて知らなかったので、知ったときはまさに冷汗三斗でした。
勉強に関する来歴・振り返り
※使用した教材に関する詳細などは後述します。
※時期はある程度適当なので、月で区切って勉強していたという感じではなく、特に勉強の計画もしていませんでした。
高専入学前~4年前期
高専入学前から2年生頃まで、公文式で数学を続けていました。もともと数学は好きだったので、計算力や基礎的な思考力はこの頃に身についたと思います。一番最後の教材まで終えました。最後の方は難しすぎて今は全く覚えていませんが
とはいえ、それ以外で勉強した記憶はあまりありません。
放課後はゲーム、SNS、音楽など。テスト勉強は試験3日前くらいから始めるのが当たり前でした。その結果、成績も順当に微右肩下がり。今振り返ると、「受験勉強」というものとは最も遠い生活を送っていたと思います。
4年後期
私の勉強スタイルは、2次試験会場で仲良くなったはとむぎさんとかなり似ていると思います。彼も体験記を公開しているので、是非そちらも読んでいただけると幸いです。私の日記よりも100万倍面白いです
8~12月 TOEIC迷走期
この時期はTOEICしかやっていませんでした。8月に受けたTOEICは500点弱で、典型的な英語が弱い高専生でした。
勉強法も全く分からず、Noteの記事を読み漁っては新しい方法に飛びつく、ということを繰り返していました。
Abceedというアプリで問題を大量に解いていたのですが、復習を一切しないという愚かな勉強法をしていました。
当然、力なんて付かず、TOEIC750点に到達するまで7~8か月かかりました。しかも、東大編入ではTOEICはそこまで重要ではないので、完全にサンクコスト効果に陥っていました。「ここまでやったんだから続けなければ」、「せめて併願に受かるためにも」という気持ちだけで英語に時間を使い続け、数物はほとんど手を付けられませんでした。

東大の過去問も一度だけ解きましたが、当然ズタボロでした。
(平均勉強時間:1~4時間/日)

1月 初等力学
ようやく物理を始めました。授業で少し触れたとはいえ、最後に勉強してから一年以上経っていたので、高校物理からやり直しです。
まずは『物理のエッセンス 力学・波動』。これが当初はまあ難しかった。全国の高校生を尊敬しました。その後、『弱点克服 大学生の初等力学』を学びました。物理のエッセンスでは扱ってない内容多くないか?と言われるかも知れませんが、その通りで、愚かでした。とはいえ、分からない問題はGeminiなどのLLMに全部聞けば何とかなりました。
先生に質問しに行けばよかったのですが、持ち前のフットワークの重さと陰キャが発動し、結局ほとんどAIのお世話になっていました。
この頃から授業はほぼ内職、しかし物理は英語と違って面白かったので、勉強時間は自然と着実に増えていきました。
(平均勉強時間:5~7時間/日)
2月 電磁気学
2月はほぼ電磁気学だけやっていました。応用物理の授業でも電磁気学自体と銘打った授業は少し扱っていたのですが、磁気分野はほとんど触れられず、微積もほぼ使わない内容だったので、編入試験レベルとはかなりギャップがありました。この分野が一番苦しかったです。ですが、楽しかったです。
まず『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子』の電磁気部分だけを読んで全体像を掴み、その後『マセマ 電磁気学』で試験範囲を一通り学習しました。さらに友人に半ば懇願して『弱点克服 大学生の電磁気学』を借り、その後は黄色い表紙の『電磁気学演習』を学びました。全部を完璧に理解しようとはせず、難しすぎる内容は潔く後回しにしました。
結果的には、このくらいで東大の過去問には十分太刀打ちできる実力がついたと思います。
この頃は試験期間でした。もちろん試験勉強なんかするわけもなく、好きな勉強を優先していました。
あと、この辺りから毎晩30分〜1時間ほど『鉄壁』を見る生活を始めました。英語は嫌いでしたが、単語だけは裏切らないと思いまして。
(平均勉強時間:7〜9時間/日)
3月 数学・熱・波動
春休みに入り、友人と図書館に毎日籠もっていました。今振り返ると、この時期が一番楽しかったです。学校の課題もなく、卒研も始まっていないので、とにかく勉強だけに集中できました。
数学は『編入数学徹底研究』と、『編入数学過去問特訓』を使い、東大の試験範囲である
微分方程式
確率
複素解析
線形代数
の範囲だけを勉強しました。これらは元々ある程度できていたこともあり、10日ほどで終わりました。
物理では熱力学と波動を中心に学習しました。熱力学は『マセマ 熱力学』とその演習書を使いました。一方、波動は納得できる参考書がなかなか見つからず、最終的には水色の表紙の『基礎物理学演習』で熱・波動の分野を学びました。途中で『大学生の初等力学』なども復習しながら、知識の穴を埋めていきました。
勉強時間も自然と伸び、のびのびと勉強できていましたが、受験まで残り100日を切り、この頃からプレッシャーが大きくなってきていました。気が狂って鉄壁を抱いて寝ていました。
平均勉強時間:7〜10時間/日


5年前期
4月 過去問を中心に数物
