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非公式企画「BIGMAMAクリエイト」の話

 10月2日。BIGMAMAのライブを観たその帰り道、私の心は幸福な余韻に満たされた一方で、あるフラストレーションを抱えていました。

 「BIGMAMA、依然として過小評価なのでは?」

 2006年の1stミニアルバム「short films」リリース以来、ワンマン公演はもちろん出演した各地でのフェスやイベントも大盛況、作品のリリースやライブをひとつひとつ着実に積み重ねて2017年には初の日本武道館公演も行われました。
 2021年5月9日(母の日)にはドラマーとして新メンバーのビスたんことBucket Banquet Bis氏が正式加入し、秋の全国ツアーも無事完結。常に最高を更新しているバンドです。傍目にはロックバンドとして充分しっかり認知された存在だと思われるのかもしれません。

 ですが、私の好きなBIGMAMAは正直まだまだ世の中に知られていない気がするのです。
 モッシュやダイブを誘うツービートからしっとり沁み入るバラードまで幅広く、それでいてどの楽曲も一貫してBIGMAMAらしさを纏っていて。ロマンチックで現実主義、クールでシュールで熱量高め、不幸を遠ざける至高の音楽。バイオリニストとバケツを擁したこの唯一無二のバンドを、もっともっと世の中に広めたい。

 そこで、自分の趣味・特技である「絵」を使って何かできないだろうかと考えたのがこのクリエイト企画でした。
 特技、とは言ったものの私は決して絵が上手いわけではありません。普段まったく描かない人から見れば私は“描ける側”に入るらしいけれども、まわりには素敵な絵を描く人がそりゃもう沢山いらっしゃいます。“上を見上げて劣等感”を抱くには充分すぎるほど。
 じゃあなんでやるの、と言われたら、不器用な自分にできることは限られているからです。まわりと比べたら上手くはないけど、最大限できることをやるしかないでしょうと。

 企画の概要を説明すると、先ほども触れた秋の全国ツアー「heart heat beat Tour 2021」のセットリスト全25曲について1曲ずつイメージアートを描き、1日1枚SNSに投稿して「BIGMAMAはいいぞ」という思いを発信していくものです。

 かねてより「セットリストを題材にして絵を描く」というアイデアそのものはずっと温めてきたのですが、時間といい体力といいそう簡単には実現できず(単に私のキャパシティ不足です)、自分の中ではようやくできた!という感覚が強くあります。ずっとやりたかったんです、これ。

 ここでいう「イメージアート」とは、

・楽曲を聴いて得たイメージを絵で表現すること
・演奏するバンドご本人の姿は一切描かないこと

という定義を自分なりに設けました。
 一般的にファンアートと呼ばれる類いのものはご本人の姿を描いているものがほとんどであり、正直なところそっちのほうがSNSでの反応は大きいです。いいねやRTが伸びやすい。
 しかし、それだと諸々の権利(肖像権etc)に関する判断がかなり難しかったり、「すでにBIGMAMAを好きな人たち」にしか見てもらいにくいのも事実です。そもそも、そういったファンアートの類いをオープンにやること自体が果たしてOKなのか?というところから話が始まってしまいます。
 今回の目的はあくまで「BIGMAMAを広めること」であり、私がBIGMAMAの名前を借りて個人的に有名になることではないのです。(まあ有名なほうが影響力も大きくなるので結果としてより多くの人に広められるのですが……。)

 よって、イメージアート=ご本人を描かない形であれば、「絵×音楽」の手法で大好きなバンドを合法的かつ自分らしく宣伝できるのではなかろうか?と考えてこのような方法に着地しました。

 また、私はこのクリエイト企画を今回限りのもので終わらせたくはありません。
今後もささやかに大胆に(どっちやねん)継続したいと思っています。
 そこで「 #BIGMAMAcreate 」というハッシュタグを作りました。BIGMAMAファンで絵や音楽や映像、その他なんでも表現や創作が好きな方々が、このタグを使って「BIGMAMAはいいぞ」と世に発信してくれたらいいな、という望みがあります。
 ちなみにタグはいろいろ考えてみたんですけど、SNSで#BIGMAMAで検索をかけると海外の投稿がヒットするんですよね(特にInstagram)。
 派生のタグも既存のものがいくつかあって、最初は「#BIGMAMAcreates」にしようと思ったのですが、既に使われていたので文法上ちょっと違和感はあるけれど単数形のcreateにしました。
 「#MAMAクリエイト」「#MAMAcreate」も考えたんですが、バンド名フルで入れないと宣伝にならないし、「ママ」や「MAMA」を入れるとバンドではなく本当のお母さんたちが検索結果に出てくるのでやめました。

