【AuDHD】自閉症とADHDが重なる子どもの理解──“AuDHD”という新しい視点で見えてくる支援のヒント
こんにちは、ファイです。
毎日の子育ての中で、「この子は集中できないのに、好きなことには驚くほど没頭する…」と感じたことはありませんか?
実はこうした特徴は、「自閉症」と「ADHD」の両方の特性が関係している可能性があります。最近、海外ではこのような状態を「AuDHD(オーディーエイチディー)」という言葉で表現することが増えてきました。
この記事では、海外の研究や専門家の知見をもとに、AuDHDの特徴と支援のヒントをわかりやすく解説します。
「なぜこんな行動をするのか?」という疑問が、「そういう特性なんだ」と少しでも安心に変わるきっかけになれば嬉しいです。
1.AuDHDとは何か?
海外の専門機関によると、AuDHDとは「自閉スペクトラム症(ASD)」と「注意欠如・多動症(ADHD)」の両方の特性を持つ状態を指す言葉です。
正式な診断名ではありませんが、「両方の特性が重なったときの独特な困りごと」を理解するための概念として使われています。
また、研究では自閉症の子どもの約50〜70%にADHDの特性も見られるとされています。
つまり、「どちらか一方」ではなく、「両方ある」というのは珍しいことではないのです。
2.特性が“強まる”だけでなく“ぶつかる”こともある
AuDHDの大きな特徴は、単に特性が足し算されるのではなく、複雑に影響し合う点です。
①注意の特性
・自閉症:好きなことに強く集中する
・ADHD:集中そのものが難しい
この結果、
👉「やりたいことには没頭するが、それ以外は全く手につかない」
という状態が起きやすくなります。
②対人関係の難しさ
・自閉症:相手の気持ちや空気を読みづらい
・ADHD:衝動的に話す、割り込む
これが重なると、
👉「空気が読めない+勢いで話してしまう」
という形で、人間関係の難しさが強まることがあります。
③感情コントロール(情動調整)
専門家によると、両方の特性がある子は「感情の爆発」が起きやすい傾向があります。
・自閉症:環境の変化や感覚刺激でパニック
・ADHD:衝動的に感情が一気に高まる
👉結果として、「突然怒る・泣く」ように見える行動につながります。
3.「矛盾する特性」に苦しむ子どもたち
AuDHDの子どもは、こんな葛藤を抱えることがあります。
・「きちんと片付けたい(自閉)」
でも「行動に移せない(ADHD)」
・「決まったルールが安心(自閉)」
でも「衝動的に破ってしまう(ADHD)」
海外の専門家は、このような状態を「自分の中で特性が引っ張り合っている」と表現しています。
これは本人の努力不足ではなく、脳の特性によるものです。
4.不安や自己肯定感の低下につながりやすい理由
研究では、AuDHDの子どもは不安や抑うつのリスクが高まる可能性が指摘されています。
その背景には、
・人間関係のつまずき
・「自分だけ違う」という感覚
・周囲から誤解されやすい経験
があります。
つまり、「できないこと」そのものよりも、
👉「理解されない経験」が心に影響するのです。
5.今日からできる関わり方のヒント
では、家庭ではどのように関わればよいのでしょうか?
ステップ①:「できない理由」を言語化する
例:
「やりたくないんじゃなくて、始めるのが難しいんだね」
👉子ども自身が自分を理解する第一歩になります
ステップ②:環境でサポートする
・やることを1つずつ提示
・視覚的なスケジュールを使う
・選択肢を減らす
👉実行機能(計画して実行する力)を補います
ステップ③:感情の予兆に気づく練習
・「今ちょっとイライラしてる?」
・「体どんな感じ?」
👉感情の“爆発前”に気づく力を育てます
ステップ④:成功体験を増やす
・好きなことを活かす
・小さな達成を積み重ねる
👉自己肯定感を守る土台になります
6.専門家の視点:支援は「チーム」で行う
海外では、
・家庭
・学校
・専門家
が連携する「360度支援」が重要とされています。
また、必要に応じて薬物療法が併用されることもありますが、
👉目的は「子どもが力を発揮しやすくすること」です。
まとめ
AuDHDという視点を持つことで、
・なぜ行動がちぐはぐなのか
・なぜ感情が強く出るのか
が「理解できるもの」に変わります。
子どもは決して「困った子」ではなく、
👉「困りごとを抱えている子」です。
そして同時に、
・好きなことへの集中力
・独自の視点
・エネルギーの強さ
といった大きな強みも持っています。
保護者の関わり方ひとつで、その強みはぐっと伸びていきます。
もしよければ、
「うちの子にも当てはまるかも」と感じた場面や、
日々の中で悩んでいることがあれば、ぜひコメントで教えてください。