新学期になり卒研も始まりました。この頃、N先生に勧められた『細野真宏の確率が本当によく分かる本』を一通り終え、ようやく東大の数物の過去問を本格的に解き始めました。最初は当然ミリもできません。ですが、解き続けるうちに問題の雰囲気が少しずつ分かるようになり、気付けば6割前後は安定して取れるようになっていました。10年分ほど解きました。

一方、英語
流石に危機感を覚えました。そこで始めたのがなぜか過去問ではなく『ポレポレ』、こいつは調子に乗っている。当然、難しすぎて玉砕しました。40題くらいまでしか進みませんでしたが、それでも読解力はまあ上がりました。結果オーライでしょう。
また、ドーパミン中毒のせいでこの頃からEDMなど音楽を聞きながらじゃないと勉強できなくなるようになりました。こいつらにはドロップという概念があるので、縁起的にも結構やばい状況でした。
(平均勉強時間:6-8h/日)
5月 英語(から全力で逃げる)
この時期、私は英語から逃げていました本当に逃げていました。
神戸大学(物理学科)
筑波大学(応用理工学類)
筑波大学(物理学類)
の過去問を解いて現実逃避してました。でも、このおかげで物理の力はまあ、伸びたと思います。過去問以外では、それまで使ってきた参考書をひたすら復習し、波動など理解が怪しい部分はGeminiに質問攻めしていました。
正直、この頃は精神的にもかなりきつく、あまり記憶がありません。受験が近づいてきた焦りと、本当に間に合うのかという不安で、勉強時間も少し落ちていました。
(平均勉強時間:5-7h/日?)
6月 追い込み
なんで英語サボったんだろう。この頃になってようやく危機感がマックスになり、東大英語の過去問を3年分ほど解いたりGeminiと泣きながら英作文や和訳の練習をしました。(マジで毎日夜泣いてた)今思えば本当にギリギリで、間に合ったのは、正直かなり運が良かったと思っています。
ちなみに、メンタル不調の時にGeminiと会話するのガチでしんどいです。読んでくださってる方々がこうならないことを願っています。
残りの時間は、とにかく復習をしました。新しい参考書には一切手を出さず、今までやってきた問題を何度も解き直したり、理論的な面を強化しました。編入試験では難問も出ますが、基礎を確実に取ることの方がずっと大切です。
試験3週間前が、一番精神的につらかった時期でした。勉強するの普通につらくなって全然時間取れてなかった。
(平均勉強時間:4-6h/日)

1次試験本番
※2026年度の試験内容に触れています。ネタバレを避けたい方は読み飛ばしてください。問題内容はほぼ記憶を頼りに書いているため、一部誤りがあるかも知れません。当時の心境を実況形式で書いていくので、お見苦しいところがあります。
試験前日
本郷には前日入りし、機山館に宿泊しました。サイゼで昼食をとり、惣菜パンや堅揚げポテトを買い込み、かなりのんびり過ごしていました。この時期は3週間前にメンタルが壊れすぎたせいで吹っ切れて、全く緊張せずに過ごせていました。(写真が全くなくてすみません。)
夜は、ヤマを張って振動波動の総復習をしました。これは後で死ぬほど後悔します。(理由は後述)ですが、試験直前に一つでも安心できる分野が増えると精神的にはかなり楽になるので、結果論ではありますが悪くはなかったと思っています。
余談ですが、恐らくみんな言ってますが前日の夜11時頃に緊急地震速報が鳴り、心臓は死にました。その後寝付けて本当に良かった。翌朝は適当に惣菜パンを食べ、余裕を持って1時間前にホテルを出発し、試験会場へ向かいました。
1.英語
回答用紙は全教科共通で、10mm罫くらいでした。デカい。これ書きにくくねえか、と思いましたが、手が疲れないように3Bのシャー芯を用意していたことや、試験が始まってから突然アドレナリンがドバドバ出だして手がブルンブルン震えまともに書けなかったこともあったため、相性は結構良かった気がします。ただ、邪魔に思った場合は、罫線は無視してもかまわないのでは、と思いました。
回答用紙右下には裏へ続く、続かないというチェックボックスがあります。普通にド忘れして書かずに裏面書いたところがありました。恐らくつけなくても評価にはあまり影響しないと思いますが、気になる人は忘れないようにしてください。
第1問 【英文和訳】AIと論文の査読に関する議論
英文自体は問題なく読み進められて、比較的易しかったかなと思います。ただ、flipとかの訳出がよく分からなく、逃げの直訳をした部分が多々ありました。
回答25分 8割
第2問 【和文英訳】原子力や再生可能エネルギーに関する発電の話
ここに来て、まさかの2,3年前の話題とほぼ同じ話が出ました。2日前ほどに復習していたため、ウッキウキで回答を進められました。分からなかった単語も殆どなかったです。英作文かなり懸念していたので思いっきりニヤニヤしました。
回答20分 8割
第3問 【長文読解】測定基準を決定することの難しさに関する読み物
長文読解も比較的苦手ですが、こちらも語彙が平易でゆっくり解くことができました。読み違いをしていなければ、高めの点数も見込めるかなと思っていました。
回答40分 7割
総合:7~8割?
