🌸腸活アプローチ!自閉スペクトラム症の異食症を防ぐ脳腸相関の科学 | 発達障害 | グレーゾーン | 生きづらさ | 大人の発達障害 | 発達特性 | ニューロダイバーシティ | 海外研究 |
こんにちは、春乃ひかりです。
「子どもが服やクッションの角を強引に噛みちぎる行動(異食)がやめられない」
「食べられないものを口にするのを見張るのに、精神的に疲れ果ててしまっている」
発達特性(特に自閉スペクトラム症など)を持つお子さんを育てる中で、このように異食行動に悩み、毎日のように目を離せず、心身ともに疲れ切っている保護者の方は少なくありません。
近年では、発達障害と小児医学の研究から、異食は口だけの問題ではなく、便秘などの消化器症状や腸の状態が関係している可能性も指摘されています。
今回は、自閉症のお子さんにみられる異食行動について、腸と脳のつながりという視点から考えてみたいと思います。
1.脳と腸はつながっている脳腸相関
近年の研究では、自閉スペクトラム症のある子どもは、
・便秘
・お腹の張り
・胃腸の不調
などを抱えやすいことが報告されています。
長男も小さい頃から便秘でおへその左下を押してみたり、
のの字マッサージをしていました。
今もたまに便秘で腹痛になるので浣腸も常備しています。
また、一部の研究では、こうした胃腸の不調が、不安やイライラ、問題行動と関連している可能性も示されています。
人間の脳と腸は、自律神経やホルモン、腸内細菌などを介してお互いに影響し合っています。
これを脳腸相関(Brain-Gut Connection)と呼びます。
発達特性のあるお子さんの中には、
「お腹が痛い」
「苦しい」
という感覚を言葉で伝えることが苦手な子もいます。
そのため、不快感をうまく表現できず、噛む刺激を求める行動につながっている可能性も考えられています。
もちろん異食の原因は一つではありませんが、お腹の不調が影響しているケースもあるため、体調にも目を向けることが大切です。
2.お腹の健康に目を向ける
異食行動があると、どうしても
「口に入れないようにすること」
ばかりに意識が向きます。
しかし、お腹の状態を整えることも大切な視点です。
例えば、
・便秘が続いていないか確認する
・十分な水分を摂る
・医師と相談しながら便秘治療を行う
・食物繊維や発酵食品などを無理のない範囲で取り入れる
などが挙げられます。
また、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスについても研究が進んでいますが、効果には個人差があるため、必要に応じて医師へ相談しながら取り入れることが大切です。
お腹の不快感が軽くなることで、結果として落ち着きやすくなるお子さんもいます。
3.身体のサインに目を向ける
一見すると「困った行動」に見えても、その背景には身体の不調が隠れていることがあります。
「言うことを聞かない」
ではなく、
「何か身体からのサインが出ていないかな?」
という視点で見てみることも大切です。
実際に、便秘が改善したことで落ち着きやすくなったという報告もあります。
もちろん、すべてのお子さんに当てはまるわけではありません。
それでも、体調を整えることは、お子さんが安心して過ごすための土台になります。
4.今日からできる小さな一歩
お子さんが食べ物ではないものを口に入れようとしたときは、
まずは、
叱る前に、
「今日はお通じがあったかな?」
「お腹は張っていないかな?」
と体調を確認し、水分補給などできることから始めてみる
ことから始めてみませんか。
異食だけに目を向けるのではなく、身体全体の状態を見ることが、お子さんへの理解につながることがあります。
偏食が強いお子さんへの栄養の工夫や、便秘対策については、小児科や管理栄養士などの専門家と相談しながら進めることもおすすめです。
異食行動は、単なる「困った癖」ではなく、
身体や心からのサインである可能性があります。
口元だけを見るのではなく、お腹の調子や体調にも目を向けることで、新しい気づきにつながることもあります。
今回の内容について、あなたのご家庭では、お子さんの便秘や下痢など胃腸の調子と、パニックやこだわり行動との関係を感じたことはありますか?
ぜひコメントで教えてくださいね。
春乃ひかりでした。
用語解説
脳腸相関(Brain-Gut Connection)
脳と腸が自律神経やホルモンなどを介して互いに影響し合う仕組みです。近年では、腸の状態が心や行動にも関係する可能性について研究が進められています。
プロバイオティクス(Probiotics)
乳酸菌やビフィズス菌など、腸内環境を整える働きが期待される生きた微生物のことです。食品やサプリメントとして利用されていますが、効果には個人差があります。


