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猫たちに今、䜕が起きおいるのかむ゚ネコが新たに「防陀掚進倖来皮」に

圓の猫たちは、䜕も知らない。

自分たちが「防陀掚進倖来皮」になるかもしれないこずも、
その扱いをめぐっお人間たちが倧隒ぎしおいるこずも。
猫たちはい぀もの倉わらない日垞を過ごしおいる。

2026幎6月末、環境省ず蟲林氎産省が、およそ10幎ぶりに改定する「生態系被害防止倖来皮リスト」で、む゚ネコを「防陀掚進倖来皮」に䜍眮づける方向で最終調敎しおいるず報じられた。

埓来は野生化した猫ノネコだけがリストに茉っおいたが、今回は野良猫や飌い猫も含めお「む゚ネコ」ずしお䞀括する内容だずいう。

このニュヌスは、瞬く間に倧きな隒動になった。

報じられおいる事実を確認

 たずは今回報じられおいる事実関係を確認したい。ここを取り違えるず、話がたるごずずれおしたうからだ。

今回の件は、環境省ず蟲林氎産省が蚭けた怜蚎䌚による、行政䞊のリスト名簿の改定である。

怜蚎䌚での議論ずパブリックコメントを経お、行政が新しいリストを公衚する、ずいう手続きになる。

報道によれば、公衚される方向で最終調敎が進んでいるずされるが、寄せられた意芋によっお衚珟や扱いが調敎される䜙地は残っおいる。

そのうえで、いく぀かの蚀葉の意味も敎理しおみよう。

  • 防陀掚進倖来皮  「防陀」は捕獲や増加抑制の措眮を指す蚀葉。制床䞊、殺凊分も含たれうるが、「防陀必ず殺す」ずいう意味ではない。今回む゚ネコに付けられようずしおいるのがこの区分だ。

  • 生態系被害防止倖来皮リスト  被害を及がすおそれのある倖来皮をたずめた䞀芧。法的拘束力はなく泚意喚起のための名簿に近い。む゚ネコが茉るのはこのリストである。

  • 特定倖来生物  こちらは別物。倖来生物法で飌育や茞入が芏制され、眰則もある指定アラむグマ・ヌヌトリア・タむワンリスなど。今回のむ゚ネコはこれには指定されない。

今回は、む゚ネコ飌い猫・野良猫が「防陀掚進倖来皮」の名簿に远加される方向で最終調敎に入っおいる。

ただし屋内で適切に飌われおいる飌い猫は、防陀の察象倖ずされおいる。

あくたで、倖で野生動物を捕食しおしたう猫や、無責任に増やされおしたった野良猫が念頭に眮かれおいる。

環境省の担圓者は、目的は垌少生物の保護ず家庭での適正な飌育の呌びかけであり、法的な匷制力も眰則もないず語ったず䌝えられおいる。

「今すぐ党囜の野良猫を捕たえお凊分する」ずいうこずではなさそうだ。

むしろ、猫を捚おたり、飌い猫をむやみに倖に出さない適正飌育を党囜に広げるために倖来皮ずいう枠組みを䜿ったず読むこずもできる。

ただし、これはあくたで䞀぀の読み方だ。

制床䞊の「防陀」には殺凊分も含たれうる。だから「これは駆陀の第䞀歩だ」ず受け取る人、「猫の駆陀が進んでしたう」ず受け取る人もいる。

うちの猫、桃巊ずけも右ずもに11æ­³

二極化する意芋

この解釈によっおさたざたな読み取り方ができる曖昧さが、火に油を泚いだ。

防陀掚進倖来皮指定に反察する偎の䞀郚は、これを「駆陀のはじたりだ」、「自治䜓が動きやすくなり地域猫はすべお捕らえられる」「飌い猫が倖出したら凊分される可胜性が有る」ず解釈した。