話題の重複を差し引いても、例年よりかなり易化した印象でした。そのため、もしかしたら差別化のために採点が厳しくなるかも知れないなと危惧していました。結果としてどうだったかは分かりませんが、本番ではかなり手応えを感じられた科目でした。
2.数学
ブドウ糖のinゼリーを1個流し込み昼休憩を済ませて、午後の数学に備えました。
第1問 微分方程式
(1)計算がめんどくさかったり普通に積分が難しい変数分離形 小問5問
与えられた微分方程式のαの値がそれぞれ与えられて、そのときの解を求めよ、のような問題でした。私に解ける問題が少なすぎました。原因ははっきりしていました。というのも、徹底研究の前半を全てすっ飛ばしたツケが回ってきたな、という感覚でした。積分も普通に重く、開始早々バカ焦りました。
(2)微小係数εがかかった非斉次項が存在する連立微分方程式 小問2問
解いて、εが微小なときのグラフをかけという問題でした。めちゃくちゃに重く、計算筋肉がここで果てました。こっちは解けましたが、(1)が壊滅過ぎて結構焦りました。計算ミス絶対してるだろな、という疑念だけを残して次へ。
回答30分 3~4割
第2問 確率
ギャンブラーの破産問題?という問題が出ました。何、そんなものは知らない。
誘導があったため問題のうち3分の2までは恐らくほぼ確実に取れています。ただ、この問題の漸化式は多分知らないと解けないと思います。知識ゲー過ぎてつらかったです。俺の夢はここで終わりなんだなと思いました。
回答20分 6割
(ちなみに、後から聞いた話では、十数年前にも似た内容が出題されていたようです。過去問データベースが残っている高専もあるらしく、地域差を感じました。)
第3問 複素解析
(1)~(3)までは例年通り、比較的素直な問題でした。
ところが、(4)の様子がおかしく、いつもの通り留数定理を用いて計算するんでしょうが、cos2θを複素表示する必要があり、これだと四次方程式を解くことになってしまいます。
本当に?ここで私は血迷い、まあ解けるだろと、そのまま解き進めました。すると、二重根号がきれいに消える。これは流石に差が付いただろ!と期待しながら解き進めました。
しかし、積分値がなんと負になったのです。記憶の限りでは、どう考えても被積分関数の概形から見て負になることが想像できないのです。天を仰ぎました。ここまで30分以上格闘したことを評価してください、と藁にも縋る思いで書き切り、最後の問題に進みました。次の問題までバカ難しかったらこの時点で普通に負けていました。
回答40分 7~9割(願)
第4問 線形代数
救世主
今までの問題がかなり難しかったのもあり、ここはかなりイージーでした。普通に対角化とかする典型問題が中心で、突飛なことをさせない問題構成。何より、一番最後の問題で検算みたいなことができたので、合っていることがほぼほぼ保証されたので安心しました。
回答25分 10割
総合:6~7割?
