秋を撮りに行く。予定どおりにいかないのも、また楽しい。
彼岸花に始まり、コスモス、そして紅葉へ。
秋になると、今年もあの場所へ撮りに行こうと思います。毎年、同じ頃に出かけるのですが、同じ景色が待っているとは限りません。
もう見頃を過ぎていたり、反対に、まだまだ秋の気配が薄かったり。
こちらはカレンダーを見て出かけるけれど、自然は自然のペースで進んでいるんですよね。
そんな秋の撮影で、毎回悩むのがレンズ選びです。
花の細かなところを撮るならマクロ。少し離れたところから背景を整理するなら望遠。目の前に広がる秋を写すなら広角。
考え始めると、なかなか決まりません。
それなら、と「今日はこの構図で撮ろう」と決めて出かけることもあります。持っていくレンズも絞って、撮りたい一枚を頭に浮かべながら。
ところが、相手は自然そのものです。
現地に着くと、思っていた景色とは違うものに目が留まります。そして、こう思うのです。
「ああ、広角を持ってくればよかった」
出かける前には、あんなに考えたのに(笑)。
そんなことを繰り返して、結局は何本もレンズを持ち出すようになりました。バッグは重くなりますが、目の前の景色を見てから、どう撮るかを選びたい。その気持ちのほうが強いんでしょうね。
そして、10年くらい前からは、同じカメラボディを2台用意するようになりました。
それぞれに違うレンズを付けて、すぐに取り出せるようにカメラバッグへ。もちろん、持っていくレンズは2種類以上です。
同じボディなら、設定の仕方も操作も同じ。持ち替えたときに、ボタンの位置や操作に迷わずに済みます。
この使い方にしてから、カメラを構えるまでの時間が短くなりました。露出やいろいろな設定での失敗も、以前より少なくなったと感じています。
景色を前にして「あれ、どうするんだったかな」と手が止まる時間が減ったのは、私にとって大きなことでした。
秋の風景を撮るときに心掛けているのは、撮りたい構図を考えておくこと。そして、目の前の自然を見て、その考えを変えられるようにしておくことです。
せっかく出会った景色ですから、出かける前の予定だけで撮り方を決めてしまうのは、もったいない気がします。
今年の秋も、きっとレンズ選びで悩むのでしょう。
「今日はこれだけで」と思いながら、もう一本をバッグに入れる。
毎年そんなことをしながら、今年の秋に会いに行きます。
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