 ところでなぜクリエイトという言葉にこだわるかというと理由は単純、略して「ママクリ」になるから。(※BIGMAMAは毎年クリスマスにライブを行っており、通称“ママクリ”と呼ばれております)
さすがに#ママクリは本家にご迷惑なので却下しましたが、いつかはこのタグや企画が本家ママクリに並ぶ盛り上がりを見せてくれたらいいね、というでかすぎる野望も一応記しておきます。

 とはいえハッシュタグ自体はわりとなんでもよくて、世の中の誰かがBIGMAMAに出会うチャンスを増やせたらそれでいいし、そうならなければ意味がないのです。

 更新はほぼ毎日行って現在11曲目まで投稿しましたが、感触としてはうーーーーーん……?という感じです。(要するに芳しくない)

 数字だけ見ると全然伸びていませんね、えへへ……。
 私がさほどフォロワーも多くなく、SNSの宣伝も下手くそなのでまあこんなもんかなと。載せるタイミングとかコメントとかもう少し工夫が必要かなぁ。本音をいうとRTがもっと伸びてほしいところ。
 BIGMAMAを知らない人や、なんとなく興味あるけど沼には落ちていませんという層へ届いてほしいので、最低限2桁RTは目標にしたいかな。

 でも、開始して2~3日のあいだにちゃんと成果がありまして。
 2人のフォロワーが「重い腰をあげて初めてBIGMAMAを聴いたらかっこよくて、何で今まで知らなかったんだろうと思った」「普段は新しい音楽を探すエネルギーがなかなか湧いてこないけれど、聴いてみたらすごく良くてYouTubeのチャンネル登録した」と言ってくださったんです。
 たった2人、と思われるかもしれませんが、私は大きな一歩だと思っています。
 この企画で大事にしたいことがあって、決して「好きになれ!」と押し付けたくはないんです。いくら良い音楽だって好みは人それぞれですから。あくまでも「いいぞ」なんです。

 こんな企画をやっといてなんですが、人からオススメされたものに心の底から興味を持てることってそんなに多くないと思うんです。こちらがいくら一生懸命に勧めても、相手がその気で聞いてくれなかったら届くこともないわけで。ましてやそれを「良いと思う」「好きになる」のはめちゃくちゃハードル高いですよね。
 今回はそれを達成できた。友達だから聴いてあげたよ、みたいなうわべのもんじゃなくて、きちんとBIGMAMAに興味を示してくれる人がいた。私はもうすでに、この企画をやってよかったと思っています。
 始める前はドキドキでした。バンドにご迷惑はかからないだろうか、ファンの人は不快に思うだろうか、全然見てもらえなくてスベったら嫌だな、などと脳内を駆けめぐるネガティブな予測の数々。
 でも、バンドへの迷惑がなるべくかからない工夫はしたつもりだし(至らぬ点があったらTwitterでも記事のコメントでも助言をいただけると助かります)、ファンの間でこういった絵を描くことを受け入れてくれる人とそうでない人がいるのはBIGMAMAに限らずどこでもそうだし。
 となると、リスクは私がスベるぐらいなわけで。それならやったほうが良くない?私がひとりで恥かいて終わるだけで済むなら、やるしかないのでは?

 そして今に至ります。
 セトリ企画はまだ折り返しにも到達していません。まだまだ続きます。もしもこの記事をきっかけに知っていただけた方がいたら、ぜひTwitterとInstagramをチェックしてもらえると嬉しいです。
 ひっそりいいねを押す気持ちもわかるんですが、企画の性質上、できれば拡散などしてもらえるとなお喜びます。
 あわよくば、今これを読んでいるあなたがBIGMAMAファンなのであれば、ぜひイメージアートを描いたりBIGMAMAに影響を受けたオリジナル曲を作ったり、あなたの特技と掛け合わせてBIGMAMAを布教するきっかけになったら幸いです。(裏テーマとして、いつかファンの中からお仕事としてBIGMAMAを宣伝する役割を担う人が出てきたらマジでめちゃくちゃ素敵なことだと思っています。誰サンの絵本しかり。)

 ここまで読んでくださるほど興味を持っている方は、もうさすがに1曲ぐらい再生してくれたんじゃないかと思いますけど、一応念を押しておきますね。

 BIGMAMAは、いいぞ。


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