去年が難しすぎて感覚がどれくらいバグってるかは分かりませんが、例年からは微難化のように感じました。でも、普通に難しかったです。この時点では、英語は悪くなかったし、数学も最低限は戦えた。まだ可能性は残されていると高を括っていました。しかしこのときは絶望が両手を広げて近づいて来ていることなんて知る由もありませんでした。
3.物理
物理工志望なので物理3問選択です。こちらも余談ですが、友人に化学系で2人受験したものの、休憩時間に周りから聞こえてくる話題は殆ど物理の話ばかりでした。もちろん母集団が偏っていた可能性はありますが、化学系
志望の方は結構少ないのかな、と感じました。
物理については、あまり記憶がないです。そのため、以下は自分の記憶に加えて、友人の体験記を参考にさせていただきながら書きました。
第1問 剛体力学
円錐の慣性モーメントを求める問題でした。円盤の慣性モーメントを求め、その結果を利用しながら、円錐の種々の向きや位置における慣性モーメントを求めていく構成だったと思います。
小問10問←?
確実に時間が足りない、ラムネを食べておくべきだった。
数学の計算が比較的速いことに自信はあるけど、モデル化から立式までの流れはめちゃくそ遅い。この弱点が本番で見事に刺さり、絶望せずにはいられませんでした。
めちゃくちゃ頑張ったけど、30分で解けたのは(6)か(7)まで。どんな状況でも絶対に30分以上は固執しないと、そう決めていたので、後半の問題は完全に空欄にして次へ進みました。手先が冷たくなる感覚がしました。
回答30分 5~6割
第2問 電磁気学
導体棒に一様電流が流れていて、その磁場を求め、単位長さあたりの導体棒の中の磁場エネルギーを求める問題だったと思います。その後、無限に長い電気双曲棒(?)の電位とか電場とかを求めたりして、その後小問が2つ続く構成だったと思います。この難易度で何気に小問8問あったそうです。狂ってる
焦りすぎてテストの記憶が曖昧になっています。電気双曲棒の時点でめちゃくちゃ時間を食い、もう少し健闘できたかなという後悔はありますが、その後の小問はもう何が何だか分からなくて自壊しました、ここでも30分使い切り後半は完全に空欄で次へ進みました。
回答30分 4~5割
第3問 熱力学
ヤマが外れました。こんなに絶望したのは人生で初めてじゃないかって言うくらい絶望しました。前日に振動波動を復習していました。熱力学だった。普通にマセマ熱力復習しておけば少しでも楽に解けそうな問題が多くて絶望しました。
小問10問でした。
お前マジか。記憶の限りでは、スターリングサイクルとエリクソンサイクル(?)の2つのサイクルに関する考察の問題だった、ような気が、します
どっちが熱効率が良いか、温度変化を微小にしたときなにかがどうなる、ポアソンの式を導出しなさい、のような問題でしたか。もうほぼ全部重くてそんな断片的な点しか覚えてないです。今まで空欄を作りすぎたから、なんとかして空欄を作らないように意地でもなにかを書こうと思いました、最後の問題なんか「~~だと思う。」とかあからさまに混乱してる文書いて採点者を困惑させました。
回答30分 5割
総合:5割、ワンチャンもっと低い
現実を見せつけられました。まさかこんなにできないとは思いませんでした。
(試験後、2次試験会場で他の受験生と話して初めて知ったのですが、今年は難化とかじゃなくて悪化だったようです。自分の点数が低いことに変わりはありませんが。少しだけ救われたのを覚えています。)
終。試験終了後は、何も食わずに友人と足早に家へ帰り、それから二日間くらいは廃人として過ごしました。
1次試験発表
1次試験の発表は授業中でした。終わったら研究室でゆっくり現実を受け止めようと思っていました。ところが、友人が番号あるよ、と教えてきてくれて、番号を確認しました。なんで?

物理が物理だったので受かる未来が全く見えませんでした。もちろん嬉しかったです。でも、それ以上にマジで受かってるのか?っていう気持ちの方が大きかった気がします。しかし、浮かれている暇はありません。2次試験まで時間は殆どなかったので、その日から直ぐに面接対策を再開しました。面接対策は4月くらいから研究室の先生に練習に付き合ってもらっていたので、直前になって慌てたり、そのようなことは特にありませんでした。本当に感謝です。
2次試験本番
集合時間が13時過ぎだったので、当日電車で本郷へ向かいました。まさかまたここに来られるとは思っていませんでした。1時間半ほど現地に早く着いたところ、その場の流れで石川高専や明石高専の編入生と仲良くなり、色々情報交換ができました。(陰キャだけど頑張ってインスタとかラインとか交換しました。)物理やっぱりやばかったみたいです。それが知れただけでも大変救われました。
面接室は、例年通り先生方がL字型に8名ほど座っていました。恐らく受験生の中で受かっている各学科から先生が1人ずつ来られていたのだと思います。
面接の内容は以下のような感じでした。
○名前、受験番号
○所属高専、学科
①物理工学科の先生から
○志望理由書の深掘り
・ここってどういう意味?
