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あなたの会社は、いつのまにか「下請け」にされているかもしれない

もし、あなたの会社の仕事のやり方や利益の出し方が、5年後にはまったく別のルールで動いているとしたら——。

そんな話をすると、大げさだと思われるかもしれません。でも今、建設業界で起きていることを知ると、これは決して他人事ではないと感じます。

「効率化のためのロボット開発」の裏側にあるもの

清水建設が、国内最高層のビル建設プロジェクトで、ロボットによる自動施工の取り組みを本格化させています。ソニーという、建設とはまったく畑違いの企業と組んでのプロジェクトです。

ニュースだけを見ると、「大手ゼネコンが最新技術を取り入れている」という、よくある効率化の話に見えます。でも、その裏側をよく見てみると、話はもっと大きなところにつながっています。

これは、単に「作業を自動化する」という話ではありません。「現場を最もよく知るAI」を誰が握るか という、業界そのものの主導権争いなのです。

「データを持つ側」と「データを提供する側」に分かれていく

現場で働くロボットが集めた映像や動きのデータは、AIをどんどん賢くしていきます。そして、賢くなったAIが、また現場に戻って精度を上げていく。この循環が一度回り始めると、そのデータを持たない会社は、もう追いつけなくなります。

これが行き着く先に何が起きるか。想像してみてください。

これまで「建物を作って利益を得る」立場だったゼネコンが、自社で育てたAIの「頭脳」を、他の会社に貸し出す立場に変わっていく可能性があるのです。作る側だった会社が、いつのまにか「仕組みを貸す側」と「仕組みを借りる側」に分かれていく。

もしあなたの会社が、この「仕組みを借りる側」に回ってしまったら——。どれだけ現場の腕がよくても、利益の主導権は、基盤を握る側に握られてしまうかもしれません。

これは、建設業だけの話ではない

こうした構造は、実は建設業に限った話ではありません。かつてスマートフォンの世界で、AppleやGoogleが「OS」を握ることで、端末を作るメーカーよりも大きな利益を手にしたように、あらゆる業界で「基盤を握る側」と「基盤の上で働く側」への分かれ道が、静かに進み始めています。

もしかしたら、あなたの業界でも、すでに同じことが起き始めているかもしれません。

大切なのは、不安がることではなく「立ち位置」を選ぶこと

こう聞くと、不安になる方もいるかもしれません。でも、伝えたいのはその逆です。

この構造をまだ知らない人が多いからこそ、早めに理解できた人には、選べる余地がまだ十分にあります。「作る側」で腕を磨き続けるのか、「基盤を作る側」に回るのか、それとも「基盤を使いこなして、現場と技術をつなぐ立場」を目指すのか。

どの道を選ぶにしても、まずは今、業界の裏側で何が起きているのかを正確に知ることから始まります。

清水建設とソニーの提携の技術的な仕組みや、この先どんな未来が待っているのかについて、もう少し詳しく知りたい方のために、Substackで解説記事を書いています。ご自身のキャリアを考えるきっかけとして、よろしければのぞいてみてください。

👉 続きはこちらから読めます。【フィジカルAI 第4回】「AIエコシステム」という覇権争い。 - by フィティ - AI時代の建築家の生き方

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