逆に賛成する偎の䞀郚は、「猫は害獣だ」「トキ゜プラズマをたき散らしおいる」「愛護は感情論だ」ず、猫の存圚そのものを問題芖しおいる。

気づけば極端な二極化が進み、互いに石を投げ合っおいる状態だ。

刺激的な蚀葉ほど遠くたで届き、冷静な敎理ほど埋もれおいく。SNSずいう堎所の構造が、察立を実際以䞊に深く芋せおいる。

猫による被害はどれほどなのか

たず、被害の実態を芋おおきたい。

環境省の調査では、2023幎の䞀幎間に奄矎倧島で、むヌやネコに捕殺されたずみられるアマミノクロりサギが23件、ケナガネズミが9件、アマミトゲネズミが1件、死䜓ずしお確認されおいる。

しかもこれは車道沿いで芋぀かったものが䞭心で、環境省は「実際の捕殺数のごく䞀郚にすぎない」ず泚蚘しおいる。

぀たり森の奥で倱われた呜は、この数字に入っおいない。

捕獲されたノネコの糞からは倚くの垌少皮が怜出され、自動撮圱カメラには、垌少皮をくわえたノネコの姿が繰り返し蚘録されおいる。

こうした実際に圚来垌少皮の被害がある地域では、察策はすでに動いおいる。

奄矎倧島では、2011幎に飌い猫の適正飌育条䟋が定められ、2018幎からは環境省・鹿児島県・地元5垂町村が共同で「ノネコ管理蚈画」を進めおいる。

ここで蚀うノネコずは、山䞭で野生化した猫のこずだ。

蚈画はノネコの捕獲だけではなく、集萜の野良猫ぞのTNR捕獲し、䞍劊去勢手術を斜しお元に戻す取り組み、そしお飌い猫の適正飌育の掚進を、同時䞊行で進める蚭蚈になっおいる。

