第5章 ロサンゼルス——成功と失敗のあいだで
ロサンゼルスは、私が成功も失敗も手にした街だ。
乾いた風と光がどこまでも続く。
空港を出た瞬間のあの“軽さ”を、私はいまでも覚えている。
インドの混沌も、ニューヨークの冷たさも、パリの気まぐれさもない。
この街には、ただ「どう生きてもいいよ」という空気が漂っていた。
でも、だからこそ怖かった。
自分の判断も、努力も、すべて“自己責任”で問われる場所。
チャンスと罠が同じ顔をして笑っているような街。
ここで私は、夢のような成功と、
そしてその夢が崩れる瞬間の静けさ、両方を味わった。
まだまだ紡ぐロスのエピソード