・興味持ってる研究めちゃくちゃ難しいけど大丈夫そう?←怖すぎ
・言えなくてもいいけど興味ある研究室ある?
②計数工学科の先生から
○第2希望として計数工学科を選んだ理由は?
○高専でやってる研究はどんなもの?
緊張しました。コミュ障なので一つ質問されるたびに言葉には詰まり、説明も途轍もなく下手でうまく伝えられない、という感じで一回の返答にめちゃくちゃ時間をかけてしまっているため、あまり多くの内容を質問してくださることができませんでした。ただ、面接自体はかなり和やかな印象でした。
合格発表
面接が終わってから発表までは、何も手に付きませんでした。勉強しようとしても集中できず、ずっとネトフリを見ていたりゲームをしたりしていました。この頃は途轍もない猛暑だったので、暑さのせいです。面接まで呼ばれたなら流石に落とされることはないだろう、とは言っても第二志望を計数にしてしまっていることをとにかく懸念していたので、怖かったです。
結果は授業中でしたが、席が後ろの方だったので14時ぴったりに見ました。

ありました。よかった。それしか言葉が出ませんでした。試験が終わった日は、絶対に落ちたと思っていました。それなのに、こうして合格をいただくことができて、この体験記を書いています。この今ですらすごい夢見心地です。
点数開示
8/6に点数開示が届きましたので追記します。

予想 結果
英語 75% 64%
数学 65% 66.25%
理科 50% 66%
総合 63.3% 65.5%
バランスが良い!嬉しい!
予想点数はかなり希望的観測が過ぎたかなと反省していたところがありましたが、大方総合点数は予想通りで満足しました。それより、全教科で6割を超えることを目標にしていたので、それが達成できてとても嬉しい!
これを見て分かるように、傾斜配点や補正がかかることはほぼ間違いないと言っても差し支えないでしょう。
使用した参考書・教材
以下に使用した参考書を記載しますが、それぞれ全てを学習したわけではなく、試験範囲と考えられるところのみを学習しました。
数学
演習をたくさんしました。私はやりませんでしたが、証明などを自力で追いかけ、手癖で解くだけでなく、完璧な理解を目指すと知識が盤石になりすごく強いと思います。
編入数学徹底研究 - 桜井基晴
編入数学過去問特訓 - 桜井基晴
細野真宏の確率が本当によく分かる本 - 細野真宏
東大過去問10年分
物理
時間がなくてあまり多くの問題を解くことができませんでしたが、演習したりない方は、詳解力学演習や詳解電磁気学演習というカステラみたいな色のめちゃくちゃ問題数が多い本に手を出してみると良いかもしれません。(本当に俗にカステラ本って言われてます。私の周りだけ?)
物理のエッセンス [力学・波動] - 浜島清利
弱点克服大学生の初等力学 - 石川裕
物理のエッセンス [熱・電磁気・原子] - 浜島清利
電磁気学キャンパス・ゼミ - 馬場敬之
弱点克服大学生の電磁気学 - 石川裕
電磁気学演習 - 北川盈雄 / 山村泰道
熱力学キャンパス・ゼミ - 馬場敬之
演習 熱力学キャンパス・ゼミ - 馬場敬之
基礎物理学演習 - 後藤憲一 / 小早川惠三 / 國友正和
東大過去問10年分
筑波大応用理工学類過去問3年分
筑波大物理学類過去問3年分
神大物理学科過去問5年分
英語
私はポレポレを使いましたが、鉄壁とLLMのみでかなり戦えるようになると思います。
鉄壁 - 鉄緑会英語科
ポレポレ - 西きょうじ
終わりに
めちゃくちゃつらかった。死ぬかと思った。(誇張)
でも、いざ終わってみると、不思議と受かったという事実以上に、ここまでやりきれた、0からほぼ自力で走りきることができたという達成感の方が大きく残りました。今までの人生で、こんなに、自分で自分を褒められるくらい頑張った経験なんてありませんでした。だから、この受験を通して得られた自己肯定感は、合格そのものと同じくらい、とても大きい収穫だったなと感じています。
ここまで読んでくださった方ならお気付きかも知れませんが、私の勉強量は他の体験記と比べて圧倒的に少ない方です。もともとの数学の貯金があったからかも知れませんし、運が良かっただけなのかも知れません。正直、後者の方が重みとして大きいはずですが、自分でも分かりません。それでも、こんなやつでも合格できたという事実が、どなたかの励みになっていただければ嬉しく思います。
この体験記が、これから東大編入を目指す方々の参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
2026/07/26 公開
2026/08/11 点数開示追記
