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【エンジニア転職の限界】PM もスペシャリストも無理だった 30 代後半の僕が、年収 1000 万行かないテクサポで心身の平穏を掴むまでの生存戦略

夜中、布団の中でスマホを握りしめ、「エンジニア 転職 限界」「エンジニア 30代 40代 キャリア」などと検索しては、モヤモヤとした不安で目が冴える。日中もずっとモニタをみてるから目が疲れた。動画をみて、一瞬意識が高まったり現実に戻ったり、さらに目が疲れて寝落ちして、迎えたくない朝が来る。僕がいまよりだいぶ若かったら、そんな感じの生活をしていそう。

世間のキャリア論は、僕には眩しすぎる。見ているだけで苦しい。

  • これからは AI、新技術キャッチアップ

  • 35 歳を過ぎたらプロジェクトマネージャーかスペシャリスト二択

現場最前線で戦っているエンジニアの本音はどうなんだぜ?

  • 新技術の椅子取りゲーム疲れた

  • 定例のたび、進捗や仕様で詰められる「公開処刑」で心ズタズタ

かつての僕は、まさにその地獄の中にいた。

■開発前線の限界、そして、自分を鼓舞するために通ったカフェでの最後通告

30 代後半、僕は開発エンジニアとして激務に追われていた。連日の深夜作業、次々に発生するリリース後トラブル、高負荷対応。「会社にやられる」と本気で怯えて、追い詰められ、ついに心が折れて会社に行けなくなった。

休職中、当時の部長に呼び出されたのは、日中のカフェだった。

そのカフェは、早朝まだ静かな時間に、お気に入りのメモ帳を開いて、頭のごちゃごちゃを書き出しまくり、自分と向き合いまくったオアシス。そこで言われた言葉は、いまも忘れられない。

「はっきり言ってこの会社相当ぬるいよ。おまえ外資なんか行ったら、1週間持たないだろうな。もう要らないです。」

かなり長いこと開発エンジニアとして過ごしてきたから、目の前が真っ暗になった。悔しい、情けない、自分にはエンジニアとしての価値が1ミリもないように思った。ショックを感じながら、「やっぱりそうだよな」と、受け止めたが、後から激しい怒りと自己嫌悪が湧き上がってきて、アタマがおかしくなりそうだった。

「キャリアの王道」から脱落した僕は、もう終わりだと思った。

■ところが、椅子取りゲームを降りたら

数ヶ月の休職を経て復職した僕は異動。元の開発ではなく、別の部門の席に座ることになった。

要らない認定された奴を、受け入れてくれる部門があってありがたかったが、最初はプライドが邪魔した。休職前のチームメンバーに顔を合わせるのが、とにかく恐怖。こわばる。胃もキリキリする。しかし、いざ新しい部門で手を動かしていくと……ある事に気がついたのだった。

「開発時代のアレもコレも知っている俺みたいな奴がここに来ると、おかしいほど自分にとって良いことがありそう」

周囲のメンバーが、仕様の理解やインフラの挙動で要領を得ずに迷っているところに入ると、開発やインフラと対等に話ができる。また、社内には、よくわからない処理や、サーバー、DB、化石のようなシステム構成がアホほどある。でも、開発時代には、次から次へと退職者が残していく、こうした意味不明な仕組み全て、事故を起こしながら、トレースして把握しきるのが当たり前だった。また、そういうのを設計し用意するところから始めるのが当たり前だった。

ここは、テクニカルサポートを生業とする部門。

裏側まで見える自分のノウハウや知識は、新しい現場で、圧倒的な強みだったのだ。日々起こる、ワケの分からない事象について、困ってる誰かをすぐ助けてあげたり、かみ砕いて説明してあげると、信じられないほど感謝された。

明らかな優位性が、新たなフィールドにはあった。椅子取りゲームから降りたところに、自分にとってのブルーオーシャンがあった。

■1000 万には届かない。残業も面倒なこともある。でも凡人でいられる、最高のサバイバル環境。

現在、僕は手を動かす管理職として、心身の平穏を完全に保ったまま働き続けている。現場の課題を見つけては、自分のスキルをフル活用して、ちょっとした自動化、手作業をラクにするようなことも、楽しく続けている。持っているノウハウは、全て有効活用できる状態。

そして、お金。エリート IT コンサルや、スペシャルなフリーランスのようなレベルではないが、「前線から一歩退いた生き方」にしては、十分すぎるほど割に合う給与水準だ。

週末は大量の肉を小分けにして料理を楽しみ、子の成長を特等席で見守る時間的な余白がある。ゲームで一日をムダ遣いすることもできる。あの絶望の淵にいた僕がだ。

当時の僕に声をかけてあげたい。どうか絶望するな、自分をそれ以上痛めつけのはもうやめよう、と。

エンジニアの生きる道は前線で戦い続けることだけじゃない。その泥臭くて、生々しい経験をスライドさせてサバイブする「第3のルート」が確実に存在する。それは、世間のキャリア論には出てこない。

そのステップやメンタルをニュートラルに保つための思考法について、これから、少しずつ話していきたいと思う。


💡現場の椅子取りゲームに疲れたみなさんへ

組織のバグや理不尽。キャリアの不安を、ユーモアと一滴の本質で乗りこなすエッセイをマガジンにまとめました。完璧を求められて、息が詰まりそうなとき、ふらっと立ち寄ってみてください。


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