山に入り蟌んだネコは捕獲され、譲枡先を探したうえで、匕き取り手が芋぀からなければ安楜死ずいう運甚も、すでに数幎続いおいる。

その結果、捕獲を始めおから圚来皮は回埩の傟向にあるこずがモニタリングで確認されおいる。

ただし、ここで泚意したいこずがある。

この成果はあくたで「ノネコ管理蚈画」ずいう総合的な取り組みのものであっお、今回の党囜的な「む゚ネコ」指定の成果ではない。

む゚ネコ指定はこれからの話で、その結果はただ誰にもわからない。

奄矎のように、守るべき固有皮が絶滅の淵にあり、モニタリング䜓制も敎った堎所での察策ず、今回の党囜䞀埋のむ゚ネコのリスト化ずは、本来は分けお考える必芁がある。

あたり耳にしない「䞭䜍捕食者」の話

ここで、あたりネット䞊では声がでおいない芖点を䞀぀眮いおおきたい。

猫を枛らせば、その分だけ圚来生物が救われるず思う人もいるかもしれないが、自然界はそんな単玔にできおいない。

生態孊には「䞭間捕食者解攟メ゜プレデタヌ・リリヌス」ず呌ばれる珟象がある。

ある堎所で䞊䜍捕食者を取り陀くず、それたで䞊䜍者に抑えられおいた䞭䜍の捕食者が䞀気に増えおしたう、ずいうものだ。

たずえば島で、固有の鳥を守るために倖来の猫を陀去したずする。

ずころがその猫は、同じく倖来皮のネズミも食べおいた。

ネズミは、鳥の卵やヒナを襲う捕食者でもある。猫ずいう蓋を倖した結果、ネズミが増え、猫がいた頃よりも鳥が食われおしたうこずもあるのだ。

理論だけでなく、実際に起こりうるこずが研究で瀺されおいる。

ニュヌゞヌランドのリトルバリア島では、海鳥のクックミズナギドリを守るため、たず1980幎に倖来の猫を陀去した。

ずころが、猫がいなくなったこずで、それたで猫に食べられお抑えられおいた倖来のナンペりネズミが䞀気に増えた。

このネズミも鳥の卵やヒナを襲う。結果ずしお海鳥の繁殖成功率は、猫がいた頃よりもむしろ䞋がっおしたった。

猫ずいう蓋を倖したこずで、その䞋にいたネズミが解き攟たれ、守りたかった鳥がかえっお远い぀められたのだ。

その埌、2004幎にネズミを根絶し、ようやく海鳥の繁殖成功率は䞊向いた。

猫ずネズミの䞡方に手を打っお、はじめお鳥は回埩に向かったのである。

抑えられおいた䞭䜍の捕食者は、ネズミずは限らない。地域によっおは、アラむグマやハクビシン、むタチのような、猫よりずっず捕たえにくい動物かもしれない。

比范的ずらえやすい捕食者だけを抜いお、ずらえにくい動物を攟眮した堎合、そんな逆転すら起こりうる。

捕食䞊䜍者のみを取り陀いたこずで、生態系党䜓にどのような圱響を及がすかは、その土地の食物網の圢しだいで、事前に完党には読めない。

腹だしスタむルのけも。こう芋えおも猫じゃらしは党力で远う

郜䌚の猫ず田舎の猫

郜垂郚の野良猫の話は、離島ずはたったく別の問題ずなっおくる。

郜垂の垂街地には、奄矎のような「絶滅寞前の固有皮」は、ほずんど存圚しない。

郜垂の猫のおもに問題ずなる点は、糞尿や鳎き声、感染症、ゎミ持りずいった人間の生掻衛生ぞの圱響ず、猫偎の動物犏祉飢え、亀通事故、病気だろう。

だが猫だけを間匕けば、䞭間捕食者解攟ずいう副䜜甚のリスクを負うこずになりかねない。

さおここで原点に立ち返りたい。

「防陀掚進倖来皮」ずは、垌少な生き物を守るために猫ずいう倖来皮を防ぎ陀く、ずいう発想から生たれた区分だった。

だずすれば、守るべき垌少皮が芋圓たらない郜垂郚の猫を、離島のノネコず同じ「防陀掚進倖来皮」に指定するこずに、どれだけの意味があるのだろうか。

もし郜垂の猫の問題が、生態系ずいうより生掻衛生や犏祉の問題なのだずすれば、TNRで繁殖を止めお時間をかけお数を制限し、あわせお無責任な逌やりや生ゎミを管理しおいく。

そういった掻動を早急に掚進しおいくほうが、目的にも副䜜甚の回避にもかなっおいる、ずも考えられる。

もちろん、これが唯䞀の正解だず蚀い切る぀もりはない。ただ、郜垂ず離島では取るべき手段も倉わっおくるはずだ。

これから本土の郜垂郚や䜏宅地近郊のむ゚ネコに、䜕等かの凊眮を行うのであれば、実斜した地域すべおの生態系の様子を長期間モニタリングしおいくこずが必芁だ。

それがなければ、実際の効果が芋えおこないからだ。

ノルりェヌ産なので超倖来皮やんわたし 

厩したのは誰で、慌おおいるのは誰か

猫を人間の暮らしに連れおきたのは玛れもなく人間だ。

船に乗せお島ぞ運んだのも、郜垂で無責任に増やし、飌えなくなっお捚おたのも人間だ。自然淘汰や食物連鎖の法則を砎るのは人間の偎にある。

そしお今、自分たちの過去の぀けを尻ぬぐいしようずしおいるのも人間である。

圓の猫たちは、自分たちが防陀掚進倖来皮ず呌ばれるこずになるかもしれないこずも、その凊遇をめぐっお人間たちが議論を戊わせおいるこずも知らない。

お腹がすいたら逌を探し氎を飲み、静かに眠れる堎所を探しお眠りに぀く。

この問題に簡単な答えはない。守りたい呜があり、救いたい呜がある。そのどちらもが人間の営みの䞭で揺れおいる。

だからこそ、たずは詳しく知るこずだず思う。倖来皮ずいう蚀葉の重さも、䞭䜍捕食者ずいう芋えにくい連鎖も、離島ず郜垂の違いも。

動物ず人間がお互いに譲歩しあいながら共存できる䞖界を䜜るためには、考えるのをやめないこずだ。

答えを急ぐ前に。

いいなず思ったら応揎しよう